山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

久しぶりの登山は快適な滋賀県の霊仙山その3

 前回の霊仙山は夏の終わりだった頃なので、やや暑かったが、今回は12月、さぞや寒いだろと思いきや、全くそんなことはなく、半袖でじゅうぶんの穏やかな気温。いったい冬は来るのだろうか、とその時は思ったが、ブログに書いている、今はもうすでに寒い。やはり冬は来たのだ。カモンベイビーウインター。

とはいえ、この時はまだ暖かく冬の兆しもない、そんな秋と冬と夏が入り混じった時だった。ここ霊仙山は最初杉林、そして、原生林、そして、奇岩の山頂部がコンパクトに収まっていて様々な景色が楽しめる。

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と、簡単に言うが簡単なルートしかまだ来たことがない私が言うことなので、実際はもっと大変なルートもあるはずだ。前回帰り道に使った周回ルートも結構大変なコースだ。

養鱒場から上がるルートは本当に登りやすい。山頂部の景色を散策という目的がメインならばこのルートを選ぶのが一番いい。何しろ時間を節約してゆっくり過ごせる。

そうこうしてるうちに、道には白い石が見え始める。これが霊仙山特有の岩石、石灰岩カレンフェルトが見え始める。

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ここまでくればもう、山頂部に着いたもの同然だ。

木々はなくなり、空が青くみえはじめる。

赤土と石灰岩の斜面をジグザグに登っていく。

初めて見たとには本当にびっくりした。なんだこれと。

相方も今、まさにそういう気持ちなのだろう。山のてっぺんはなだらかな高原のようで実はまだまだ先は長い。小一時間ほど、歩いて丘を越えてやっと山頂にたどり着く予定だ。

標識の根元に、カメラが置いてあった。これはかつて誰かが忘れて置いていったのであろうか古いニコマートだ。それが持ち去られるでもなくあるというのは、素晴らしい。

これからもじっと空を見上げててほしい。

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そして私たちはなだらかな丘を進んでいく。

ところどころ、テントがすっぽりと入るような穴が点在している。地下水が地下を削って凹みができたっぽい感じの穴だ。こういったヘンテコな地形が楽しめるのも霊仙山である。前方に高い丘が2つ見えてきた。

最高部頂上と、展望のよい頂上だ。

まずは最高部を目指して進む。

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ところで今回はトレッキングポールの代わりにピッケルを1つ持ってきた。

別に雪が降ってるわけではないのだが、というのも前回来た時、ひどく赤土の斜面でズルズルと危ない箇所があったので、そのためだけに持ってきたのだが、今回は全く危険な箇所はなく、なんなく使わずに来れた。

ピッケルはグリベルのバックカントリー用の軽量モデル「GHOST」

軽さはピカイチ、刃の部分は若干頼りないけど、十分必要条件を満たしている。f:id:fujikixblog:20181213155440j:image

 

テント泊でもないので荷物はとても軽い。

六甲山よりも早く快適に登れる、そんな山。

にもかかわらずこんなに抜けのいい山頂部を持っているこの山は不思議だ。

山頂部まで一気に進んでいく。

程なくして無事、私たちは霊仙山に到着しましたとさ。

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久しぶりの登山は快適な滋賀県の霊仙山その2

登山口には他にも登山者が多数いて、みなそれぞれ準備をしている。

それを見ながら私たちは車道の坂道を登る。その途中にアーチ状の木が弧を描いていて、その下を通る。それはまるでかつて「ようこそ霊仙山へ」と書いていたゲートの名残のようだが、たんに生きている木なのだろう。

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しばらく行くと車道の坂道はきりかえしているが、私たちはそのまま山の中に進む。ここが本当の登山口である。

今まで何回「登山口」があっただろう。

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さっきまで明るかった景色もここからしばらくは、暗い杉の谷になる。暗い谷に入る。斜面には石垣の跡があり、かつては段々畑だったのだろうか、はたまた家屋の敷地跡であろうか、真ん中の沢を挟んで両側にそういった人工の石垣がいつくか残っている。今は無造作に杉の木が立っている。

杉林になる前には、小さな集落があって、のどかな畑と家があったのだろう。杉林というのは、太古の昔から自然にあるわけではなく、戦後の建築材の生産を目的として全国に杉の木を国家の政策で作ったのである。なので、明治以前は人工の杉林はあまりなかったはずである。

そんな事を考えながら登っていくと、出ました謎のロッジ跡、跡なのか現役なのかは、不明だが見た目は跡である。

「かなや」

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壁には新しい看板が増えてるような気もするが、「かなやが今日もここにある」事だけを確認し、さらに登っていく。

ここからは今までのゆるい谷は終わり、少しだけ急な斜面を登る道となる。

手の甲を上にして、指を広げる。

人差し指と中指の間が先ほど通ってきた廃墟の杉林で、指の水掻きから手の甲にかけての部分がこれから登る斜面だ。と言えば分かりやすいだろうか。

斜面とはいえ、ジグザグに道があるので大変登りやすい。

何組かの人達に先に行ってもらう。今日はたっぷり時間があるので、ゆっくりゆっくり登る。ほとんど紅葉は終わっていて葉は落ちている。少しだけ赤い紅葉がところどころに残っている。しかし、今年はまともに紅葉を見ていない私達には、じゅうぶんの紅葉で綺麗な赤色だ。

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今まで心の中で「紅葉を見に行こうよう」と言ったのは何回あるであろうか。毎年言っていて、紅葉の話題があるのが年に5回として、約200回は無駄な駄洒落を心の中で唱えている事になる。そしてその記録はこれからも続く。

紅葉というのは、緑の葉が秋になると黄色くもしくは赤くなる事だが、仕組みはこうだ。葉の中のクロロフィルが抜けて、元々入っていた黄色の色素だけが残ると、イチョウのように黄色くなる。また、葉にたまっていた糖分が抜けずにクロロフィルと化合すると赤い物質に変わりモミジのように葉が赤くなる。

ところで、「もみじ」と、変換すると「紅葉」と出るが「もみじがこうようして」と書きたい時に「紅葉が紅葉して」と何が何だか分からなくなるのは、いかがなものか。

 

久しぶりの登山は快適な滋賀県の霊仙山その1

秋の紅葉の時期にもかかわらず、全く山に行けなかったこの1ヶ月。

体もなまっているので、久しぶりの登山は一度行ったことがある滋賀県の霊仙山へ。

今回はテント泊ではなく、日帰り。しかも周回ではなくピストンなので楽っちん登山。

ソロではなく相方と一緒にのんびりハイク。

 

前日にいろいろ準備していたが、引っ越しと断捨離と久々なのとで荷物が全くまとまらないし、忘れ物もあるようなきがするものの、なにを忘れているかもピンとこない。

天気は良いけど、もしかしたら急に冷えるかもしれないこの季節、ダウンだけはしっかりと入れておいた。

 

4時、この時期は、まだ暗い時間、ゴソゴソと荷物をまとめ上げて出発。

タクシーに乗り込み、大阪駅へと向かう。

なぜか運転手さんが「グランビア前でいいですか?」と聞いてきた。

旅行客にでも見えたのだろうか、、

いやいや、どうかんがえても阪急の間でしょ、なかなかやりおりますね。運転手さん。

そういえば、かつて大阪万博があった頃は梅田でのせて難波まで行って引き返して吹田に行ったとか行かなかったとか聞いたことがあるようなないような。そんなことを思い出した。

5時、始発の電車で大阪駅から米原へ。

この時間は新快速なるものなどないので各駅各駅丁寧に停車して米原に向かう。

何がきっかけかは忘れたが「網野さん」が「アミノ酸」を摂取するとき、なんだかアスクルのダジャレのようになってしまうねと、どうでも良い会話をした。

「〇〇酸」系で人名でありそうな酸の種類をWikiで調べたら、「ホウさん」「リンさん」「リュウさん」「ショウさん」「シュウさん」「ギさん」と、なんだか全員麻雀がとてもうまそうな人たちの集団となってしまった。

 

前日のうちに「まいちゃん号」という近江タクシーの乗り合いタクシーを予約していたので、到着とほぼ同時にタクシーに乗れていた。

「乗れていた」というのは、タクシーの時間まで20分ほど間があるのでと、駅で時間を潰して、少し早めだけど降りて待ってようと、降りてみるとすでにまいちゃん号が待ち構えていたのだ。すぐに降りればよかった。

まいちゃん号は一人500円。だから二人で1000円。目的地の養鱒場までメーターでは3000円以上かかっていたので、かなりの節約になる。これは是非オススメしたい。

前日の電話でオペレーターに「養鱒場の先の登山口までいけますか?」と聞いたら「はい、その先は普通のタクシー料金でいけますよ」と言われたので、その旨を運転手さんに伝えると「以前、自動車との接触事故があって、今はこの先は細い道なのでお運びできない決まりになっています」とのこと。ちょっと残念だけど、まあ、ウォーミングアップで1時間あるこう。

この日は日曜日、何台か自動車が追い抜いていった。みな登山者に違いない。

登山口までは舗装された車道を延々と歩いていく。

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特に代わり映えしないこの道、ただひたすらに歩いていく。猿が一匹崖を駆け上がっていくのが見えた。

前回来たときは夏の終りの頃、今はもうすっかり紅葉も落ちかけの時期だ。この一週間ほど前、寒くなりこのへんの山も初冠雪があったのだが、その後気温が上がり、溶けてしまっていた。今年は暖冬というが、春山の雪は楽しめるだろうか。今から心配。

この日は、山頂で5度前後の予報。風が吹くとちと寒そうだ。

がしかし、すでに暑い。Tシャツでもいいくらいだ。というわけで、すかさず脱ぐ。この気温の幅にしっかり対応する服装を準備することが、楽しい登山の条件と、私は思う。そう思う。

 

そして、登山口に到着。

多くの車が止まっている。やはり今日は大盛況だ。山頂に特に設備もないこの山にしては多くの登山客が訪れる霊仙山。魅力的であるということだ。

では、出発。

 

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二週連続六甲山、しかし驚愕の出来事!!!!

この連休もまるごとテント泊には行けなかったので、今回も六甲山に登ることに。

スタート地点は前回と同じく芦屋川から入って茶屋から登るコース。土曜日ということもあって、なかなかの混雑ぶり。茶屋の朝から呑助のおじさんたちは今日は居なかった。

 

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予定コースは地獄谷を通って堰堤手前まで上がり、東の尾根を登ってAケン付近からピラーロックへ入ってピークは登らず巻道を通って万物相に。その後は風吹岩から本ルートの七曲りの道を使って頂上へ、という少し楽なコース。前回ピラーロックで登りまくったので、後半疲れてしまったので今回は更にゆるく登山。

地獄谷の水量は先週ほどはないものの、いつもより少し多いかなと。相方は今回調子よく、ひょいひょいと登っていく。今後のルートが楽だと思うと調子が良いのか、先週ので若干トレーニングになったのか。本人曰く後者らしい。

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後ろに6名ほどの団体がいたが、次第に見えなくなったので、引き返したのかもしれない。こういう時、無理せず引き返せるのは立派な判断だと思う。

無事最後の滝まで登りつめた。相方の調子はすこぶる良い。

巻道を探しながらピラーロックに。いつもなら一山5分くらいかけてヘコヘコ越えていたピークが、ものの数十歩で越えれるので、これはこれでどうかと思うが、まあ、楽しいに越したことはない。前に進む気持ちと同量の体力が備わっていないと目的地に笑顔で到着できない。

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万物相を越えて、暫く行くと本コースに合流する。ここから急に人が増える。

今回はやたら「青」い服を着た人が多かった。なぜだろう、帰りまで通してほんとに多かった。

無事風吹岩まで来れた。

少し休憩なのだが、ここは全く日陰がないので下の木陰で休憩。相方が靴の中に小石が履いてそれをとっていた。こういった山では短パンは不利なのかなと思った。難しいところだが、涼しいを選ぶか、小石なんて気にしないをとるか。

今回はサラッと書き綴っているが、さすがに二週連続となると、こうなってしまう。

今回は楽チンコースなので、思い出したかのようにつま先登山トレーニングを開始した。そう、比良の山で始めたあの歩き方。ふくらはぎがパンパンになるが、確実に足首は強くなる、はず。

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暫く上り、東おたふくと七曲りの本コースの分岐点に到着。雨ヶ峠というらしい。

ここでは多くの登山客が休憩している。私達もほんの少し小休止。

ここからはいつもの東おたふくではなく、七曲りに向かう本コースに。

ここを通るのは久々すぎて、新鮮だ。ほぼ綺麗にステップが作られていてとても歩きやすい。まずは「本庄橋跡」を目指す。谷に降りて沢の横を通る。登山客もとても多いので、賑やかで良い。

と先に進んでいた登山客が慌てて引き返してきた。どうしたんだろうと、聞く前から「イノシシイノシシ」という声が。なるほど。

イノシシが、立ちふさがって更にこちらの方に向かってくる。たしかにあの子をこえて進むのは若干厳しい。というわけでイノシシさんが通り過ぎれるところで全員待機。

ぶじイノシシをかわせたので出発。そんなに大きくなくてよかった。

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それにしてもこのコースはとても歩きやすい。きちんと「歩道」になってる。自転車担いで登ってる人も登れるくらいだ。あれはあれで別の意味ですごい。私も負けじとかかとを上げ続ける。

そうして本庄橋跡を越えて、いよいよ七曲りの道に。

今回は本当に七回曲がってるか確かめてみた。すぐに7回は越えてしまったので数えるのをやめた。

ここからは曲がりながら登っていく坂道だ。しかもここも整備されている道だ。先週のコースと疲労度がまるで違う。楽チンこの上ない。相方も本当に調子がいい。良かったよかった。

七曲りを使ったコースはまっすぐ頂上に直結している。アップはあるがダウンはない。というわけであっという間に頂上の売店についてしまった。なんだこれ。

がしかし、ここで飲むドライゼロは美味い。ありがとう程よい疲労。ふくらはぎだけはパンパンだ。

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山頂部に上がると我が自衛隊がなにやら災害時の訓練をしていた。ご苦労さまです。

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山頂部、見慣れた山頂、でも、来るとやはり嬉しい。清々しい。

記念写真をとって早速ご飯。

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例によってカップラーメン。本日は謎肉のキーマカレーヌードルと相方は尾道ラーメン。いいじゃないいいじゃない。ええじゃろええじゃろ。

 

うーん、美味い。やっぱり山はカレーだね!

尾道ラーメンも程々に美味しかったが、カップラーメンとはいえ、もう少し麺に工夫が欲しかった。

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それにしても暑い。涼しくなると思っていたが陽射しはなかなかまだ暑かった。

でも、コーヒーは美味い。お茶請けのオールレーズンは、最高の一品。

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身支度を整えて下山。

今回は本当にサクサクな雰囲気だが、じっくり歩いて休んで食べて休憩した。

 

そして帰り道。上りと同じく、七曲りを通って降りる。

まだまだ登ってくる登山客も多い。ほんとに青い服が多い。

 

ほぼ階段なので、軽快に下りれる。あっという間に本庄橋までこれた。

次第にすれ違う登山客も少なくなってきた。時間は2時。

と、立ち止まりながら進んでくる老夫婦登山客に出会った。

かなりスローペースなので気になって声を掛ける。

その様子からここは、はじめての登山らしく、「山頂はまだですか」という感じ。

何時に出たか聞くと、ここまで4時間はかかっている。本来なら2時間くらいで来れるはずなのでやっぱりスローペースだ。しかもここからは上りが多い。あと二時間はかかるだろう。男性に「下りてくるときはだいぶ暗くなっていると思います、無理せず、バスなど利用してください」と伝えると、「ロープウエイでも帰れますよね」と。

そうして彼らとは別れたが、よくよく考えたらロープウェイまで歩くのはかなり厳しいし、バスがきちんと運行しているかも私には確信できなかったので、その後にすれ違った登山客に、先行しているお年寄り夫婦に声をかけて様子を見てやってください、と伝えた。更に後で自分たちが引き返せばよかったと、思う始末。反省。

と、思っているうちに分岐点に到着。荒地山を目指す。

荒地山には岩梯子など、ゴロゴロした岩場があり、とても楽しい。本来は登るためのコースだが、下りでここを使うことにした。

荒地山に向かうまではちいさな丘を越えるのだが、例によって迷い込みやすそうな場所だ。気をつけて道を選択して進む。

なかみ山、大谷乗越を通って、荒地山に。久しぶりに来たのだが、こんなに長かったかな、という印象。道自体はただの山道で、掘っているところは六甲山東部によくある感じ。

黙々と突き進み、ようやく荒地山山頂部に。

ここから楽しい岩登りならぬ、岩下りだ。

眼下に神戸の街が見下ろせるこの場所はとても気持ちがいい。

登るより下るほうが難しいので、気をつけて降りる。

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前回登るのに難儀したはずの岩壁が、すんなり登れるようになっていた。少し成長。

下り進むと何やら音楽が聞こえてくる。テンション高いクライマーでもいるのかなと思っていたら、平たい岩場でのんびりピクニックしておられる方だった。これはこれで気持ち良さげだ。ちなみにこの平たい岩には初めて来た。後から調べた相方曰く、テーブルロックというらしい。

記念写真だけとって引き続き、下山する。

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先行して追い抜いた二人組もそこに居て、テーブルロックから降りていった。

私達も、岩ひとつだけ降りたが、そこから先が読めなかったし、降りても登り返せない岩もあるはずなので、引き返し、知っているルートで帰ることに。こうやって他人がいるから安心バイアスで、集団で遭難に合うのだろう。近くでピクニックしていたら、それもまた安心材料になって判断が鈍ってしまう。

例の穴の中を通る岩に来た時、茂みの向こうの岩場にに先行の二人組が居た。

「どうですか?正規ルートの穴ポコの岩はここですよ」と声を掛けると

「やはりそうですか、ここで行き詰まってたんです」と答えた。

「引き換えしたほうがいいですよ、登り返せますか?」

「大丈夫です!登り返します」

よかった。岩場で遭難の結末は滑落以外ない。良かったよかった。

岩梯子を降りて、無事、山場終了。

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暫く岩の坂道を降り、後は尾根を真っすぐ進んで、城山という住宅地の真上の尾根先まで出る道だ。

先程の二人組も無事復帰し、私達を追い抜いて帰っていった。良かったよかった。

想像以上に長い尾根、私の中ではすでにトップガンのエンディングテーマ曲が流れていたが、全然「THE END」にならない。やはり定期的にいろんなルートを歩かないといけないな。

反省しつつ、相方を励ましつつ、ようやく下山、道路はアスファルト

芦屋川までてくてく歩き、終了だ。

今夜は餃子ではなく、カツオのたたきを食べに南森町へ。

美味い。

美味すぎる。

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と、爽やかな登山に思える今回の山行、実はとんでもなく腹立たしいことがあった。

それは振り返ること、行きのピラーロック、Aケン付近のことだ。

巻道として通った私達の目の前に、今まで見たこともない量のゴミが散らかっていた。

燃えた新聞紙や、コンビニ袋、ラーメンの袋には中身が入ったまま、ペットボトル、マッチもたくさん転がっている。バーベキューの金網、そしてなんと鍋まで捨ててある。

驚愕の一言、、少し涙が出た。。。

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とても見過ごせないの持参してあったポリ袋にそれらの憎たらしいゴミを詰め込む。拾っていると買ったばかりのヘッドライトのパッケージとヘッドライト本体もあった。がしかし、電池が入っておらず、「使えねーなこれ」と捨てられたのだろう。ささやかなペンライトもあった。その安直な行為にも、腹がたった。どうにか綺麗にできたので、そこからは、ゴミ袋と共に登山となったのである。

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想像するに、夕方遅く、山で酒盛りでもしようと、そのへんの店で買った網と鍋とラーメンをヘッドライトを買って準備万端とばかりにここに来たのだろう。

しかし、夜はすぐに更けて、ラーメンどころではなく、いざライトを付けてみると電池がないので付かない。慌てて新聞紙を燃やすも風で飛んでいく。ペンライトは役に立たない。とりあえず、マッチある分全部つけて荷物をまとめ、沸かすためのペットボトルは消化用水となり、あとは放ったらかしで、下山。こんな感じだろう。

ここまで来れる人たちが、どうしてこんな愚行ができるのか、と他人の動機を考えることは私はしない。もう二度と山に来ないでいただきたい。

そんなこんなの、とんでもない出来事があったことは、最後にでも書かないと、読まれる人がきれいな六甲山を思いながら読んでいただけないかと思い、このような書き方となりました。ご了承ください。

 

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六甲山ハイキング

連休ということで、はじめは北アルプスに行く予定だったが、天気もよくなさそうだし、仕事上がりの出発になるので、今回は近場のハイキングに。

六甲山、久しぶりの六甲山、もう虫はいないだろう六甲山。

コースは定番の地獄谷から東おたふく山、そして黒岩谷西尾根ルート。

8時にJR芦屋駅スタート。まずは登山口へ、芦屋川沿いに歩いていくと、急に登山客が増える。阪急芦屋川駅だ。ここは登山口への最寄り駅なので大変人が多い。この日は地元の祭りも相まって白装束と登山の人と複雑な混雑ぶりだった。だんじりが準備されていた。この芦屋界隈を回るのであろうか。

登山口までは、急な斜面の住宅街を上がっていく。住宅地が終わる頃には大変長めが良くなっているが、そこにもどうやらだんじりが来るらしい張り紙があった。この坂道を引いて登るのか、すごい。。

住宅地を抜けると、川沿いに車道を歩くのだが、木々に囲まれ心地よい。紅葉はまだしていない。あちらでは真っ盛りというのに。

今回は、久々の日帰り登山、荷物もこれ以上ないくらい少ない。六甲山は山頂に売店があるので、食事さえ用意しなくていいくらいだ。そんなことは恐ろしくてできないが。

相方のザックは先日届いたばっかりの「山と道」というブランドのザック、miniのカスタムバージョン、色や素材の組み合わせが自由にできるが、納期半年待ちというなかなかの一品だ。

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今回は前回のこともあり、「楽しい登山」ということが優先だ。とあれば、ほどよい運動で満足感の得られる六甲山、これに限る。

 

「前回」の疲れ切った相方のエピソードはこちら

www.yamakamera.com

 

新品ザック+お気軽コースということで相方の気分も上々だ、これで登山のモチベーションを重ね塗りしてほしい。

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天気もよく、良すぎるくらいに夏日だ。半袖でちょうどいいくらい。帽子も必須。

登山口の売店には早速ビールで一杯やってるおじさんたちがいた。彼らは何時に登って今に至るのだろうか。

まあ、いつものことなので、さあ、出発だ。

レリーフが光っている。

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早速の渋滞の中、地獄谷に行く方に足を進めると、人はいなくなった。こちらに来る人は、そういない。楽しいのだが。

誰もいないが、イノシシがいた。早速すぎる。

相方は初イノシシらしかった。六甲山でイノシシに遭わないほうが珍しいので、相方はついているのか、いないのか。

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イノシシとサヨナラし、沢を登る。

水量はやや少ないほうか。順調に登っていく。ここはコンパクトに沢登りができる割に、ちょっとしたアトラクションチックで好きだ。

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とはいえ、足場がいつもより少ない。いつもより水量が多いようだ。誤った。

 

これくらいが、ちょうどよいかもしれない。この沢は最後は堰堤になっていてそこの手前で尾根に登るコースとなる。数百メートルの沢登りだ。

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無事、さいごの滝を登り終え、東側の尾根に入る。ここでいつもどこから登ろうか迷うのだが、小さい尾根なのでどこから登っても結局同じ場につける。

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そこからは岩場の登りとなる。岩場というか、砂場というか、花崗岩の岩場がつづく。

ここもまた、巻道と直登と様々なコースが存在する。別に早く山頂に行くこともないので、登れそうな岩場は登ってみる。

相方も必死についてきてくれている。楽しそうで良かった。

上り斜面はほぼクライミングである。であるが、足場はないこともないので、頑張れば誰でも登れる岩場がつづく。お子さんとかは喜んで登るだろう。

トップに上がると見晴らしが良い。その向こうのトップにも人がいる。さっき追い抜いた人たちだ。私達が、のんびり無駄なクライミングをしている間にずいぶん先に進んでいる。

そしてまた岩場を降りて、また登る。楽しい。

そうして万物相と言われている岩場まで来た。

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振り返ると大阪湾と町並みが一望できる。

この日は話題の関西空港まではっきり見えた。工事は順調だろうか。

休憩をはさみ、登山道に戻る。ここからは一般登山道なので、歩きやすく、人が多い。

皆の休憩ポイント「風吹岩」に到着。

本当に人が多い。ここでお弁当を食べて降りる人もいる。山頂に行くのだけが登山ではない。この周辺の岩場登りと沢登りをコースに入れまくると十分一日歩ける。

だが今回は普通に山頂を目指す。そして、有馬温泉に向けて谷を下りる計画だ。滝巡りをしながら降りれるので、楽しい。

道中、木々が倒れている。このへんも台風でやられているようだ。ゴルフ場に隣接しているあたりが被害が大きい、風が強いのだろう。

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暫く登ると、東おたふくに向かう分岐点に出る。

ここからはまた、人がいない。のんびり歩ける。東おたふくはすすきの再生を目指しているらしい、そんな看板が以前あった。今回来てみると、すすきが生えていた。これがそのうち、すすきで丘じゅうびっしりになるのか、楽しみである。

この東おたふくの丘を越えると、一旦道に出る。川べりの分岐点になる。

この川を渡って尾根を行く。ここは登山道になってはいないが、踏み跡がしっかりしており、たいへん登りがいのあるコースだ。私は本コースより、この道をいつも行く。人もいないばかりか、急峻なアップダウンがあり、とても面白い。

神戸方面から六甲山へ、そして有馬温泉にむかう登山道は後半の有馬の下りは、単調な登山道である、故に前半の上りでいかにバリエーションを持つかが鍵になる、と、私は思う。今回は谷を降りるので、下りも楽しいのだが、多分誰も通らない。

と、次第に相方が疲れてきたようだ。ゆっくりゆっくり歩いているのだが、おそらく序盤の岩登りが堪えたのだろう。というわけで下りは一般道を降りることと相成った。

残る上りはこれが最後と毎回騙されるこの登山道、そう、小さなアップダウンが多くあり、どれも似ている。最後の笹薮だ、と思っても、最後ではなかったりする。

どうにか間違いなく最後の雰囲気になった。

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ヤブをかき分け、山頂付近の売店に到着した。

一般道で見た登山客はすでに到着し、休憩していた。そりゃそうだ。

売店に入り、ノンアルコールビールを飲む。

記憶に無いぐらい五臓六腑にしみわたった。

自動販売機で水を補充。お値段も高くない。素晴らしい。

山頂部に上がる。だんだん見晴らしが良くなって、関西の町並みが一望できる。

それを背に、さらに上がっていくとこんもりとした広場がある。隣には大きなアンテナがある。ここはもと米軍の土地として使われていた過去がある。それを地元の人たちが苦労して取り戻したという。

そして六甲山最高峰に到着。

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周囲はお昼時ということもあって大賑わいだ。ピクニックのようだ。

私達もシートを広げ、ご飯の用意をする。

今回はカップラーメンとパン、と至ってシンプル。なるべく軽くというコンセプトのもと、調理系は省かれた。

トマトのほうが美味しかった。

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暫くのんびりする。そう、谷下りはもうないのだ。もうここで登山は終了していると言っても良い。のんびりのんびり。

お昼寝をかまして、コーヒーを飲み、重い腰をあげ、下山の準備。

帰りは一層荷物が軽い。

有馬に抜ける道を降りるのだが、結構土砂が道を掘っている。これは谷道を行かなくてよかったかもしれない。

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と思いながら、他に思うこともなく、延々と降りる。

一時間後、有馬温泉に到着。今回は相方のおすすめで、かんぽの宿のお風呂に。

金の湯より、若干高いが、混雑して無く、やや広い。

40分ほどのんびりさせてもらった。

ここのお湯も10円玉を溶かしたかのように茶色く、しょっぱい。これが有馬の湯である。

汗を流し、さっぱりしたところで帰るのだが、いつもはバスで大阪まで直行するのだが、今回は楽しい登山ということで、神戸に寄って餃子を食べてから帰ることとなった。

電車を2回乗り換えて、三宮駅に着いた。

そこから歩いて数分、通り沿いの小さな中華屋、満園。

5時からということで、ぎりぎり5時についたのだが、すでに満席、暫く待って座れた。

店員さんに日本人は居ないようで、まるで台湾旅行にでも来たかのよう。

ここは教えられていって、すごい美味しかったので、相方を喜ばせようと今回のシメのコースとなった。

餃子、水餃子、蒸し鶏、麻婆豆腐(山椒多め)どれも美味しい。

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いや、その前の、生ビールがとても美味しい。

登山の疲れも吹っ飛ぶ甘みとコクである。

餃子はもう一枚おかわりした。タレを付けなくても具に味がついていて、美味しい。

満園でご満悦。

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六甲山の登山も楽しかったようで、新しいザックも軽くてよかったようで、大成功。

あのザック、山と道mini、300グラム台とか、ちょっと反則レベル。

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霊仙山でテント泊 その3 下山なのにハード編

昨晩の雨でテントがびっしり濡れている。タイベックは若干浸透性があるのか、裏側も少し湿っていた。内部からの水分かもしれないが、大雨には少し頼りないかもしれない。少し考えないといけない。ということがわかるちょうどいい程度の雨の体験で良かった。と思いながらテントの水分を拭き取る。

ここ霊仙山は石でゴロゴロの山頂部だが、地面は赤土でできている。テントとザックは白いので水分を帯びた赤土に盛大に汚されてしまった。でも乾いたらまた取れやすいのも赤土の特徴である。きにしない。

前回

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本日はただ下山するだけなのでのんびりと時を過ごす。テントを片付け、余り物のパンを食べる。当然まだ午前中なので登山者もいない。本当に一人ぼっちだ。

帰りのコースに同じ道ではなく、西南部の尾根を通って少し回り道をするコースも選択肢にあった。昨日会話した中で、「その道もなかなか見応えありますよ」というのがあったのだ。時間も十分あるし、景色もいい、天気もいい。ならばいってみようかという事になった。地図でルートを確認する。目では途中まで見えている。山頂部を時計回りにぐるっと回ってそして南西部につづく尾根を降りていくルート、なだらかな尾根がつづき、所々微妙な尾根が分岐しているので間違えないようにしないといけない。

荷物をまとめ、すべてのものをザックに入れる。そして担ぎ上げる。この担ぐとき、「少し軽くなってるかな」と淡い期待を毎回するのだが、そんなに変わらないのがいつものことである。悲しい。とはいえ確実に1キロは減っているはずだ。悲しむことはない。

というわけでいざ出発。まずは最高峰までもう一度行く。朝の涼しさの中鹿の群れを見ながら進んでいく。そして向かいのすこし低い丘に向かって下りてまた登る。すると少し景色が変わった。東側は切り立った崖になっていた。右側はいつもの霊仙山の山頂部の丘が続いている。テントを張った丘も見える。おもしろい。

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左は崖、右は丘という状況でしばらく進んでいく。行くのだが、目印が殆ど無い。尾根のトップを進むか、少し右側の林の中を進むか、とにかく真っすぐ行けばいいのだが、進みやすい道が途中で途切れるので、ヤブの中を進んだり、もっと右の何もない場所を進んだりと、非常にわかりにくい。

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冬の雪道ならば、何も考えず、ただただまっすぐ行けるのだろう。道は更に変化し、左の崖が、なだらかな平原となった。美しい。カールのような状況だ。

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尾根のトップは岩の連続で、アルプスの細い尾根のようだ。その両サイドは斜面のトラバースルート、さてさてどこを通るか。とりあえず絶対間違いのないトップを歩く。

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だが非常に速度がゆっくりだ。これでは時間がかかりすぎる。右の林の中に入ってみた。獣道が斜面の底部にいろいろ続いている。何も考えずこの道をいってしまうと迷子一直線だ。おっかない。また頂上尾根にもどり、今度は左の斜面に下りる。正解だった。上からは見えないが、微妙に細い、岩のない道がウネウネと続き、目印もあった。

歩行スピードも急激に上がった。よかったよかった。しばらくその道を進み、振り返る。右往左往していた場所が遠くに見え、そこは本当に狭い範囲だったことに怖くなる。5分でこの距離まで歩けるのに、15分くらいはよちよちと歩いていた場所がほんとに僅かな距離だった。「道」とは偉大である。

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尾根は次第に降下する。岩場は続いている。その岩がない箇所があり、そこをぐるぐると通って行く感じだ。赤い丸の目印が遠くまで数個見える。それを確認して進んで降りていく。上りならば、ただただ頂上を目指せばいい、反対に下りはどの尾根を降りるかで全くゴールが変わってくるし、降りれば下りるほど等高線は曲がりくねるので、仮に間違っても戻りにくい。なだらかな尾根の下りは見晴らしは可愛いが、本当はおそろしい。ということで、何度も地図を確認して進んでいく。

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斜面は急にきつくなってきた。ジグザグに下りるほどだ。目印の赤い丸をたどりつつ、通りやすい道を探して下りる。昔流行った迷路の公園のようだ。降りても降りてもなかなか最低部につかない。これは逆コースはなかなかハードなはずだ。昨日あった人はなかなかの変人かもしれない。

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ブツブツ言ってると最後の赤印が近づいてきた。と思ったら、気の早い紅葉した赤い木だった、しまったと思ったら、すぐとなりに小さな赤丸の石があった。オソロシア。紅葉登山あるあるだ。気をつけないと。

斜面を降りきると、岩場は終わり樹林帯となる。これはこれで見晴らしがなく、単純に進んでいくと。また迷ってしまう。分岐に気をつけよう。

木々がふんだんに倒れている。前回の台風被害であろうか、はたまた昔からであろうか、倒れた木を乗り越えたり、回り道したりして進んでいく。

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暫く行くと次第にきちんとした道となっていった。ほっとした。あとは道沿いに下りるだけのようだ。地図では尾根から外れ、谷道に下りるのが最後のチェックポイントとなっている。ここだけ間違わなければ大丈夫だ。そこまで後少し。 

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しばらく尾根沿いに進む、ある場所からその先が少し道が細くなっている。右前方は特に分岐の道はない。谷道はまだ先だ。と少しまっすぐ行きかけた。むむむ、なんか怪しい。振り返る。と、先ほど右前方を確認したが、実は右後方に折り返すように道があった。危ない。自分の地形の読み方の甘さを痛感した。

ぶ、ぶ、無事、谷道に入る。ここはわかりやすい登山道、これを下りると、公道がある。意外と道路まで早かったなと思いながら降りていく。そして無事道路へ到着。

あとはこの道を進むだけか?と、思いながら進んでいく。おそらく登山客だろう車、数台とすれ違う。いまからあの道を登るのか、ここからスタートなら、急な道だけど、以外とショートコースでいいかもしれないな。ほんの少し、建物と墓場、そして神社、駐車場のようなものが道路沿いにはあった。

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そしてその駐車場を最後に、道路は終わった。また、登山道が始まった。

まじか。ほんとうだ、地図を見てみると、公道は登山ルートを大きくはずれ、左に。まっすぐの道は「大洞谷」といって単純に沢登りの道であった。

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すっかり公道歩きで脱力していた体に、この登り返しは堪えた。その他に登りは延々と続く。急な上りではないが、平らでもましてや下りでもない。この谷を進む前から、公道沿いの川の流れが歩く方向とは逆なんだなと、不思議だったその答えが、今目の前に。しっかりと底部まで降りきって、登り返しのルートであった。

日頃の怠けた体に鞭打つストイックなコースだった。お、おう。

というわけで諦めて谷をガンガン登る。1.5キロぐらいだから1.5キロ歩いたらあとは峠を越えて下りるだけだ。私だけだろうか、1キロ、2キロ、3キロの距離感が、小学生時代のマラソンルートが大体の感覚になっている。低学年は1キロ、中学年は2キロ、高学年は3キロのコースだ。1キロは学校から散髪屋を曲がって畑を進んでまた曲がる。2キロは畑まで行ったら反対に曲がり、海岸まで行き折り返す。3キロは海岸で折り返さずに、まだ先に行き、海水浴場で折り返す。

その感覚で覚えている。

だからどうってことはない。とにかく進む。

谷は次第に傾斜がきつくなる。このパターンは地図を見なくとも、もうわかっている。

峠に至る最後の斜面はだいたい恐ろしく急である。ここもやはりロープが敷かれるほど急な斜面であった。それがなかなかキツイ。今回で一番の心拍数だ。ゼーゼーハーハー言いながらやっと峠についた。

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峠の名前「汗ふき峠」であった。

ああ、行きで命名した意味が全くわからなかったあの「汗ふき峠」であった。

大丈夫です、はい、今、身にしみてわかっております。ゼーゼーハーハー。

しばらく峠で休憩、汗を拭く。

なるほどな、来てみないとわからないこと、こんなとこにもあったなと。少しニヤついてしまった。

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あとは来た道と同じ、ただ下りるだけだ。

途中で、おじさん二人組が休憩していた。「あと1時間ぐらいですかね?」と聞かれたが、とんでもない、と思ったけど、よく考えたら、メインルートはそんなもんなので、「そうですね」と答えた。

あらためて帰りの道はなかなかの周回コースだったなと思った。思えばもう11時である。あのヨチヨチ尾根でだいぶ時間がかかった。

登山入り口に戻ってきた。ゴーーール。ではない、ここから、まいちゃん号の来る場所まであと一時間歩く。でも舗装路の一時間なんで、なんてことはない。

ちょうどタクシー会社に電話するタイミングも1時間前が良いということなので、電話をかける。

圏外。

まじか。

とりあえず降りながら、圏内になるのを待つ。20分程で電波がたった。

「後1時間半お待ち下さい。」

待ちますとも待ちますとも。

養鱒場まで降り、時刻は12時半。

小腹も空いてきた。と、そこにレストランが。

決まり。

時間もちょうどよくあるのでここでビールと何かをいただこう。

メニューを見るタイミングもないまま、中にいざなわれた。やりてのオバちゃん店員だ。

ビールと焼鮭を頼む。

 

ビール到着。

美味い。

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焼鮭到着。

でかい、、、、そして美味い。

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しばらく思考を停止して、食欲に任せる。

 

ごちそうさま。

 

まいちゃん号タイミングもバッチリ、帰りは私だけのようだ。

そうして無事、米原駅まで到着した。

 

霊仙山、コースによっては安易だったり疲れたり、なるほど面白い山であった。

また来よう。

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霊仙山でテント泊 その2 あらしのよるに編

霊仙山の頂上のこの一帯は、なだらかで大らか。白い石と、所々に湿地帯、そしてぽつんと木が立ってたりしている。空は青く、雲は高く、風は心地よい。数時間登っただけで、この異世界、これはは霊仙山と名がつくだけの事はある。標高は六甲山とさほど変わらないのに、この見ごたえである。初めて登ったが、これは何度も登りたい、まだ山頂に立ってないが、そう思った。

 

前回

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左手に山小屋が見えた。あそこは避難小屋、まさしく何かあった場合に逃げ込んで命をつなぐ場所である。なるべくお世話にならないようにしたい。最高峰に小さく柱が立っているのが見える。登山客がその山頂の丘とその右手のもう一つの丘を行き来している。右手の丘は展望が良いと地図では書かれている。あの丘も後で行ってみよう。

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そうこうしていると最高峰の丘の斜面に取り付いた。そこまで山頂まですぐだ、やはり丘だ。数分で最高峰部に着いた。

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振り返ると伊吹山が見える。今まで見えていなかった伊勢湾も見える、鈴鹿山脈も見える。

山頂部も岩稜帯で、この標高にしてこの風貌はなかなかお得だ。

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登ってきてよかった。来なきゃわからないというのが毎回思うことだ。

三脚を立てて自撮りをする。申請してドローンも持ってくればよかった。次はそうしてみよう。

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三脚をしまい、展望の良い丘に向かう。一度降りてまた登り返す。とはいえ、まったく険しくはないのですぐに着いた。

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琵琶湖が一望できた。右手と左手に街が見える。

たしかに先程の山頂部より見晴らしが良い。この丘が邪魔して山頂部からは琵琶湖が見えなかった。

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登山というより、ハイキングのような気分でここは来れる。雪が積もるとまた綺麗なのだろう、早く積もらないかな。

時間はもう午後なので数組の登山客を残すのみで、やや人は少なくなってきた。

決めた。ここにテントを立てる。

360度見渡せる丘にテントを張れるなんてそうない。天気も穏やかだ。風も少ない。

トレッキングポールが柱となる今回のテントはLOCUSGEAR社のテント。柱を持っていかなくていい分、軽量化できるのだ。

ドーム型ではないのでペグをしっかり打たないとフラフラしてしまう。そこは注意しないといけないが、慣れるとすぐに立てれる。アウターだけで、シェルターとしても使えるが、今回はインナーメッシュも持ってきているので、きちんとテントだ。

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住まいを作り終えたら、やっとこさご飯だ。

今日はパスタ。3分で茹でれる例のタイプだ。水を少なめにすると茹で汁がちょうどなくなって良い。

アンチョビでしっかり塩味にしてオニオンスパイスでとどめだ。このオニオンスパイスとは淡路島のお土産屋で出会ったのだが、その美味しさにはまってしまい、今ではネットで買い足している。炒め物には何でも合う。

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ご飯を食べていると、数組の人たちが声をかけてくれた。遠くからこの三角テントが見えていたらしい。しばらくその人たちと会話をした。ほがらかで心地よい人たちであった。

ソロハイカーの人とも話をした。別れ際に申し訳なさそうに「水をいただけませんか」という超危機的状況の発言を受けた。もちろんどうぞと差し上げた。聞くところによると、柏原から登り始めたのだが予想以上に長い登山経路にとうとう水がなくなったという。やはり水分は大切だ。私もじゅうぶんとは言えないまでもギリギリではないので差し上げれるだけ彼のポットに注ぎ込んだ。こういうときは、恥を忘れて頭を下げまくっていろんな人にお願いをしまくるべきだと思った。周りに常に人がいるとは限らない。無理なら無理と断られる可能性もある。もちろん準備していないミスはあるが、命には変えられない。下山時、誰とも出会わない可能性だってあるのだ。ソロというのはそういう危険もはらんでいる。私も気をつけよう。今回は、水は5つに分けた。一つは登りの2リットル、一つは帰りの2リットル、一つは炊事の1リットル、一つは非常時の1リットル、そしてペットボトル500ml。十分すぎるが、万が一ということがある。今回はそれで彼にあげることができたし。

そして誰もいなくなった

この見渡す限りの中に私一人である。すごい。こういった感じは、そういえばあまりない。

自由と孤独が入り混じっている。コーヒーがとても合う。

ひとりぼっちを察したのか、一匹のキツネが近よってきた。なんだか漫画の昔話のようだ。野生のキツネを見たのははじめてだった。ほんとにコンコン言っている。

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そういえば今回の登山は作品撮りのロケハンを兼ねているので、その場所探しもした。三脚とリモコンでのセルフ・ポートレートは非常にめんどくさい。しかもフォーカスが浅めの設定にしているので、ピンぼけを量産してしまう。苦労の末、なかなか良い雰囲気を得ることができた。これが本番なら良い結果になるであろう。恥ずかしいので小さめに。

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その途中、看板を拾った。「霊仙」と書いてある。おそらく展望の丘の頂上部の看板が台風か何かで吹き飛んだのだろう。元の位置に戻しておいた。

 

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大してすることもなくなったので、テントの中で仮眠をする。

時刻と共にしだいに暗くなってきた。琵琶湖周辺の街明かりが光り始めた。そのゆっくり変化する様子をじーっと見ながら時間を費やす。

日が落ちると一気に暗くなる。東の空には月が出ている。そういえば今の時期は満月で曇ってなくても星は見えにくいはずだ。すっかり忘れていて、出発時は星空を期待していたのだが、今夜は星は見えないかもしれない。そのかわりを街の明かりが担っていた。

こちらでは、テントだけが白く光っていた。不思議な光景だった。

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風が吹いてきた。テントの中に入り、持ってきたウイスキーで一杯やる。本でも持ってくればよかった。

たまにテントを開け、空を見るがやはり雲に覆われていて星は見えない。

そのかわりではないのだが、風がますます強くなってきた。テントがバタバタと揺れてる。このテントだから余計に強く感じる。

外に出て今一度ペグと細引きを確認する。少々緩んでいた。

テントが濡れている、霧雨のようだ。このタイベックスのテントは一応防水だが、一応程度な気がする。このまま本格的な雨にならなければよいが。

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テントに戻り、少々寝る。

テントの揺れでなかなか寝付けない。時刻もまだ早い。こういうとき、早く朝になってほしいと願うのだな。

時間と共に雨風がますます強くなってきた。お昼はあんなに天気が良かったのに。

おそらく山頂部ということで風が強いのもあるのだろう。避難小屋にお世話になることになるだろうか、ここからだと30分くらいで着きそうではある。一応その準備のため、テント内の荷物をザックにまとめる。雨具も持ってきている。テントが吹き飛ぶことは考えたくないが、そうなる前に撤収して避難小屋にいかないといけない。でも、持ちこたえるかもしれない。そしてこの天気も回復するかもしれない。今夜は本当に寝れそうもない。

寝てしまった。

気がついたらテントの揺れは収まり、雨もやんでいた。

よかった、無事生還。ホントは大したことなかったのかもしれないが、なかなかドキドキした。

そう思うとまた眠くなってきた。

次に目覚めたときは、外は青白く透き通った空と目下に雲がたなびいていた。

清々しさこの上ない。東の空が明るくなっている。太陽は今日も地球を廻る。

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遠くで動くものがあった。鹿だろうか。立派な角をしている。よく見ると何頭もいる、全部で50頭ほどの群れが向かいの丘の斜面を駆け下りている。なんだなんだ、大自然にも程がある。

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散歩、振り返ると、テントが見えた。あれは風が強い場所だあらためて思った。

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テントに戻り、朝食の準備をする。こういうときの朝食はやはりカップヌードルである。NO BORDERだ。

さっそくバーナーで湯を沸かす。その時、日が昇ってきた。心地よい。

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湧いた湯を注ぎ、3分待つ。

 

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いただきます。

 

美味い。

 

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ごちそうさま。

今日も良い一日でありますように。

 

続き

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