山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その11 華麗なるゴール編

15日 朝

ここ北アルプスで迎える朝も今回はこれで最後である。

ぐっすり起きる。いや、ゆっくり起きる。

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テント泊を繰り返すと、次第に荷物の置き場に工夫が生まれる。

最初はザックの中に荷物を入れていたのだが、そうすっと、寝るときに足元にこんもりじゃまになってしまう。そしてテントは出発前にたたむと、ザックの底部に入れたい。

という自然治癒の効果もあって、ザックの中には何も入れずに、数個のスタッフバックに分けたままの状態で、足元に並べると、そんなに狭っ苦しくならない。着替えのスタッフバッグは枕のかさ上げにぴったりだ。

「足を伸ばす」というリラックス用語があるが、まさに足を伸ばして寝れるのはとてもリラックスできる。

というわけで、今朝はぐっすり眠れた。昨日に引き続き、よく寝れる毎日だ。

朝ごはんは、カップラーメンだ。

そう、あの西岳で勢い余って買ったカップヌードル。お湯注ぎを免れた一品。

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実は、計画よりも自炊が増えてしまい、食糧難に落ちかけていた。難、というほどでもないが。

ぎりぎり行けるのだが、それは結果論であって、少し余らせるぐらいが、メンタル的にはいい。腹減って何もないのは悲しい。

というわけで、購入したカップラーメンモーニングだ。幸せこの上ない。

 

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朝、テント場で、男性二人組と、外国人カップルと知り合いになった。

男性組は、そのうち一人が、なんと昨日の夕食時豪雨に、往復1時間歩いて下ったところの山荘までビールを買いに行っていて、まさに土砂降りの中帰ってきたという。恐ろしい。

外国人カップルは、フランス人。なぜ本場アルプスに行かず、ここにいるのだろうと疑問に思った。こっちに住んでるのかな。聞いたけど忘れた。

 

そんなこんなで、テントを片付け、いざ上高地にむけて下山を開始する。

テントサイトの看板がおしゃんてぃ。

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快晴の朝。

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今回、本当ならば2時間下ったところの「徳沢」でテント泊をする予定だったが、足が伸びずに、ここでの宿泊になった。ということは、あの徳沢のお風呂には入れな買ったということである。本日も、開店時間前にそこを通過してしまうので、きっと入れない。

だが、私はどこかですごい情報をゲットしていた。

おばさん二人組が

上高地に下りたら、ホテルのお風呂が外湯で入れるのよ、そっちがきれいでいいわよ」

というような会話をきっちり覚えて、ネットで調べていた。

どうやら「上高地アルペンホテル」という観光ホテルが外湯を開放しているらしい。

というわけで、無事、私達はお風呂にありつけそうだった。

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ゆえに、快適に前向きに、てくてくと下りていった。

 振り返って思い出すと、今回は天気に振り回され、食事に振り回された。

1日目は、暑さで汗だくになりながら急登を登り、2日目は曇り空のまま、お目当てのカレーを食べ損ね、目的地に着いた途端、豪雨暴風落雷。3日目は、霧の中、東鎌尾根を通り、豪雨を避けてラーメンを食べる。4日目は朝は、ようやく晴れたが、午後から崩れて、降ったり止んだり、目的地までは届かず、自炊、夕方にとどめの豪雨。そして今、ふつうに晴れている。

 何が起きても良いんだけど、前半槍ヶ岳があんまり見えなかったのは、ほんと残念だった。というわけで、また来よう。

槍見、という文字の石があった。

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特に槍ヶ岳が見える場所ではなさそうだ。

振り向くと、小さい槍のような岩があった。

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あれが、槍なのか、あれに登ると本物が見えるから槍見、なのか、いまいちわからなかった。

30分ほどで槍沢ロッジに着いた。

望遠鏡が置いてあり、覗くと槍の先が見えた。

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行きがけに見ると、モチベーションが上がるのだろう。

そうか、さっきの槍見もそういった意味合いのあれか。

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槍沢ロッジ。ここで、今回のテント泊料金を払う。なかなかお優しいシステムだ。

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ここまでその時に歩いて料金を払うのは、結構キツイ。そういえばこの道を歩いて昨日お酒を買いに行ったって、なかなかである。しかも雨の中。

ここからは、ほんとにゆったりとした登山道だ。上高地って感じの道だ。

それにしても、相方のこの格好はなんとかならんのだろうか。地球にはもう吸える酸素がない世紀末のようだ。

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横尾までは1時間半、さっき徳沢まで2時間と書いたが、3時間はかかりそうだ。訂正。

沢が増えていく。こうして大きな梓川になるのか。ほんとに水が綺麗だ。

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横尾に着いた。ここに着くと、ほんとにほんとに、ゴーール!!って気分になる。

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実際にはあと3時間歩くのだが、ほぼノンカロリーで歩ける。そんな気分。

少しだけ、足の指が擦りむいて痛かったので靴を脱ぎ絆創膏を貼る。

よし!治った!と思ったが、絆創膏を貼る指を間違えた。まあ、いっか。

ここからは明神岳を見ながら徳沢まで歩く、のだが、山頂はガスってて見えない。実際はガスではないのだが、なぜガスと言ってしまうのだろう。ガスなら気体なので、無色だ。実際は水滴なので、雲は液体だ。

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うんちくを述べて、述べまくっていたら、徳沢に着いた。

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ここで前回、食べれなかったカレーを頂く。

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これがほんとにほんとに、食べたかった。しかも大盛り。前回来たとき、これを頼んでる人がいて、羨ましくて。で、またカレー。最後までカレー。いいのよカレーで。カレー大好き。

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相方はざるそばを食べた。

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うまそうだ、ナイスチョイス。

 

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シメにはもちろんソフトクリーム。たまんないねー。

 

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少し休憩したのち、いざ、アルペンホテルのお風呂に出発!!!

 

ここからは登山者と、観光客が入り乱れる。

ストイックな山岳部が一列で無言で歩いてるのを愉快なちびっこが追い抜く。なかなかの光景だ。

 

そういえば、この辺にGWに来たとき、雪で倒れてなお、桜の花を咲かしていた木があった。

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(前回GWの桜の木、倒れてもなお花を咲かせているのがわかる)

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あった。

しかも、倒木を直してまっすぐ立っていた。少し感動した。

 あのまま捨てられてしまうのではと思ったが、来年も綺麗な花を咲かせてくれることに感謝である。また見に来よう。

 

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明神を越え、もうすぐで上高地の中心部、河童橋というところで、ポツポツと雨が降り出した。と思っていたら、一気に土砂降りになった。雨具を出して軒先で着替える。

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レーダーを見ると全く止む気配がないので、雨の中、黙々と歩く。観光客はそれはもう悲惨な光景だ。かさもなく、行くところもなくただ呆然と、皆が土産屋、喫茶店、あらゆる軒先で雨宿りをしている。これは30分そこらで止む感じではなかろう。かわいそうに。

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いつもは満員御礼の河童橋も、貸切状態だ。

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しばらく大粒の雨の中、歩いて行くと、着いた。上高地アルペンホテル。お風呂。

入ってフロントで受付をすませる。

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どうやら順番待ちのシステム。先に乾燥室に荷物と靴を置いて、ロビーで待つ。乾燥室があるのはタイミング的にちょうどいい。びしょ濡れだ。

ロビーでは座る場所はもう埋まっていたので、階段脇の赤い消火器の横に座って名を呼ばれるのを待った。女性は待たずに入れたやうで、仲良く消火器と待つ事にした。30分くらいたったであろうか、ようやく名前が呼ばれたので、しっかり右手を伸ばし「はい!」と答えた。

お風呂に案内していただき、至福のひとときを過ごす。

30分後、サッパリした。

体重計があったので測ると2キロ痩せていた。ホンマかな。

相方が先に出て、向かいのレストランから調達したビールをいただいた。

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うーん。美味い。最高だ。腑抜けになった。

しばし観てなかった高校野球甲子園がテレビでやっていた。

外の雨はほぼ止んでいた。よかった。

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河童橋に戻ると、いつもの喧騒の場に変わっていた。お土産屋さんでお菓子を買い、バスターミナルに向かう。

河童橋の方まで何かの列が伸びていた。

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なんと自家用車を置く駐車場までのシャトルバス待ちの行列だった。ここからバスターミナルまで300メートル以上はある。とんでもない行列だ。1時間は待つだろう。あの豪雨の中、ずっと立っていたのだろうか。考えないようにしよう。私たちは予約制のバスなので並ぶ必要はなかった。、よかった。

タクシーの列もこれまた長い。一体どうなっているんだろう。おそロシア

 

バスを待つ間、荷物を整理していると、フランス人カップルに再会した。人はいつでもまた会えるんだ、と思った。

時間だ。ビールを買い、バスに乗り込む。

乾杯。

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北アルプス、ありがとう。また、来るよ。

 

私自身、まさか4日後に、ここ上高地にまた舞い戻る事になるとは、その時の私は、まだ知る由もなかったのである。

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