山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

安全

北穂高岳敗走記 その1  出発編

この連休は、以前から決めていた「剱岳登頂」。 で、タイトルが北穂高となっている理由というと、天気。 この連休、雨が降り続くらしく、C→C→B、とまるで往年のバンド名のような予報だ。 とはいえ、行ってみないとわからないのもあるし、行っても、剣沢で何…

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編

人はなぜ山に登るのだろうか。 という永遠のテーマがある。 よく「そこに山があるから」というが、実際はどうだろう。 前に14サミットの登山家の竹内洋岳さんの講演を聞きに行って、その中で同じようなテーマで喋っておられた。彼の答えがすんなり入ってきた…

岳沢からジャンダルムへ その8 ジャンダルム復路編

ここ、ジャンダルムから奥穂高に戻る道は、行きと同じだが、行きは下りがメインだったのだが、帰りは登りが多い。それはとても嬉しいことだ。崖は登りよりも下りが難しい。木登りと同じだ。下りは足場が見つけにくい。そいうわけで、幾分安心感があった。慢…

岳沢からジャンダルムへ その7  ジャンダルム編

山荘に戻った。すっかり夜だ。 乾燥室にたちより、服を回収する。寝室の前の廊下で荷造りをする。明日は午前3時起き、4時出発。日の出が5時位なので、4時半くらいから明るくなってくるはずだ。ということは最初の30分が暗闇だということである。ヘッドラ…

岳沢からジャンダルムへ その6  奥穂高岳から穂高岳山荘編

時刻はまだ13時半 本日は1時間ほど降りた穂高岳山荘に宿泊するだけなので、まだまだ時間がある。 明日の目的地、今回の目的地、ジャンダルム様が真正面にそびえ立っている。たくましく立派な出で立ちである。 明日はそんなに天気は良くないという情報だった…

岳沢からジャンダルムへ その5  吊尾根から奥穂高岳編

紀美子平から奥穂高につづく一般登山道が吊尾根と呼ばれる尾根沿いに続いている。 写真で見るとなるほど、吊橋の様にきれいに湾曲している。両サイドにきれいに圏谷ができているので、こんな感じになったのだろうか。 この道、吊尾根も、ここ紀美子平から奥…

岳沢からジャンダルムへ その4  紀美子平と前穂高編

岳沢の重太郎新道というのは、穂高岳山荘をつくった今田重太郎、彼が一般登山客の安全を思い、一生懸命作った道である。その途中に「紀美子平」と言われる場所がある。 そこは、岳沢小屋から前穂高に行く途中、そして奥穂高に行く分岐点となっているところで…

岳沢からジャンダルムへ その2 出発の朝編

上高地、北アルプス南部登山の出発点。ここからは様々なルートを通ってアルプスの山々へ行ける。 前回 www.yamakamera.com バスターミナルから、南に引き返すように行くと焼岳、その途中の尾根を上がると西穂高岳、梓川沿いを真っ直ぐ行くと、横尾という分岐…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その11 華麗なるゴール編

15日 朝 ここ北アルプスで迎える朝も今回はこれで最後である。 ぐっすり起きる。いや、ゆっくり起きる。 テント泊を繰り返すと、次第に荷物の置き場に工夫が生まれる。 最初はザックの中に荷物を入れていたのだが、そうすっと、寝るときに足元にこんもりじゃ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その10 槍ヶ岳2本目編

昨日とはうって変わっての大快晴である。今まで通ってきた、東鎌尾根、そして西岳、さらに表銀座。はっきり見渡せる。 下には殺生ヒュッテのテント場が見える。ラーメンを食べたヒュッテ大槍も見える。 見た感じでは、昨日見えなかった小屋は、意外とどこも…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その8 東鎌尾根から槍ヶ岳へ編

8/13 西岳の朝。 昨晩の集中豪雨からの逆転大快晴を期待していたが、 本日も目的地は、やや曇り。 穂高がちらっと見えて、たしかにここは、北アルプスであることはわかった。 ここからはじまる東鎌尾根は、昨晩の雨で、滑りやすくなっているかもしれない。 …

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その7 ヒュッテ西岳の夜編

ヒュッテ西岳についたのは12時半だ。 ちょうどお昼時で、ちょうどいい。 テント場もまだ3張りほどしかない。早速受付に行き、テントの受付をすませる。 今日はテント場が一杯になるから、それを踏まえて張ってください。とのこと。 早く着いてよかった。 こ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その6 表銀座で西岳へ編

急がば回れ、とだれが言い始めたのだろうか。 私達は、多少険しいぞ、とは聞いていた右手のコースを選んだ。 それがまあ、なかなかの足場の細さのコースである。もちろんホールドしやすい場所ばかりだし、鎖もあるので安全といえば安全だが、ゆっくりすすむ…

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その4 燕岳の午後編

テント場は見た感じ、思いっきり満杯だ。残念無念。 でも、一応とりあえず燕山荘に入り、受付でテント泊したいです、と聞くと 「実際テントを張れたら、いいですよ。その時、再度受付しに来てください」 とのこと。 よし、テント張れたらいいんだなと、我々…

槍ヶ岳 表銀座縦走 8月の5日間 雑感

今回の登山は、長野県の中房温泉からのぼり、燕岳、大天井岳、西岳、そして槍ヶ岳、そこから槍沢を通って横尾へ、そして上高地までという、王道の表銀座コースを歩きました。 詳細はまた後日少しずつ写真とともにアップしていきます。 天気がコロコロ 登山者…

登山のザックのパッキング

仕事の合間にパッキング作業。 今回は今までで一番長いトレッキングになるので、荷物が多くなるけど、そのまま多くならないように詰めこみたい。 注意事項を確認しながら詰める。 小さいのに重いのが「カメラ」。これはしかたない。これはしょっちゅう出し入…

海の見える坂の街

車が停車すると、僕は、いの一番に車から飛び降り、砂利の撒かれた駐車場から駆け出してその先の坂道を登った。この坂道は急だ。右手には小学校がある。通ってない小学校というのは、独特の近寄りがたい距離感がある。門の向こうに見える校舎、ひまわりか何…

初表銀座槍ヶ岳縦走にむけて

今回初めて憧れの槍ヶ岳に行きます。 中房温泉から入り、燕岳、表銀座ルートを経て、槍ヶ岳へ、そして槍沢を通って上高地に抜けます。ゆっくりのペースで4泊5日のプランです。 ゆっくりは良い事ですが、それに伴ってリスクが高まるのが食料の増加です。今回…

登山のモバイルバッテリーの話

カメラには、バッテリーが必要です。 長期、電源が確保できない場合、どうしても充電が滞ってしまうことがありますよね。 ましてや登山においては途中の充電は全く期待できません。 しかし、予備のバッテリーはとても重いです。これほど無駄な重さはないでし…

ほんの少しの違い

母は、ちょうど広島県尾道市と福山市街の中間の地域に住んでいる。 家のある集落は高台に位置して、浸水もなく、水道と電気も通っていて報道されているレベルの不便はない。しかし、やはり道路と線路が止まっている箇所があり、食料品などの流通が細くなって…

西日本豪雨災害がおきた。そして今起きていること。

日々更新される豪雨災害での数字が、毎朝胸に突き刺さる。 大学から田舎を離れ、テレビやネットで思い出の景色が壊され、懐かしい風景がまっ茶色に覆われ、人々が悲しみ、苦労し、疲れているのを見る。 外側の都会からそれをただ見ているのは辛い。 大阪には…

ポータブル浄水器のススメ

実家がある三原市を含め、西日本各地で水害が猛威をふるっています。多数の人が助けを求めております。 中国地方は国道2号線、山陽本線、山陽道がメインのライフラインですが寸断されています。 特に三原から広島までは山道を行くのですが、そこが集中して災…

伊吹山 もう夏なのか、でも山頂は寒かった。(前編)

こんにちは!ジャンイチです! 週末、どこに行こうかと、なかなか決まりませんでした。 前回は比良山系蓬莱山、なんなんでしょうね、どんな良い山でも二連続で行く気にならない、あの感じ。いや、そうでは無い山はもっとある。。。でも遠い。。 暑いし、涼し…

サボった人の登山での体力トレーニングと、下りの姿勢矯正

今回の蓬莱山登山の番外編。 やはり週一でどこかの山に登らないと、私の場合、体力が維持できてないなと思うのです。 毎日ジョギングをしていた頃ならまだそんな事はないのだろうと思いますが、なかなか。 というわけで今回は、2週間ぶりに登山となりました…

六甲山、表から登るか裏から登るか(完結編)

脇にそれた細い道を行く。そして、谷の底に降りて行く。その間に、おんじといろんな話をした。 www.yamakamera.com おんじは働いていた頃は淀屋橋に会社があり、意外と私と近くにいたこと。 世の中、多くの見知らぬ他人に満ち溢れているが、その中には、今回…

六甲山、表から登るか裏から登るか(後編)

今日のご飯はカップ麺だ。 チャカチャカと慣れない手つきでガスバーナーを出してお湯を作る。おんじは、あ、おんじもカップ麺だ。彼は魔法瓶のお湯を直接注いでいる。賢い。この時間ならお湯もまだ冷めないだろう。(前回) www.yamakamera.com 「では、いた…

【茹で汁なし】簡単早茹でパスタレシピ【時短】

大阪の地震の被災された皆様お見舞い申し上げます。 まだ、状況は続いております。緊張を緩めないで生きましょう。 そのせいで昨夜から、みなさんお腹がすいていると思います。 おそらく昨日の夜から今日、明日にかけて、スーパーなどでカップ麺等を買いだめ…

【緊急】地震や災害に持っておくべき緊急グッズ【最新】

さきほどの大阪の地震で、お怪我等をされてませんでしょうか。 被害に遭われた方々のニュースも報道されています。 私の住んでる。大阪市北区も激しく揺れました。 引き続き、皆様お大事にお気をつけください。 サイレンもずっとなっています。ヘリもいっぱ…

六甲山、表から登るか裏から登るか(中編その3)

慣れればなんて事はない。と今回には当てはまらない。一歩一歩、ゆっくりと足を置いていく。まさに置いていくのだ。そして、本当に大丈夫なのか、このフィックスロープは、信用してはならない。 www.yamakamera.com よく登山道の急斜面にこういった誰だか知…

六甲山、表から登るか裏から登るか(中編)

そう、というわけで平日、男二人で、六甲山を登る事になったのである。 www.yamakamera.com 初めてのルートで、道案内の人が一緒にいてくれるというのはとても助かる。普段、登山ではどんな場所でも単独の私である。分かれ道や、状況が変わったらそのつどポ…