蓬莱山へ、レッツゴー!
ジャンイチです。
最近、山に行けてなかったので、なまった体を起こすために蓬莱山へ行きました。
蓬莱山、比良山系の南端にある1173.94mの山
稜線歩きに適した地形で、権現山、ホッケ山、そして蓬莱山、最後に打見山と、小高い丘を越えていくルート。
大原の奥、平バス停から上がり、いったん権現山のピークに出ると、稜線を北に。
東に琵琶湖を望みながら、スタスタと歩いていける登山道は、アクセスも良くとても人気です。
打見山は、スキー場になっていて違和感を感じながら通過する。そこから琵琶湖側の谷を下って志賀駅に向かいます。
というわけで、人生2回目の蓬莱山縦走。前回は冬だったので、景色やルートの違いを楽しみながらの登山となりました。
前回はJR和邇駅(わにえき)からタクシーで登山口近くまで行っていただきました。今回は、裏の平バス停(だいらばすてい)からの出発です。なんでその前にないのに濁点がつくんでしょうね?僕は比良山だから「ひら」かなと思ってました。斜め下の見当違いでした。
天気はよく、涼しくもあり絶好の登山日和です。「絶好の登山日和」ってなんなんでしょうね。青空快晴無風って事ですかね。そんな日に、絶対雲海見れませんね。
しばらく登山口まで車道脇の歩道を歩いていきます。車は、なかなかの走り屋ロードなのか、皆さんすごいスピードでコーナーを回っていきます。軽トラも。田舎の道って、ホームの人はスピード速いですよね。通過のためのアウェイな車はゆっくり走ってます。あれ、田舎の人が気忙しい訳ではなくて、「こんな田舎道、誰も向こうから通らん」という気待ちがあるような気がします。私の実家の島でも、大いに車線をふんだんに使ってアウトインアウトで皆、コーナリングしていきます。
そんなモナコな道を500メートルほどいくと、チェーンで結界を張った登山口に到着です。
ここからウッドジョブの車が通れる緩やかな道を進みます。ちょうど飽きる頃に、「さあ、おいでなさい。」と心の声がする沢に到着です。
パートナーとともにいざ、琵琶湖を見に登ります。高低差は約600メートル。なだらかな雑木林のつづら道をひたすら歩く例のパターンです。最近発明した新しい歩き方でいったん権現山を目指します。
今回は気候もよく、食事もコンパクトにしているので、ザックはpaagoworksの28リットル
中身は
ハイドレーションパックに水2リットル
レインジャケット
ゲーター
ガス調理器具
食材
携帯用ドリンク、フード
その他小物と、軽量です。
こんなミニマムな荷物で上がれるなんで、なんて幸せなんでしょう。でも、雪山の方が好き。
それにしてもこの雑木林のつづら道はほんとに、どこもそうなのだが、古来日本を支えてきた大切な林なのだが、なかなか気分が乗らない。はやく上の方に上がりたい。そんな事を毎回思うのは私のだけだろうか、無口無表情、無味無臭でひたすら登る。
そして、何度かの「もうすぐかも」の妄想を経て、とうとう稜線に出る。と、もうそこが山頂であった。そして、見事な琵琶湖。
が、
見えない。そう、登るにつれて次第に霧が濃くなって山頂付近ではすっかり霧に包まれてしまっていた。
残念無念。
本来、晴れてたらならこんな感じだ。
心の目、心眼でドライブする那智さんのようにあるであろう琵琶湖をまぶたの中で望みながら、微笑む。そう、私の目にはこう見えている。
さあ、次へ行こう。もう、登りはないし、雑木林もない。快適な霧の散歩道が待つだけである。
ここからは延々と北に歩く。しばらくは高さ2メートルくらいの木々の間を縫うように稜線を北に。
東の琵琶湖側は切り立っていて崖になっている。
そのギリギリを歩く事もある。ギリギリとは言いすぎた。
冬の時はここは雪庇といって、反対側から吹く風で大きくはみ出してまるで波が固まったかのように雪でおおわれている状態になる。さすがに、このルートは足跡はついておらず、もっと西側を歩いて渡った。こういった雪庇を踏み抜いて滑落したりする事故が多い。気をつけましょう。下の写真の右側だ。
穏やかなアップダウンを繰り返し、ていくうちに、温度が下がって来た。やはり山の天気はわからない。権現山に着く前に上着を着て上がって良かった。私は山頂にいたる稜線に出る時は念のため、一枚着ることにしている。おもいのほか寒く風が強い場合、風に負けて服を着るのも大変な事になる。
しばらくしたらホッケ山に着いた。
ここだけは木々もなく、荒涼としていて なにか好きだ。物寂しさが男前だ。しかしさらに風が強い。冬も強かった。きっと風の通り道になっているのだろう。風の谷の姫さまなら、その風が見えたかもしれない。皆さんにも登ってもらいたいので、晴れた景色もどうぞ。
その山を下りて着きたるは、十字の峠。左に曲がりしは青き湖への道、とババ様が言ったとか言わなかったとか。
というわけで、どう読むかまた難読系の「小女郎ケ池」に寄り道。
冬場は、真っ白な何にも無い平地だったのだが、実は池だった。なるほどなるほど。
たしかに神秘的な池が広がっている。解説によると比良山で一番高い湿地だとか。
雪解けや雨水が溜まってできているのだろう。
一応写真を撮っておく。
パシャ。
ではみなさん、良い1日を。
(続く)