山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

鈴鹿の冬山 鎌ヶ岳、御在所岳  第四章

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窓の向こうに御在所岳が見える。山頂まで行く赤いロープウェイはまだ動いていない。その御在所岳と私達の間に、大粒の雪が舞っていた。

今日はなかなかの楽しそうな登山になるかな、と生き生きしてきた。

昨日よりも寒くなるかもしれない。でもワカンは確実にいらない。

 

前回

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そう、いらないものが捻出すれば結構ある。2日目はややズルっこしていいことにしていた。ワカンやハーネスなどは置いていこうということになった。ただし、私達は車で来ているわけではないので、どこかに預けないといけない。ロープウェイ駅にコインロッカーがあるが、どうやらまだ空いていないようだ。

そういえば、ここはきちんとしたホテルだ。試しにフロントで聞いてみると、もちろんどうぞと、預かっていただけることになった。更にもう一つ図々しいお願いだが、駅までの送迎バスにも載せていただけることになった。どこまでも優しい街、湯の山温泉。ついでに、インキーをしてしまったので、開けてもらった。

毎度のことながら、ホテルでの朝食はバイキングが良い。わたしには。

ここは、バイキングメニューが充実していた。素晴らしい。

私は具だくさん満載の卵明けご飯を食べるのが大好きだ。

ご飯は少々少なめにするのがおすすめだ。そのほうが、具がたくさん乗る。

生卵はなかったので、温泉卵で代用する。

鮭をほぐし入れ、明太子を乗せ、しらすも乗せる。お味噌汁コーナーにあった刻みネギをかけ、味付け海苔を細切れにしてふりかける。温泉卵のつゆをかけていただく。

至高の風味が口の中を漂う。究極の香りが鼻から抜ける。

山岡も海原も納得の一品だ。ちなみに二人の名字「山」「海」「岡」「原」も対立する関係にある。

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おかわりをいただくことにした。

前回から、グルメブログになってしまっているだろうが、もう少々お付き合いいただきたい。

白米ジャーにはご丁寧にホテルの従業員さんがいたので、その女性の方に「すみません、おかわりください。」とお願いした。

「どれくらい食べますか?」と聞いてくださったので

「あ、女性が食べるぐらいでいいです」と答えたところ

「わたし、結構食べるんですよー」と返されてしまった。

あわてて「ああ、、少なめで、はい、はい!それぐらいで!」

と危うく大盛りのご飯をつがれるところを回避できた。

ありがとうございますと、言って去った。左後ろから

「女性のほうがたべるわよねえー、あはははは」とさらに隣の人と会話しているのが聞こえた。

面白い人が多い。湯の山温泉

 

おかわりのご飯もいただき、コーヒーもいただく。御在所岳が見える。

、、、

、、、

そうだ、今日はあれに登るんだ。忘れかけていた。

というのも、登山客は私達だけだったので、危うく「温泉に来た人」になるところだった。危ない危ない。

 

気を取り直し、部屋に戻って準備を整える。

いらない荷物をフロントに預け(あとで後悔しませんように)、私達は出発した。

ここから登山口までは20分くらい歩いたら着く。昨日通った道なので、なんとなく近く感じる。

 

登山者のみなさんが止める駐車場の先に中道登山口がある。

去年、本谷コースで御在所岳を登ったのだけれど、そのスタート地点と、ほぼ一緒だ。今回も、いろんな登山口にみんな散っていく。

f:id:fujikixblog:20190221111044j:plain私達は今回は中道登山道で頂上に登る。

初めてなので、ワクワクしている。

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序盤は整備された階段が続く。延々と続く。そういえば雪はもうやんでいて、むしろ暑い。逆に暑い。

黄土色の花崗岩が掘られた登山道は六甲山の東側のようだ。滑りやすいので丸太がキチンと敷かれている。さすが人気コースだ。昨日の鎌ヶ岳のナチュラルコースとは違う。

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次第に硬い岩盤に変わったが、それでも過去の足跡で作られたステップが、急斜面を容易に登らせてくれる。トレッキングと言うよりは、岩登り風な登山が健康的に味わえる。

裏道との合流点を越えると、小さな枝だけで支えられた大きな石があった。こういったジョークは全国各地にあって楽しい。意味は違うがかつてスタープレイヤーのマイケル・ジョーダンのチームメイト、スコットウィリアムスが言った名言で「今日、俺とマイケルで55点入れたぜ」というのがある。(この日、マイケル・ジョーダンは一人で54点入れた。)すかさずパデューが「俺とマイケルなら54点だぜ」と自慢げに言った。

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そんな、ことはさておき、歩き続けた。

ロープウェイの真下に着いた。

広場になっており、「さあ休憩しなさい」的なオーラを感じた私達はいつの間にか休憩していた。

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雪がついてきてので、チェーンスパイクを装着した。早め早めの準備が大事。

準備していると横をスキーを担いだ登山者が通り過ぎていった。ここは頂上がスキー場になっている。そこで滑るのだろう。二度美味しい山、御在所岳

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登っていくと、やはり、雪が地面を覆い、滑りやすくなってきた。気温も下がってきて、おお、冬だなと感じさせてくれた。

おぼれ岩という岩場についた。おぼれているのだ。きっと。

この岩は右と左の模様がずれているようにも見える。もしかしたら、右の岩はもっと上にあって、その下の岩が崩れて割れて、今の状態になったのかもしれない。想像するのは楽しい。

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5合目の展望台に着いた。見晴らしは抜群だ。昨日登った鎌ヶ岳も見える。登った山を見るために登る登山もなかなか楽しい。

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富士山の隣にもう一つ富士山があったら大人気だったに違いない。もしかしたら、富士山よりも登山者が増えたかもしれない。飛行機を見るのが好きな人が飛行機に乗ると、モヤモヤするのとにている。

わたしがそうだから間違いない。

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ここから、暫く行くと激下りがある。ここは調子こいていると、大変なことになる。キチンと降りる。

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さらに細い岩場のトラバースを何箇所か越えると8合目に着く。

鎖場を慎重に越え続ける。序盤は愉快な登山道だったが、後半は、けっこうアスレチックだ。お気軽にどうぞとは言えない。

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初心者向けのコースではあるが、それは「道迷いをしない単純で整備されたコース」である可能性もある。ゴリゴリの岩場ルートでもそれが迷いようがないコースならばそれは「初心者コース」と呼ばれている可能性がある。これからもしっかりとした準備と技術を磨きたい。

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と、いっている間にいつの間にか頂上稜線にでた。

なるほど、このコースは短くあまり疲れない、且つアスレチックでとても良い。

おすすめのコースだ。

 

ここからは本当の頂上を目指し、インフラにまみれた環境のなか、遊歩道を歩く。

そう、ここはロープウェイで山頂まで来れる。スキー場もある。圧倒的に一般の人達が多い。その中にごく少数、登山者が混じっている。

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スキー場に着いた。迷ってゲレンデに入ってしまい、「登山者の人は入らないでください」とアナウンスされてしまった。登山者とスキー客の違いはなんだろう。スキー板を持ってるかどうかだろうか?いまいちよくわからない。

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ちなみにゲレンデとはグラウンドと同じ意味かと思うが、LとRが違うので厳密には違うのかもしれないが、意味は「土地」ということで共通している。グランデという言葉も「広い、大きい」ということでニュアンスが派生したのかもしれない。

こういった伝播はとても多い。日本に登記されている「渡辺」「渡部」「渡邉」といった漢字の種類は100以上あるという。それが、登記の書き間違いなどで増えていったと言うのだから、ほほえましい。そもそも、漢字に意味はないことがよくわかる。わたしの名字も草冠の真ん中が切れてるのか、つながっているのか、実家の墓を見るたびに不安になる。

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遊歩道を歩き続け、山頂部にたどり着いた。御在所岳は、山頂部が辺鄙なところにある。中道から来たら、ここに来ないという登山もなんとなく納得できる。一度来たら、もういいかな、という場所かもしれない。それほど、遊歩道が登山感をなくしてしまってる。武平峠から来たら、ここを通るので良いかもしれない。

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そんなストイックな事を言っている私達は、昼食は山頂のレストランと決めていたし、下山は時刻の都合でという言い訳のもと、ロープウェイで降りるという荒業を計画していた。申し訳ない。

 

連休ということもあって、レストランは40分待ちという大盛況ぶりだった。諦めた。そうだ、私達には「えん」があるじゃないか、ランチもやっていることは承知済みだ。

ロープウェイで下山。このロープウェイは、数珠繋がり式のロープウェイだ。観覧車のように動きながらの乗り降りかと思ったら、一旦止まっている。ワイヤーに固定されているはずなのになんで止まってるんだろうと、接続部を見ると、かごの接続アームが、ワイヤーを掴んだり離したりしていた。すごい。しっかり握っておいてほしい。

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ロープウェイはとっとと、私達をふり出しに戻してくれた。御在所岳に二度来て、二度ともロープウェイだ。なんとも情けないが、いいのだ。

前回来たときには建設中だったモンベルがオープンしていた。

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その足で、「えん」に向かう。その途中の道路は御在所岳ロープウエイに向かう車で大渋滞していた。ものすごい人気だ。

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「えん」が見えた。その先に見覚えのある車が止まっていた。昨日送ってくれた主人の車だ。交番の敷地に止まってるのが微笑ましかった。

この連休、「えん」も満員なんではなかろうか?と危惧しながら、ドアを開けると、主人のみが笑顔で迎えてくれた。

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「また来てしまいました」

「どうぞどうぞ」

もう実家気分である。

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ランチはカレーを頂いた。ここは雑穀米を使っているのでカレーも雑穀米。

相方はチゲ鍋を注文した。

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どちらも美味しい。とても美味しい。

もちろんビールも頂いた。またもやおつまみを頂いてしまった。

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その後、お客様が4名ほど入られたが、セットのご飯がわたしで最後だったらしく、そのかわり、パスタでセットにできるという、提案をしていた。相変わらずお優しい主人であった。皆、ハンバーグとパスタをおいしそうに食べていた。お客様の会話からして、その人達も主人の人柄がリピートの原因になった様子だった。

 

今度こそ、しばらくしてまた来ますと約束し、店を出た。

ホテルまで戻り、預けた荷物を受け取る。コーヒーを飲みながら、送迎の車を待つ。なんて贅沢なんだろう。

やがて車が到着し、なんの苦労も金銭も失うことなく、湯の山温泉駅に着いた。

 

そこでまたもや素晴らしいものを目にした。

「足湯列車」

すばらしい、これにのって帰ろうと決めた。

だが、すでにチケットが売り切れていた。無念だ、ここまで運が良いわけはない。これぐらいがちょうどいい。

私達は、至って普通の電車に揺られながら、四日市に向かっていった。

帰りのバスは行きと違い、JR系のバスだ。いろいろさまよった挙げ句、バス停を見つけた。

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だいたい探しものは、最初に探した場所にある。

 

次回、また違うコースで鈴鹿の山に登りたいと思いながら帰途についた。

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おしまい。

 

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