前回
涸沢カール、少しヒヤヒヤ
GWの涸沢カール、こんな果ての地によくもまあ、ほんとうにたくさんの人がいらっしゃる。
今回はほとんどの人が北穂や奥穂に向かって登っているように見うけた。雪の季節ではない時期はまた違うのだろうか。紅葉の時期はここがメインのスポットになり、テント場ももっと広い範囲になっているようだ。
天気においては、実はこの次の日から崩れるようす。ほんとに運が良かった。
さて、不在の間にテントが吹っ飛ばないか上からソワソワしていたが、無事のようで、一安心。そそくさと片付けて下山しようとしてたところ、県警の人がやってきて、ヘリがもうすぐ来るので干してるシェラフなどは閉まってください、吹っ飛びます。との事、おおお、なんと親切なー、吹っ飛ぶとこだった。
しばらくすると、救助活動のため、ババババとヘリがやってきてテント場の上を通ってやってきた。なんつうか、さながらエアーウルフの登場シーンのようだ。最初はエントリーをしただけで、ぐるっともう一周して、目的の要救の真上で止まり、ホイストで隊員が降りてものすごい速さで確保し、また上がって、さっそうと飛び去っていった。
何はともあれ、無事に活動を終えたようで良かった。
テントも無事だった。
それにしてもあんな間近で見るもんなんだと、危険と隣り合わせなのを感じた。そういえば、しょっちゅうヘリがブンブン飛んでたが、積荷なのか、救助なのか、全て前者であってほしい。
と、喧騒から無音になったところで、しばらく手が止まっていたわけで、さっさとお片づけのつづきだ。
隣近所はもう別の人だったり空き地だったりしており、住人の入れ替わりの多いエリア、涸沢カールテント場。
全て片付け終わらすと気がつく、この荷物の量、そうか、またこれを背負っておりるのかー。
でも、軽くなってるはずだから、楽だよねと試しに背負ってみたが、全く変わらず。゚(つД`)゚。そりゃ、そーだ。ご飯一回分だし。
というわけで、軽くするために、ザックから胃袋へ移動させるべく、軽くご飯を食べた。
涸沢ヒュッテは自炊できるエリアがあり、水があり、鯉のぼりがあるのだ。
なんという遊び心。
さようならまた会う日まで涸沢
また来るよと、心に誓い、この極楽の地を降りる。
例によって、無心苦心で登る人を見ながらの下山。すまぬ、我らには何もできぬ。がんばるのじゃぞ。
チラホラとスキーで降りていく人がいた。何そのチート!
本谷橋まで、なんの苦もなくただ一歩一歩、歩んでたら着いた、的な感じだった。
そういえば、落とした手袋は今頃、上高地で、親切な人が拾って干してくれているんだろうと思いながらアイゼンを外し、あの死のズブズブロードに向かうのだった。
おとといよりもさらに過酷なズブズブさ加減であった。足を捻らないやうに慎重に慎重に。グキッ、アハーン。
横尾に到着
メソメソしながらやっとこさ横尾に着いた。ほぼ今回の行程のゴール。
あとはタラタラと整地された山道を歩いて行くだけ。
そういえば、北アルプスでくんだ水はとても甘くて美味しい。ほんとに。
と、思ってたら、ボトルにポカリスエットが少し残ってたようでそれが甘みを出してただけでした。、はい。でもほんとに美味しいんです!!
さて、行きの賑わい何処へやら、この日の横尾はあまり人はいませんでした。天気が悪くなるからだろうか?
橋の方で新人県警隊員が先輩隊員からロープ講習を受けていた。なんとも初々しい。私もまぜておくんナマステ。
そんなこんなで、スタスタと徳沢を目指す。ここから一時間もないくらい。
そこ徳沢にはソフトクリームや、ビール、なんとお風呂まであるのだ。竜宮城だ。
そのことだけを考え進みます。ただただ進む。
途中、映画「滝を見にいく」に出てそうなご婦人を垣間見ながら、それでも先に進む。
おじさま集団に記念写真を頼まれて、完璧な構図で撮って差し上げ、それでも先に進みむ。
徳沢到着
で、着いた。徳沢。
文書って便利。このワープ感がたまらない。
テント場は意外と賑やかで場所探しに苦労した。
平らな所、平らな所、はらたいらな所。
で、ここで良いかなと思える場所に、もう慣れた手さばきでテントを張る。
張り終えた矢先、ビールへ突入だ。
ん?、まてよ?、テントが先か、ビールが先か、、、忘れましたがそんな感じだ、設営とビールはよく混ざる。
で、いましたやっぱり二人組さん。
ストーカーですね、もはや、私達。軽く挨拶をし、軽く雑談し、そして晩御飯の準備に取り掛かる。親子丼と、牛丼と、謎のスープ。
この謎のスープ、高野豆腐とワカメとネギとが入ったなんとも言えない食感のスープでもう二度と作りたくない食べ物になった。ここでは書けない名前になった。
なんとここでは、となりの徳沢ロッジでお風呂に入れるのだ。
なんとまあ、幸せな時間。3日風呂に入ってないとこんなに風呂は幸せななのか?
なんだか考え方が違ってる気がしますが、気にせず30分はいただく。貸し切り状態。
ゆっくりお湯をにつかり、静かにそして和やかに、お酒をいただき、寝るのだった。
ンゴー。
次へどうぞ