山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

自然光と人工照明

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自然光というものがあります。

これは人工的な照明ではなく、太陽の光であるということ、そして、主にその言葉は撮影において使われていますので、照明が人工的機材ではなく、太陽の光であるということです。

では、この自然光、どのようなものがあるでしょうか。

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燦々と輝く夏の太陽、夕焼けに染まる赤い光、朝の低い青白い光が入ってくる窓際、木陰に包まれてまだらな光、と、様々です。あげればきりがありません。

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これらを効果的に使って季節、時刻、場所、などを要素として表現に取り入れる事が出来るのです。

似たような表現に「自然光ぽく」という説明がよくなされます。こちらの方が多く使う表現です。「ぽく」という事は自然光ではなく、あくまで人工照明を使うということですね。

「自然光ぽく」だいたい横からの柔らかな光って感じでよく使われてます。何故かは知りませんが。

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でも先ほどの、自然の光の多様性、「自然光ぽく」これではなんのこっちゃ分からない、という事がわかりますよね。せめて「夕焼けの光が、窓越しに入り、レースカーテンの隙間を抜けてきた直射光がテーブルのお好み焼きを照らような光っぽく」と言えば分かりやすいでしょう。

 

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話がそれました、はい、それたのです。

今回の肝は「自然光ぽく」です。

この表現はとても深い。

サッカー選手などを人物の両サイドから光を当てるライティング、スポーツ雑誌とかで、見ますよね。くっきりと肉体の凹凸を表現し、精悍なイメージを作るライティングですが、もちろんこれは自然光ではありませんよね。

 

この宇宙には「連星」という星が存在します。

ややこしい話は省きますが、要するに太陽が2つ存在した惑星系が宇宙にはたくさんあります。珍しくないのです。木星だってもしかしたら太陽として輝いていた可能性の道筋もあったぐらいです。

では、仮にこの太陽が2つ存在し、その光が大地を照らしている星の影はどうなるでしょう?

そう、2つ影が入りますよね。

先ほどの両サイドからの光もありえるでしょう。

そう、先ほどのトリッキーなライティング、その二連星系の惑星において実はありきたりの「自然光ぽい」自然光なのかもしれません。もしかしたら「ああ、春が来たなー」と思わせる光なかもしれませんよ。

 

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あくまで今、日常で使われてる「自然光」とは、ここ地球において「太陽と地球の関係で発生する光」なんだな、と狭義限定的に考えることが大切です。裏を返せば、あらゆるライティングが自然光として存在する可能性もあると考える方がいいでしょう。

 

物の見方を単一で狭めない、あらゆる可能性を考えて判断する。その大切さを「自然光ぽく」という言葉が教えてくれるのです。