山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

北アルプス

岳沢からジャンダルムへ その5  吊尾根から奥穂高岳編

紀美子平から奥穂高につづく一般登山道が吊尾根と呼ばれる尾根沿いに続いている。 写真で見るとなるほど、吊橋の様にきれいに湾曲している。両サイドにきれいに圏谷ができているので、こんな感じになったのだろうか。 この道、吊尾根も、ここ紀美子平から奥…

岳沢からジャンダルムへ その4  紀美子平と前穂高編

岳沢の重太郎新道というのは、穂高岳山荘をつくった今田重太郎、彼が一般登山客の安全を思い、一生懸命作った道である。その途中に「紀美子平」と言われる場所がある。 そこは、岳沢小屋から前穂高に行く途中、そして奥穂高に行く分岐点となっているところで…

岳沢からジャンダルムへ その3 岳沢小屋編

次第に見通しが良くなっていく。岳沢という場所を登っているのだが、実際の沢は大きな石がごろごろ転がっていて歩けないので、その沢沿い雨の登山道ができている。標高が上がるに連れて沢に近づき、所々木々のない場所から穂高の山脈が見えてくる。 前回 www…

岳沢からジャンダルムへ その2 出発の朝編

上高地、北アルプス南部登山の出発点。ここからは様々なルートを通ってアルプスの山々へ行ける。 前回 www.yamakamera.com バスターミナルから、南に引き返すように行くと焼岳、その途中の尾根を上がると西穂高岳、梓川沿いを真っ直ぐ行くと、横尾という分岐…

岳沢からジャンダルムへ その1 準備編

槍ヶ岳から大阪に帰ってきた。 www.yamakamera.com 帰ってきたら、荷物をバラして、ごみ捨てと、洗濯に掃除と大変である。 が、意外と洗濯物は少ない。着回し大成功だ。 ゴミもこれが一週間暮らしたゴミかというほど少ない。 テントは洗ってスタジオに干す。…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その11 華麗なるゴール編

15日 朝 ここ北アルプスで迎える朝も今回はこれで最後である。 ぐっすり起きる。いや、ゆっくり起きる。 テント泊を繰り返すと、次第に荷物の置き場に工夫が生まれる。 最初はザックの中に荷物を入れていたのだが、そうすっと、寝るときに足元にこんもりじゃ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その10 槍ヶ岳2本目編

昨日とはうって変わっての大快晴である。今まで通ってきた、東鎌尾根、そして西岳、さらに表銀座。はっきり見渡せる。 下には殺生ヒュッテのテント場が見える。ラーメンを食べたヒュッテ大槍も見える。 見た感じでは、昨日見えなかった小屋は、意外とどこも…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その9 槍ヶ岳編

槍ヶ岳 北アルプスにそびえる3180mの山、初登攀は中田又重郎と播隆上人。東西南北に尾根をかかえ、それぞれ異なった様相の登山道から槍ヶ岳に向かって進んで行ける。 この象徴的な姿は北アルプスの様々なとこから見ることができ、登山者のあこがれである。 …

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その8 東鎌尾根から槍ヶ岳へ編

8/13 西岳の朝。 昨晩の集中豪雨からの逆転大快晴を期待していたが、 本日も目的地は、やや曇り。 穂高がちらっと見えて、たしかにここは、北アルプスであることはわかった。 ここからはじまる東鎌尾根は、昨晩の雨で、滑りやすくなっているかもしれない。 …

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その7 ヒュッテ西岳の夜編

ヒュッテ西岳についたのは12時半だ。 ちょうどお昼時で、ちょうどいい。 テント場もまだ3張りほどしかない。早速受付に行き、テントの受付をすませる。 今日はテント場が一杯になるから、それを踏まえて張ってください。とのこと。 早く着いてよかった。 こ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その6 表銀座で西岳へ編

急がば回れ、とだれが言い始めたのだろうか。 私達は、多少険しいぞ、とは聞いていた右手のコースを選んだ。 それがまあ、なかなかの足場の細さのコースである。もちろんホールドしやすい場所ばかりだし、鎖もあるので安全といえば安全だが、ゆっくりすすむ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その5 燕岳から出発編

8/12 朝4時には起きただろうか。 山登りで、4時は早くはない。日の出前の天気が安定した時間に歩くほうが良い。らしい。午後は大抵崩れる、そうだ。さらに、テントを片付けたり、朝ごはんを食べてたりしていたらあっという間に1時間くらいたってしまうのだ。…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その4 燕岳の午後編

テント場は見た感じ、思いっきり満杯だ。残念無念。 でも、一応とりあえず燕山荘に入り、受付でテント泊したいです、と聞くと 「実際テントを張れたら、いいですよ。その時、再度受付しに来てください」 とのこと。 よし、テント張れたらいいんだなと、我々…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その3 急登とスイカ編

今回の登山は4泊、総重量は重いので、なるべく荷物の重量を減らしたい、ということでほぼアルファ米である。そして山荘のご飯も利用し、さらに重量を削る計画。 4泊5日の行程で、昼ごはんは山荘のご飯を利用する予定だ。 アルファ米は飽きのこないようにメ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その2 登山口まで長い旅編

新大阪から名古屋。新幹線で行くと中途半端な旅気分になる事請け合いの1時間。 「京都を出た」 「そろそろ眠い」 「まもなくー、名古屋ー名古屋」 となる。遠いようで近いようで、やっぱり遠い、そして速い新幹線。 そこで私たちは眠らないように、眠ったら…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その1 出発の朝編

8月のお盆休み。 8/11 タクシーに乗った。朝6時。新大阪まではすぐだ。おおよそ10分で新大阪駅に着いた。朝は流石にまだ涼しく、このままこんな天気であって欲しいなと思った。この時期、本来なら西行きの新幹線に乗るが、今回は名古屋に行く。北アルプスに…

槍ヶ岳 表銀座縦走 8月の5日間 雑感

今回の登山は、長野県の中房温泉からのぼり、燕岳、大天井岳、西岳、そして槍ヶ岳、そこから槍沢を通って横尾へ、そして上高地までという、王道の表銀座コースを歩きました。 詳細はまた後日少しずつ写真とともにアップしていきます。 天気がコロコロ 登山者…

初表銀座槍ヶ岳縦走にむけて

今回初めて憧れの槍ヶ岳に行きます。 中房温泉から入り、燕岳、表銀座ルートを経て、槍ヶ岳へ、そして槍沢を通って上高地に抜けます。ゆっくりのペースで4泊5日のプランです。 ゆっくりは良い事ですが、それに伴ってリスクが高まるのが食料の増加です。今回…

お手軽登山のススメ

「山って素敵ですよね、でも体力的に無理かも〜」っていうじゃないですか。たしかに山の景色を眺める高い場所まで行くには、リュックサックに荷物を持って歩いて登らないといけないという過酷な試練が待ってます。 精神的な問題ではなく、体力的に難しいとい…

立山縦走 その12お寿司編

帰りのバスの予定時刻までまだもうすこしあるが、充分癒されたので、早々にバスターミナルに向かう。 温泉&ビールの後のザックは重い。本当に重い。何が入ってるんだろう。誰かが石でも入れたか。 とにかくこの重さとも、あのバスターミナルまでの辛抱だ。そ…

立山縦走 その11 下山そして温泉編

雄山を下りる。この先を降りると、一旦「一の越」という場所につく。そこまでこの坂は、延々とガレ場になっていて非常に危ない。しかも下からわんさかと登山者が登ってくるので、避けながら譲りながら石を落とさないように歩くのはなかなか難しい。 室堂から…

立山縦走 その10 のどかなトレッキング編

この空間は特別だ。目の前に悠然とした山を見つつ、ここで食べようと決めたとっておきお菓子と、沸かしたてのコーヒー。インスタントだが。 そして、この朝の太陽が景色を彩るために光を注ぐ。これほど大胆で優雅な一瞬はなかなかないだろう。違いをわかろう…

立山縦走 その9 「一日目の夜、二日目の朝」編

目が覚めた。何時間寝ただろうか。横になってても、頭が痛くてしばらく眠れなく動けなかった。いつのまにかお薬が効いて、眠っていたのか。今は状態は良く、頭痛も治まっていた。あの痛みは、なんだったんだろう。 とにかく良くなったし、じゅうぶん横になっ…

立山縦走 その8 「山よりだんご」編

何は無くとも、ビールである。がしがし、持ってきたビールは冷えてないので、隣の雪渓でまず、冷やす。 テントも張り慣れて来た。とはいえ、テント泊を始めてまだ半年も経っていない私たちが「慣れた」と言ってもまだまだ不慣れだということはわかっている。…

立山縦走 その7 「偶然と必然の境目」編

「おおおー!?!おお??、、、!どどどど、どしてーー?!、なんでーー??!」 「いやー!!ジャンイチさんーーー!!」 「ひゃーーー!!」 「びっくりーー!!!わらけるーー!」 こんな事があるだろうか。あのゴールデンウィーク、涸沢で出会い、愉快…

立山縦走 その6 再会編

彼らと初めて出会ったのは、今年のゴールデンウィークの穂高だった。 その時、私達は上高地から涸沢へ行き、一泊し、次の日の早朝、雪山を登って穂高岳山荘に着いた。まだ午前中であるが急登を登り終え、お腹がペコリンコであった。 アイゼンを外し、山荘に…

立山縦走その5 とうとう出発編

見渡す限り、右を見ても左を見ても後ろを見ても山、山、山。これこそが立山連峰だ。 こんな絶景がみえる場所まで汗ひとつかかずに来れるすこしずっこいのも含めて、立山のいいところだと思う。富士山だって5合目からだ。駿河湾田子ノ浦から富士山に登るツワ…

立山縦走その4 出発直前編

何駅か停まるたびに、登山の姿ではない人達が降りる。そりゃそうだ。電車の終点の立山駅までにも、うちの田舎より立派な街が沢山ある。 そこまで通勤通学で通ってる人達がいててもおかしくない。遠くから夜行バスに乗ってわざわざ山に登りに行く私達をきっと…

立山縦走その3 富山地方鉄道編

窓の隙間から明るくなった街が見える。 スマートフォンで現在地を確認すると、どうやら富山駅近くまで来たようだ。天気は良い。 到着時刻に着きそうだ。実は、次の電車の乗り継ぎにあまり時間がなく、それを逃すと、30分は待たなければならないのである。 前…

立山縦走その2 夜行バス編

大阪から立山にバスで行く方法は調べた限りでは2通りあった。 ひとつは大阪から富山駅にバスで行き、そこから黒部アルペンルートを使って、富山地方鉄道の電車、そしてケーブルカー、最後にバスを乗り継いで行く方法と、もう一つは、大阪から富山駅にバスで…