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穂高岳山荘で食事
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0930
穂高岳山荘に到着だ。
9時半、食事の営業はたしか10時からだ。はらへった。
しばらく待って注文したのはGW限定の担々麺と、カレー。カレー率ぱねえ。
こんなとこで、こんな豪華な、、、
うめええ、、、、
この山荘は数日前、悲しい出来事があったこともあるが、ここにこれた喜び、景色の美しさを落ち着いて眺められることに感謝しつつ、いただいた。
この食事で向かい席に座ってらっしゃった人たちと、今後、何度も、出会うことになる。
大切な出会いをありがとう。
奥穂高山頂に向けて出発
さてここからが核心。
奥穂高山頂に向けて。
ごちそうさまをして、チェックインして、いざ、出発。
とその前に、何組も奥穂高に出発、そして降りてきているのをしばらく観察した。
ルートの確認と安全度の確認。
何人かの降りてきた人にインタビューをしたところ、今日は登りやすいとのこと。
ダブルのピッケルなら、なお問題ないでしょう、とのこと。
1130
よし、行きます。
危険な箇所は、最初と最後の2つの雪壁。
何もかもが初心者な私にとっては、これはもうエベレストの南西壁だ。
2人組の登山者の後を追うような形で登って行く少し後ろめたいし、申し訳ないし、ずるいが、あとで謝ろう。
最初は岩場をハシゴを使って登る。ここは、気をつけて登れば大丈夫らしいが、実際はけっこう足場の選択は容易ではなかった。油断大敵だ。
さらっとでも、ボルダリングとクライミングのようなものをしといてよかった。
雪壁へ
しばらく登るといよいよ雪壁。もうドキドキがとましません、噛みました、止まりません。
ステップはついている、が、信用なんかするもんかと、そこに再度蹴りを入れてステップに足を食いつかせる。
両手にカマキリのようにピッケルを持って、ゆっくり一歩ずつ登って行く。
一本はエアテックだが、もう一本は予備でもってきたゴーストというピッケルだ。食いつきがぜんぜん違う、、。
重くてもノミック持ってくればよかった、、勉強になる、、、
ヘルメットにつけたカメラで一部始終、動画をとってたが、後で見たらスーハスーハーと息がうるさかった。
まだかな、まだかなと、登っていくと、ようやっと岩場に到着。ここで二足歩行、立ち上がり、きた斜面を振り返って見る。んーこれ降りるのか、、うし、、、頑張ろう。。。泣かないぞ。
途中の岩場もトラバースなので一歩一歩足場を確認しながら気をつけて歩いて行く。
左、カール側の斜面は、雪庇になっているはずなので、歩いちゃダメな気がムンムンとする。
しばらくすると、、またまたきました、雪壁。さあ、頑張ろう。
ゆっくりでいいから一歩一歩、確実にステップを入れて上がって行く。
先日、14サミットの登山家の竹内洋岳さんの講演会に行った時にこう言ってらっしゃった。
「登山はある意味スポーツではあるが、人のミスを願わないスポーツです。」
競う相手はいません、唯一負けるときは、それは死ぬときであると。
「登山はかかった時間は関係ない」
そう、思い出し、ゆっくり自分のペースで上がって行きました。
「なんのために山に登る?」
彼はこうヒントをくださった。
「人生、その生きる意味、ではなくて、今生きている、そこに意味を探すのが大切ではないか。今生きているから山頂に立って、星を見れる、その中で色々考えることが『生きている』ということなのです。」
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