山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

北穂高岳敗走記 その8  笑顔の敗退編

博多にラーメンを食べに行く、北海道にジンギスカンを食べに行く。そんな感じで、上高地にカレーを食べに行く、のような変な満足感であった。

穂高は雲に包まれていたが、私達は笑顔に包まれていた。ぺろりと平らげ、しばしボケっとする。相方もチキンカレーに満足しているようだ。「次はビーフカレーにしとく」といったのが気にはなったが、甘口でおいしいチキンカレーであった。

 

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ほかの登山客も数組いた。皆写真を撮りあったりしている。海外の人も多いので、例の如意棒のような棒にスマホを付けて自撮りをしている。

自撮りといえば、撮る前はしれーといている顔なのに、撮るときはニコーっと可愛い笑顔になって、撮り終えると、また真顔に戻る。それを友達同士で何度も繰り返す。あの行為の一連を見るのがとても面白い。

さてさて、のんびりしたところで、そろそろ上高地に戻る時間だ。今回の北アルプスは、登頂こそしていないが、なんだか学ぶことが多かった。こうやって人は大きくなっていくのだろうか。

Tシャツを着替える。ワンサイズ小さいのにしたため、ピチピチになってしまった。無念。

岳沢小屋を後に出発する。石の河原を渡り、向こう岸に向かう。

暫く行くと、行きで追い抜いたおばあさんがいた。そういえば、食事中に来てはいなかった。ずいぶんとゆっくりのペースだ。再度声を掛ける。どうやら今夜は岳沢小屋に宿泊するようだった。よかった。それならば、もう少しで着く。

相方によると、小屋で電話がなって、宿泊の確認をしていたというのがさっきのおばあさんではないか、ということだった。これでなにかあっても、誰かが迎えに行けるかもしれない。大丈夫だ。

あの行きですれ違った北欧女性はなんなんだと言う話が、岳沢小屋に着いてから続いていた。やはり、相方もびっくりしていたらしい。結局の所、「妖精」ということで落ち着いた。

帰りはただ降りる、延々と降りるその繰り返しなので逆に気持ちを保つのが大変である。もうお腹はいっぱいだし。残るモチベーションは、ビールぐらいだ。充分なのだが。

何事もなく、無事上高地に付きそうな折、相方のペースが何故か上がった。

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その様子でなんとなくわかったので、彼女のザックとトレッキングポールを預かり、先に行かせた。

彼女は河童橋の隣りにある建屋に一目散に消えていった。その後晴れやかな顔で出てきた。今回で一番の笑顔だ。

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上高地に着いた。とりあえず預けた荷物を回収し、ビールを飲む。

美味い。いつも思うが、ここで飲むビールは最高に美味い。

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バスの出発までには、まだ時間がある。ちょうどいい休憩時間だ。

チーズおやきは毎回美味しい。

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何度も来て、毎回見ているが、ここのお土産でグッと来るものがまだない。でも毎回お土産売り場に行ってしまうのはなんなんだろう。

結局いつものようにおつまみ程度を買っただけでバスに乗り込んだ。

今回はやたらテンションの高い運転手だ。少々びっくりした。

高速道路のサービスステーションに着いた時にバスを間違えないようにと「語呂合わせで覚えてくださいね」と言っていたのは忘れられない。「23-17」なのだが、「兄さんは17歳」という語呂合わせだった。微妙過ぎて素敵だった。「兄さんいいなあ」じゃないところが良い。

そんなこんなで毎回バスに迷うこと無く、サービスステーションによれた。ありがとう運転手さん。

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今流行りがちょうど終わった「五平餅」なるものを初めて食べた。

とくにこれといった感情はないまま食べ終えた。

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そして、バスは一路渋滞の中、大阪に帰っていった。

バスの中で相方はせんべいの中に入っていた乾燥剤で水死したスマホの水分をひっしで除去しようとあえいでいた。無駄骨だった。

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後日、新品に交換できたらしいので、良かった。

みなさん、登山に行く前は、データのバックアップはとっておいたほうが良いと、相方が涙ながらに訴えております。

深夜、大阪について、ラーメンを食べてしまった。反省。

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というわけで、今回の涸沢、岳沢ダブルピストンという謎の山行は終わりである。

次回は、相方の打ちひしがれたモチベーションを取り戻すべく、ゆるふわな登山となることでしょう。

ではみなさん、素敵な紅葉登山を。

 

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