「登山」においてザック、バックパックはなくてはならないものです。
そして季節や目的に合わせて、各メーカーから、さまざまなザックが容易されてます。縦走用、雪山用、低山用、ウルトラライトなど、これさえあればどんな登山でもオッケー、というものはありません。今回は皆さんお悩みのザックの選択について、この記事を読んで、さらに悩んでみましょう。
MountainHardWearの105Lを背負う筆者
- 登山の目的、行程が、ザックの大きさ、種類を決める。
- Osprey アトモス AG50
- Osprey バリアント 52
- Osprey バリアント 37
- Ospreyミュータント 28
- Mammut Trion Advanced 32+7L
- Mammut Trion Guide 45+7L
- BLACK DIAMOND BLITZ28
- Mountainhardwear BMG 105 OutDry
- PaagoWorksRUSH28
- Hyperlitemountaingear 3400WINDRIDER
- The BACKPACK #001
- PaagoWorks カーゴ40
- まとめ
- 容量指標(リットル)
登山の目的、行程が、ザックの大きさ、種類を決める。
標高、距離、テント泊、小屋泊、日帰り、縦走、雨、晴れ、雪、単独、アルパイン、など、状況にあわせて自然とザックは決まっていきます。
何でもこなせる、というものはありません。
ことわざで「大は小を兼ねる」と言いますが、ザックにおいて「大」は「中」ぐらいしか兼ねません。
そもそもザックとは「荷物を入れるただの袋」なのです。ピッケルや、バーナーとは違い、「ザック」それ自体では、登山には特に必要な機能は保持してません。というわけで、軽ければ軽いほど良いのは良いです。車でアクセスできるキャンプやバーベキューとは違い、背負う荷物は1グラムでも軽いほうが登山を楽に安全に楽しめるわけです。ザック自体の重さを100グラム軽くできたら、持っていける水を100ml増やせるのです。
ただし、軽量すぎて使い勝手や強度が疎かになることはいただけません。コンビニ袋で登山にはいけませんよね。背負い心地は疲労と関係します。さらにポケットの位置や大きさ、防水機能などの違いで容量が同じ40Lでも目的が違えば、選択するザックが違ってきます。
快適 不快
- 大きい 小さい
- 軽い 重い
- 防水 防水でない
- 肩パットが充実 ハーネスはペラペラ
- ポケットが多い ポケット無し
といった具合になると思いますが、全て、重さに反比例します。
便利さを求めると重くなるのです。
では、私が今まで使ったザックの中でそのメリットとデメリットを考えた上で良さそうだったものをピックアップてみます。
Osprey アトモス AG50
オスプレイで初めて買ったザックです。50リットル。2.03kg
夏の縦走用です。アトモスは腰回りで背負えるザックのラインナップで、肩周りが疲労しにくくなってます。
その仕組みのせいで少し重量がありますが、背負い心地が勝り、重くは感じませんます。収納も取り出しやすく、フロントのポケットは伸縮性があり、詰め込みやすいです。
背中のラインに合わせて湾曲したフレームなので直立しにくく、パッキングが難しいことが少しだけ気になりますが、縦走にはとても向いてると思います。
トレッキングポールを簡単に収納できるシステムが組み込まれてます。
利点
ハーネスのパットがフカフカで背負い心地が良い。ポケットが多く、収納しやすい。
使用例
秋季上高地トレッキング
Osprey バリアント 52
オスプレイ社のアトモスの背負い心地に安心感を覚えて買った同社冬用ザックです。52リットル、1.56kg
雪の侵入に強い構造で、ピッケルの装着もとても簡単。ピッケルの刃先を安全に包みます。冬の登山に最適です。
デメリットは荷物の取り出しは上からしかできないこと。取り出したいものが一番下にるとなかなか厄介です。取り出し口が一つ、でもそれが逆によいことも。単純で、破断しにくく、締め忘れることもありません。表記は52リットルですがもっと入ってる気がいたします。このザックが、今季一番活躍しました。ポケット類が少ないので、必要ならば、ドリンクホルダーなどを追加して使用してます。
ワカンやアイゼンを収納できるポケットがとても便利。
上蓋は取り外して軽量化可能。
利点
軽量でシンプルな割にはハーネスが太く、重量が増えても痛くない。
ピッケルが2本させる。
Osprey バリアント 37
上記バリアント52Lの中型モデルです。37リットル、1.53kg
52リットルでは明らかに大きいぞ!って時に出動します。
冬の日帰り登山に最適。
大きさ以外は52リットルと変わりません。このモデルも重宝いたしました。
上蓋についついいろいろ入れてしまって、頭でっかちになる傾向があります。
上蓋は取り外して軽量化可能。上蓋、背面ポケットなど、パーツ類も52Lと同じです。
利点
ピッケルが収納できる。
ハーネスが太く負担にならない割に軽い。
使用例
伊吹山、三峰山、裏六甲
現在オスプレイは、ミュータントシリーズに統合してしまいました。
Ospreyミュータント 28
オスプレイ社のコンパクトなアルパイン用ザックです。28リットル、620g(最軽量時)
上がファスナー式なので、きっちり28リットルしか入りません。が、外側にヘルメットを連結できるベルトがあるので、とても便利です。フィット感はとても良いです。ギアループあり。普段使いにちょうどよい大きさでもあります。アタックザックとしても重宝します。
利点
軽い。
ヘルメットを外側に着けるベルトがある。
ピッケルを装着できる。
使用例
六甲山、雪彦山など、険しい低山
Mammut Trion Advanced 32+7L
マムート社の中型ザックです。32リットル、1310g
ピッケルが収納できる冬仕様にも関わらず、底部に二層式のパッケージ内にアクセスできるファスナーがついており、後期、ヘビーユーズでした。縦に細長い形状は、動きが取りやすいです。日帰りに程よい大きさですね。
利点
細身なので体がブレにくい。下からもファスナーで内部にアクセスできる。軽い。
使用例
Mammut Trion Guide 45+7L
冬季木曽駒ケ岳、赤岳に使用。防水仕様なのにもかかわらず、サイドジップで中にアクセスできるので冬の雪山では大変重宝しました。このラインナップの中では一番男前なザックです。ギアやカラビナもつけやすく、中に入れたくないものを外に付けれます。
利点
冬季の登山に文句なし。スパルタンだが内部のアクセスは容易。
BLACK DIAMOND BLITZ28
超軽量ザックです。28リットル,444g
アタックザックとして、メインザックの中に収納できます。
単純な構造ですが、背負い心地は悪くありません。
利点
軽い。パッドを外せばコンパクト
使用例
奥穂高アタック
Mountainhardwear BMG 105 OutDry
私が持ってる中で一番収納力があるザックです。105リットル!!2.12kg
なのにそんなに重くない2.12kgなのが特徴です。アクセスはトップからだけですが、フロントに二重にポケットがあり、そこだけでも20リットルぐらいあります。
フレームがしっかりしており、スカスカでもパンパンでも背負いやすいです。
70リットルモデルも存在し、こちらの方を使ってる人を多く見ました。
私はカメラ機材や、ビビリ症なところがありますので、人より一回り大きなザックになります。。。
利点
とにかくなんでも入る。かさばる冬には重宝。防水仕様。ただし雨蓋は信用度低い。
ピッケル、スコップ、アイゼンが外に付けれる。
使用例
PaagoWorksRUSH28
パーゴワークスのトレラン用ザック。28リットル、550g
トレランはまだしませんが、普段の六甲山にはとても相性が良いです。
すんごい体にフィットします。抱きつかれてる感じです。
ショルダーハーネスにはドリンクホルダーがついてます。さすが。
トレキングポールが装着しにくいので、工夫が必要です。折りたたみがよいかも。
利点
軽い、体にフィット、シャルダー部に水筒を入れるポケット付き
使用例
六甲山縦走
Hyperlitemountaingear 3400WINDRIDER
ウルトラライトに憧れて、買いました。55リットル、907g
これは軽い、でも強い。
本気のところには破断が怖くて持っていけないかもしれませんが、縦走ならば力強い味方になります。荷物が多くても少なくても丸めてパッケージできるので、背負い心地は全く変わりません。フロントのあみあみポケットにだらしなく小物を入れます。
六甲山縦走、テント泊、近場オサレハイキング。
と思ったら、ガンガン使いました。雨の日の涸沢でも充分使えました。
更に追記、ジャンダルムの岩場でも使えました。
なんだかんだ、一番使ったかも!
利点
軽い、とにかく軽い。そして防水。シンプルだがアルミの骨が入ってるのでしっかりとしている。外側の網袋に何でも入る。サンダル、お菓子、ジャケット
使用例、表銀座縦走、岳沢
The BACKPACK #001
背面からアクセスできる60リットルモデルです。
カメラバックとして使用しております。
フロントは二重のアウターになっていて、そこにスタンド等の長ものをパッケージできます。本来はピッケル等を備える場所です。少々重い感じがします。
利点
防水で更に内部で2つにポケットが有るので、外側に入れてても濡れにくい。
PaagoWorks カーゴ40
ドローンのパッケージを運ぶのに重宝してます。40リットル以上
自由自在にパッキングできますので、長ものも背負ったりできます。
まだ書いてないザックがあります。順次更新します。
- Mountain HardWear South Col 70L
- The North Face TELLUSPHOTO 40
- Mountain HardWear Multipich 16
- Osprey Livety 60
- The North Face Verto 27
まとめ
ワンサイズ小さいザックを背負いたくなりますが、そのためには荷物を減らさなければなりません。その試行錯誤が楽しいです。
冒頭述べたように、標高、距離、テント泊、小屋泊、日帰り、縦走、雨、晴れ、雪、単独、アルパイン、など、状況にあわせて自然とザックは決まっていきます。
軽量ならば、小型ザックで疲れることなく登山できます。
で、すこし荷物が増えると、ザックが大きいサイズになります。そして、それ自体で重量が増します。すると、疲れるので水分が余計に必要になります。それでまた重量が増えます。すると、ペースが落ちるであろうから、食料の回数が増えます。するとまた重量が増えます。と、だるまさん式にザックは大きくなってしまうのです。
これを経験と技術でカバーできるようになれば、適切な荷物で抑えれるのかなと思います。
容量指標(リットル)
日帰り、28 +カメラ5+冬季5
小屋泊、35+カメラ5+冬季5
テント泊、52+カメラ5+冬季5
では、たのしいザックライフを。
そうそう、最後に オススメの一品を。
私の、あらゆるザックに必ずつけてるポーチ。
ヒップベルトに付けれるポーチです。
山と道というウルトラライトのメーカーです。
「ZIP PACK」
ここに、お菓子やお菓子や、お菓子を入れてます。
ザックを下ろしてまで食べない、でも食べないと、死んじゃう。そんなあなたにオススメの一品です。