テント場は見た感じ、思いっきり満杯だ。残念無念。
でも、一応とりあえず燕山荘に入り、受付でテント泊したいです、と聞くと
「実際テントを張れたら、いいですよ。その時、再度受付しに来てください」
とのこと。
よし、テント張れたらいいんだなと、我々は張れる場所を探してテント場をウロウロしにいった。
どうやらテント場がこれほどいっぱいなのは、連休もあるけども、大学の団体と高校の団体で登山に来ていて、100人くらいがテントを張っていたのだ。きっと多くの遅めの登山者は、小屋泊に変更しているだろう。
こりゃダメかなと見渡すと、何箇所かいけそうでいけなさそうな場所がある。相方も呼び、どうだろうと色々考える。
と、見ると、大学の団体が張っているエリアに、テントを張ってない、ただの集ったり荷物を置いている場所があった。
むむむ、チャンス。これはもしかして、、、
「ここはテントを張りますか?」
と学生さんに聞くと
「さあ、先輩に聞いてみないと」
「じゃあ聞いてもらっていい?」
と、休憩している中、申し訳ないが聞いてもらう。
その先輩であろう人が、
「えんちゃう?」
と聞こえた。
「では、ここにテントを張らせてもらいますよ」
「はい、どうぞどうぞ」
「ありがとうー!!!君たちはどこから来たの?」
「大阪です」
「まじすか?私達も大阪だよ!槍まで行くの?」
「いえ、今回は常念岳の方に行くんです」
「そうかー!頑張ってねーー!!テント場空けてくれてありがとうー!!」
と後半親しみを込めまくってコミュニケーションを取った。
ザックを下ろし、ホッとする。
「とりあえず張ろう」
という事で、テントを張らせていただいた。
おそらく山岳部の見ている中でテントを張るのは緊張する。
我々はとてもじゃないが、10分でテントは張れない。気がする。
よかった。きちんと、張れた。
というわけで再度山荘の受付に行ってテント泊の料金を払う。
「張れたんですか?」
「はい、良いところ空いてました。」
「あれえー、そうなんですか?」
やや不可解な顔をされたが、全く私は正しい。
無事、今晩の寝床を確保。
いったんゆっくり落ち着く。
そういえばしっかり景色を見ていない。
ここは山頂ではなく、燕岳山頂の肩にあたるので本当の燕岳山頂は北にもう少し行ったところにある。きれいな燕岳の山容が見えている。
がしかし、私たちに登頂するために残された、その元気はもうない。展望も今日はさして良くない。槍も見えない。そのかわり、霧がかっていたので、ブロッケン現象は見れた。
その後は、とりあえずビールを飲んでみたり
山荘の売店をウロウロしたり
そして早めの晩御飯と相成った。
今夜のご飯は
コロッケカレー、このころっけのまんま、はホント優秀
見た目最悪の中華丼。美味しい♪
食器もなるべく減らして、このパウチでそのまま食べると、持っていくものが減って良いです。どんどんオサレ風味とかけ離れていくが、体力や経験が浅い私達に余計な負荷は不要。栄養と楽しい会話があればよいのだ。
次の日の行程はとても長いので、早めにご就寝。
おやすみなさい。。。
続く