山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

2018年 年末年始は木曽駒ヶ岳 その6 山でのドローンの許可申請についても。

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再度、出動

ダウンジャケット、サーモスにお湯、そして行動食、などをザックに入れて、出発。あと、カメラとドローンも。

ダウンは勢いで買ったマムートのブロードピーク。スリムだが、あったかい。オーバージャケットの下に着ても着ぶくれしない。

ドローン

今回のドローン撮影機材はDJIのmavic air。小型で持ち運びが良いのに4k撮れちゃう優れものです。ただ、バッテリーの持ちが悪いのと、風に弱いので、そこだけ注意。

今回は、充電はできないので、バッテリー5コでなんとか回さないといけない。

普通の状態なら5コもあれば1コ15分として、1時間以上は飛ばせるが、氷点下で風も強い中だと、1コ5分程度しかもたない。安全のためにもバッテリーは50パーセントになったら降ろして交換すべきだと思う。

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前回

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木曽駒ヶ岳は木曽側とカール側で管轄がちがうので、木曽森林管理署と、南信森林管理署の二つに届け出。急な勾配で一時的に規定以上の標高差が出るから、空港事務所にも申請。もともと国交省のドローン許可証をもっている私でも、追加でこれだけ許可、申請しないとまともに飛ばせません。

最近は申請慣れしてきたので、めんどくさい事は無いけど、もちょっとスムーズにしてほしい。まあ、安全のためには当然の事なのだが。

そもそも「免許」とは、「許可申請」を「免除」しますよ、という意味の言葉である。

車の免許証が、わかりやすい。

そもそも、公道での自動車の運転は禁止されている。ただし、公安委員会が許可した者だけが運転を許される。それが免許証だ。

多分こうだったんだろう的に考えると、昔は免許証なんでなくて運転し放題だった、それが事故や保証の問題で次第に自動車運転が許可申請式になり、そして免許証制に変わっていった。

昔は車が無い者が免許を持つことができなかったかもしれない。

そんな自動車免許の黎明期のような今のドローン免許制度。正しくは「ドローンの免許」など、まだ存在しない。

 

 木曽駒ケ岳頂上に向けて

木曽駒ヶ岳までは1時弱の予定。勾配差はあまりなく、どちらかと言うとトレッキングように、山頂部の広い稜線を歩いていくルート。

私たちは青空の下、真っ白な山の上、風もなく、清々しい。目の前はまず「中岳」があり、その先に木曽駒ヶ岳がある。まずはその中岳にむかう。

しばらく行くと右手に建屋がみえる。天狗荘だ。ここは、この年末年始は営業していない。ここまでアクセス良いのだから、木曽駒ヶ岳の山荘は通年営業すれば素敵なのに、と何も事情を知らないで思ってしまった。

そこを抜けると、視界はどんどん広がっていく。右手には南アルプス左手にも何かしらの山、そして、後ろには宝剣岳と。

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足元は、皆のトレースがついている。安心。

ただし、この平たい形状の丘、トレースが一本ではない。行き帰りで道が違うし、ハズレもあるはずだ。キチンと考えて道を選ばないと、ヘンテコなとこに着いてしまう。なるべくまっすぐに、頂上にむかう。

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中岳

中岳頂上には、大きな岩が何個かあり、良い目印だ。斜面はなだらか。高台といった感じ。

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たまに振り返ると、宝剣岳や伊那前岳の勇姿が拝める。ついつい振り返ってしまう。今度は宝剣岳にチャレンジのつもりで来よう。

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中岳を越えると、フワッと目の前に木曽駒ヶ岳が現れる。これが良い。

木曽駒ヶ岳もぽこっとした丘のような山だ。「アルプス」に似つかわしくない優しい形をしている。

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中岳から降りる斜面は割ときつい。ただしこれまたステップが刻まれているので問題ない。

目下に山荘が見える「駒ヶ岳頂上山荘」あそこまで降りてまた登りつめる。

降りる時に数組の登山者とすれ違った。みな、ハーハー息が荒い。行きは良いよい、かえりはなんとやらだ。未来が恐ろしい。今を生きよう。カーペディアム。

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そうして、私たちは無事、中岳を降り、最後の木曽駒ヶ岳の登りに取り付いた。

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木曽駒ケ岳山頂

中岳と似たような登りで、やんごとなく進んでいく。山頂に祠のようなものが見える。とりあえずアレを目指す。

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風はほとんどないのだが、寒い。とにかく寒い。

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そして、ついに山頂に着いた。木曽駒ヶ岳山頂。いつもだが、山頂につくたびになぜか泣きそうになる。安心感と達成感と、喜びと感謝と。いろんな思いが込み上げてくる。

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大した登山ではないけど、心底嬉しい。相方と山頂の、モニュメントにタッチ。

景色が最高だ。

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少し降りたところに風を避けるように鳥居がある。風と雪でえらい雪化粧になっている。

そういえばそこらじゅうで豪勢なエビの尻尾があった。ここがいかに風が強いかを物語っている。スネ夫も、びっくりである。

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ドローン撮影

そそくさとドローンの準備に取り掛かる。

とにかく寒いので、手袋から手が出せない。こういった時に便利なのがタッチペンだ。

がしかし、タッチペンも先が凍り、反応しない。仕方なく、素手で行う。

電池よりも何よりも、凍傷が心配だ。

がしかし、それを上回るバッテリーの低下速度にビビった。

上空は風が強く、そして寒い。

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落ち着いて飛ばしているつもりだが、焦ってしまう。いつもは1コ目のバッテリーで撮影のための予備飛行をするのだが、もうぶっつけ本番だ。今回ほどタッチパネルを呪ったことは無い。

バッテリーを一つ消費し、手も限界になったので終了した。

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降りて山荘付近でゆっくり宝剣岳を撮ろう。

次はカメラを取り出して、撮影。

カメラはsonyのa7iii 。コンパクトで気に入っていた。

いた、過去形だ。雪山はオーバーグローブが基本だが、これがボタンが押しにくいったりゃありゃしない。知らぬ間にISOやホワイトバランスを変えてしまっているし、ダイヤルが小さいのでSSもFstopも調整しづらい。。

私が悪いのだが、これはカスタムボタン設定を一からやり直しだ。

レンズはFE16-35/4とフォクトレンダーの40mm1.4

40mmはマニュアルフォーカスだが、AFが効くようにアダプターを付けている。素晴らしいアダプターだ。

 

 

そして私たちは満足を、たっぷり得て、宝剣山荘に向かって降りていった。

 

続く

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