山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

自然な表情を撮る方法

自然な表情を撮るって難しいですよねー。

では

 

「自然な表情を撮る」とは

例によってまず、定義付けからです。

文字通りから考えると、対象が「自然な表情を」している状況を「撮る」ですから、いつでもどこでも、それがその対象の「自然」なのですから、いつでもどこででも撮影すれば、それが「自然な表情」となります。

なりませんよね。

そんなの撮りたいんじゃないですよね。

なんかぎこちなかったり、「不自然」だったりしますよね。

今回は写真撮影においての「自然な表情」とはを考えていきます。

ただし、ドキュメントとして、真実を撮る事とはまた別の話なので、「自然」=「真実」ではありません。

ありませんが、合理的に、真実を説明している「自然」に見える撮影の方法です。

もうなにがなんだかわからないと思います。

 

写真撮影の時間軸

みなさんが対象に求める自然な表情、それは実は時間軸を無視して抱いているのです。

どういうことかと言いますと、写真とは1/125秒とかの瞬間の写真です。

しかし、人はその対象をその瞬間しか見ていないわけではありません。5分、10分、1時間と関わっています。その時間の中で、対象がある物事をしている、求めているのは、その空間をわかりやすく説明している「自然」な瞬間なのです。

写真の連続が映像であり、それはすなわち時間であるのですから。

例えば、まばたきした写真は、皆さんは嫌がって、すぐ削除しますよね。でもあれも、人間として自然な表情なのですよね。

そう、実はみなさん、適度に自然な表情を撮るすべを知ってるのです。気がついてないだけで。

 

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イメージトレーニング

では具体的に一例を。

「図書館で楽しく本を読んで過ごしている学生」

の写真を撮るとします。

では、学生さんに図書館で実際に本を読んでもらいます。そして、それを撮影します。

どうなるでしょう。想像してみてください。サンプル写真は間に合いませんでした。すみません。

はい、どうですか?

その学生の目線は本に集中してますよね?

やや、笑っているでしょうかね。

これでいいでしょうか?

何か物足りなくないですかね。

まあ、良い場合もありますが、もう少し深く探ってみましょう。

先程述べたように、一連の時間軸を考えてみましょう。

「図書館で楽しく本を読んで過ごしている学生」で、まず大切なのは、「本を読む事」ではなく、「楽しく過ごしている学生」ではないでしょうか。

そうならば、次はこう考えます。

「 楽しく過ごしている学生」はどんな動きを図書館でするでしょうか?

ここが大切です。

深く、細かくイメージしましょう。

作家になった気分で

日曜日、早朝、その学生はひとりで図書館に入ってきました。手には小さなカバンが1つ。彼はまず窓際の席を確保し、小説のコーナーに向かいます。何冊か好みの作家の本を手にとって返ってきます。

席に着くと、スマホを取り出して何かをしています。机に置いた本の中から、一番下の本をさっと引き抜いて読み始めます。

本を読みながら、チラチラとスマホを見たり、時には時計を見たり、そして、窓の外の木が揺れるのを見ています。

何か昨日いい事があったのでしょうか?その顔は何かニコニコしています。もしくは、これから何かいい事が待ってるのでしょうか。

それでも読書は少しずつ進んでいきます。

この図書館は珍しく飲食ができるので、彼はカバンからペットボトルのお茶を出して飲んでいます。そして、また外を見たり本を見たり。

あ、もしかして、彼は好きな子と、待ち合わせをしていて、その時間つぶしにこの図書館に来ているのかな。そういえばこの図書館は、駅前にあり、待ち合わせの時間つぶしにはうってつけです。

案の定、彼は10時になる少し前に、席を立ち、読みかけの本は借りずに棚に返して、やや駆け足で出入り口の方に向かい、見えなくなってしまいました。

 

というのはどうでしょう。

ここまで考えて、「図書館で楽しく本を読んで過ごしている学生」をイメージしましょう。

 

細かくイメージしたら、設定が容易になる。

決して彼は本を熟読してはいませんよね。どちらかというと、本を片手に片手間に、窓外を見て、何かを彼は思い出した表情をしてますよね。その表情はすごくニコニコしていますよね。

その瞬間を撮影したくありませんか?

それが一番その一連の流れを象徴しているのです。

実際に、そんな事を撮影しようとすると、それなりの事実が必要ですよね。

不可能に近いです。

「自然」に「見せる」ために必要な演出はある。 

ですから、「図書館で楽しく本を読んで過ごしている学生」を撮りたいならば、

本を片手に、でも本を見るのではなく頬杖をついて外の移ろいゆく景色をこれも見るのではなく、ただ目に入れて、ニコニコ思いだし笑いをしてもらい、それを撮影するのです。

そう、演出が入っていますよね。

ですが、圧倒的にこちらの方が求める表情に近くなります。逆に何も指示せず、待っていても絶対そんな表情はしてくれません。

実際には、窓外を見た時にはほとんど笑ってないかもしれません。1回だけかもしれません。本を読んでる時でもない、スマホをいじっている時に主に笑っていたかもしれません。それは誰にもわかりません。まずその人が実際いないのですから。でも、スマホをいじっている仕草よりも、外を見る表情の方がいいように思います。これは主観ですが。

 

時間軸を意識して、一枚に詰め込む

映像は流れですので、一瞬のその表情がイメージでしばらく脳内に響きます。

ですが、写真は一枚でその一連の全てを物語る事を求められるのです。ですからたとえ一瞬、の1時間の中で1秒しかしなかったその表情であっても、それを撮影するべきです。相対的に多数の動きがそれを表しているのではないのです。

その設定で、場面を細かくイメージして、そこから再度、象徴的なシーンを選択して実際に撮影する時、表情を指示リードしていくのです。

 

演者に設定を説明し、なりきってもらう。

実際に私は、撮影の時、カメラは置いて、もう少し短く、わかりやすく、その場面を撮影対象の人に説明して、その人になりきってもらって撮影します。すると、目尻や口元からも、その設定の表情が感じられる事があるのです。

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 まとめ

「家族団欒の夕食」

食べてませんよね、おしゃべりしていますよね。

「ひとり居酒屋で、晩酌をするサラリーマン」

もちろん徳利で手酌ですが、そんなシーンは本当に一瞬ですよね。でもそれがイメージされます。

 

文字通りに設定すると、求めるシーンは本当に少なく、もしかしたら無いかもしれません。

「自然な表情」とは「見る人」にとって「自然」に見える事を意味するのです。

 

映画を見て泣いてますよね。同じです。あれは全て演技です。そんなシーンは本当はありません。架空の出来事です。

「自然な表情を撮る」とは、撮影技法ではく、ほとんどは場面の設定によるのです。あとはそれを撮るだけでいいのです。

 

挿絵写真が気になるかもしれないので、「熊のぬいぐるみを生きているように撮影する方法」もいずれ。

 

では、みなさん楽しい撮影ライフを。