山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その8 東鎌尾根から槍ヶ岳へ編

8/13

西岳の朝。

昨晩の集中豪雨からの逆転大快晴を期待していたが、

本日も目的地は、やや曇り。

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穂高がちらっと見えて、たしかにここは、北アルプスであることはわかった。

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ここからはじまる東鎌尾根は、昨晩の雨で、滑りやすくなっているかもしれない。

 

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槍ヶ岳には、東西南北に尾根が伸びていて、それぞれ東鎌尾根、西鎌尾根、北鎌尾根、そして、南は中岳、南岳を通って、大キレット、そして穂高岳が続いている。

続々と他の登山者が東鎌尾根の方にに向かっていく。隣にテントを張っていた人は途中の「水俣乗越」で槍沢に降りて、槍ヶ岳に登り返すらしい。

もうひとりの人は、時間を待って、岩が乾くのを待って、そのまま東鎌尾根から槍ヶ岳に向かうという。

そういえば、この真砂土でできたテント場はもうすっかり乾いている。

私達は後者を選んだ。

ビショビショになったテントを畳み、出発の準備をする。

槍ヶ岳は、また見えなくなっていた。

だが、そこに行けば、それがあるはずだ。

しかも、どうせここからの道は、愉快に遠くを見ながら歩ける道ではない。ちょうどいいではないか。

例によってアルファ米を平らげ、遅まきながら出発。三日目にして飽きてきた。

飽きのこないように、ふりかけ、のり、など、ご飯のお供は大切だなと、そして、変に味付けしてる炊き込みご飯とかより、白米がうまい。

 

今回、またまた、またまた、テント泊の問題がある。目指す槍ヶ岳山荘には、専用のテント場があるのだが、非常に狭い。週末は午前中で埋まってしまうのだそうだ。それに溢れたら、小屋宿泊か、15分ほど下った「殺生ヒュッテ」という、それは恐ろしい名前の宿のテント場に行かなくてはならない。降りるという事は、登るという事である。それは、避けたいのが本音だ。

とはいえ、それを理由に、無理にペースを上げ、怪我をしてしまっては元も子もない。今その時を、しっかり歩めばいつか槍の麓につくのだ。多分。

午前6時、出発。

鎖場が、あったり、はしごがあったり。激しいながらも整備された登山道だ。ありがとう喜作さん。

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西岳から東鎌尾根への道は、急な下りだ。それも、かなりの。

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この落差をまたどこかで登り返さないといけない。悲しい。そして、なんとも長い梯子。

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とはいえ、梯子は本当に楽だ。梯子を考えたひとは本当に良い人だ。

そして、更にどんどん下りていく。ここを逆に登るのは相当キツイ、と思う。

この先に向かうべき東鎌尾根が見える。

雲がかかっている。長そうだ。

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1時間ほど降りると、例のエスケイプルートに続く「水俣乗越」という底部に着いた。

ここで尾根を外れて沢に降りると、上高地にショートカットできる。そして、槍沢を通って槍ヶ岳にも登れる。

何名かが休憩していた。私達も適当な場所を見つけて、休憩。

ここからは長い登り坂。坂というか、なんというか。

さあ、出発である!

ここからが楽しみの東鎌尾根、もう言わないが、槍は見えない。

時刻は7時半。

ゴツゴツした岩場を登ったり、少し下りたり。ひどく険しい場所は、巻道があったり。

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だが、全体的にとても整備された登山道。これは快適である。

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後ろには出発した西岳が見えるが、確かにここから見たら落差が激しく見える。

すれ違った登山客の一人が、「えーーー!あそこ下りてきたんですか?すごいですね?」と言ってたぐらいだから、たしかにすごく見えたのだろう。だが実際は、もちろん斜度はあるのだが、見る場所によっては垂直に見えてしまう。

何度か梯子があったが、こういうのは次第に慣れてくる。

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左手には槍沢が広がっている。あそこまで下りてまた登る決断をしなくてよかった。

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右前方には北鎌尾根が見える。ここ東鎌とは違い、激しすぎる起伏だ。登山道として実線でも破線でも描かれていないわけだ。いつかは行ってみたい。

表銀座もよく見える。はるばる来たものである。

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遠くには湖が見える。高瀬ダムがある場所だ。あそこからスタートする裏銀座も次回チャレンジしたい。晴れた日に。

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と、槍ヶ岳は見えないものの、左右に絶景が広がっている。

来てよかった。

振り返ると、出発した西岳のテント場が小さく見える。

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ペースも、じゅうぶんにユックリで、疲れない程度に歩く。

「午前中でテント場はいっぱい」という噂を信じ、槍ヶ岳小屋泊に切り替えたためだ。

こうなれば急がばユックリ。である。

途中からあと何キロ、みたいな表札が各所に見受けられたが、どこまで何キロなのかをまったく認識できなかったため、いつのまにかヒュッテ大槍に到着。

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9時45分。この先、まだ一時間かかる。

少し天気も悪くなってきた。

ここで、休憩を取ることとなった。

中に入ると、土間があってそこで荷物をおろし、更に中に入れてもらった。

食事のオープンまで例によって時間はまだある。

私達は待つことにした。

お腹が空いているのはもちろん、メニューのラーメンが魅力的なのもある。

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それ以前にいつの間にかものすごい豪雨に変わった。

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このまま進まなくてよかったし、あれが来る前にこの中に入れてよかった。

そして、豪雨がすぎるまで、ここにいるのだから、結局は開店時間になるはずだ。

急がば、食え。である。

30分ぐらいは待ったであろうか。まだ降っている。意外と長い。

そして開店。

いの一番か二番に注文できた。

そして皆も続々と注文する。豪雨バブルだ。

で、できたようだ。

とても美味しそうだ。

 

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うめえ。

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うますぎる。北アルプスのらーめん屋は、どこもうまい。

日本屈指のラーメン激戦区だ。

 

程よすぎるほどお腹を満たし、天気もやや落ち着いてきたので、出発だ。

ここからあと1時間で到着。

そんな距離だが、やはり槍は見えない。

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もう、考えないようにしようと心に誓ったのだが、ついつい思い出してしまう、失恋状態だ。

ここからの道を険しいと判断していたのだが、あれっというくらい普通の登山道であった。ほとんど上りはなく、おそらくであろう槍の底部をトラバースしていく。

ただただ黙々と歩く。

霧が濃いのだ。景色がない。さっき出発した山荘も見えない。

何事もなく、「槍ヶ岳山荘まであと100メートル」という標識まで来た。

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ここまで来ても山荘も槍も見えない。本当に100メートルなのであろうか?

向かってくる登山客が「殺生ヒュッテはこの下ですか?」と聞かれたが、見えないしみたことがないので、なんとも答えようがなかった。

ほんとにあと100メートルで着いた。槍ヶ岳山荘。

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槍ヶ岳の肩に鎮座する、超有名な山荘である。

「到着〜、お疲れ様」

ペースが良かったのか、ラーメンが良かったのか、とにかく無事槍ヶ岳山荘に着いた。

12時半。

チェックインを済ませる。

槍ヶ岳は薄っすらしか見えない。

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皆がそのうっすらの矛先が見える瞬間に「見えた見えた!」と大喜びするぐらいなのだから、さぞ見えない一日だったのであろう。

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しばし休憩した後、槍ヶ岳に登る準備をする。

準備と言っても、荷物を置くだけだが。

行列はまったくない。天気も悪いし、午後の時間だからか。

 

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ではいざ、槍ヶ岳に!!!

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 続く

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