ヒュッテ西岳についたのは12時半だ。
ちょうどお昼時で、ちょうどいい。
テント場もまだ3張りほどしかない。早速受付に行き、テントの受付をすませる。
今日はテント場が一杯になるから、それを踏まえて張ってください。とのこと。
早く着いてよかった。
ここの人によると、なぜか山荘泊り客は外国人が多いらしい。どうしてだろう、なぜなんだろう。
前回
西岳のテント場は眺望が良い。晴れてたら。
西向きに入り口を設け、いつでもやりを望める体制を整えた。
テント張りもだんだんなれてきた。慣れてきたぐらいが一番危ない。
本日はまだ早いこともあって、丁寧にピーンと張った。我ながらすばらしい。
ひと仕事終えると、お腹が空くのがこれまた、世の常である。
受付時に棚にカップヌードルがおいてあったのを私は見逃さなかった。
見逃さなかったのか、罠にハマったのか、しっかりそれらを買ってしまった。
ご丁寧にお湯まで入れてくださった。
3つ買って一つは今後のおやつにしておこうかと思っていた。
あやうく3つともお湯を入れられるところだった。あぶあぶ。
うまかった。。ほんとにうまかった・・・
そして、睡魔が。。。
そして起きた。天気がやや悪い。
アイスを食べた。
ところで、まだ、今回は一山も山頂に登っていないので、せっかくなので西岳に登ろうということに。
西岳はヒュッテの隣りにあり、10分くらいで登れるということなので、サクッと行ってみた。
全く眺望ゼロなのと、ややお腹が緩くなったので、そそくさと降りた。さっきのアイスか。
稜線歩きはつくづく眺望が大切だなと痛感。
あ、あと、稜線上は水場がない。稜線には沢が存在しないので、水はない。
なので、少し多めに常に携帯しておくことが大切。山荘でも有料だ。
テント泊自炊ならば、ご飯ごとに、二人で1リットルは必要になる。
それが丸一日だとすると、最低3リットルは行動中の飲料水以外で必要となる。
ところで、どんどん天気が怪しくなる。
日が落ちてきて、さらに天気がおかしくなる。
でもすることがないので、寝た。
2時間ぐらいたっただろうか。
ここでやっとネットで天気の概況と、雨雲レーダーをはじめて見た。
どうやら、周辺で雨が降りつつあるようだ。
全くその気配を感じなかった。
なんとなく「午後から崩れる」とは聞いていたが。
次第にポツポツと雨が降ってきた。
ほんとに早く着いていてよかった。
槍のほうから雷の音が聞こえる。
槍ヶ岳のテントの人達は大丈夫だろうか。全員黒焦げなのだろうか。
風も吹いてきた。
仕方ないのでテントの中で凌ぐ。
バタバタと、吹き付ける風はテントを激しく揺らす。
雷があちこちで鳴り響く、それもだんだん近くなっている。
テント、しっかり張っといてほんとに良かった。
いつもの張り方なら、もしかしたら吹っ飛んでいってたであろう。
とてつもなく、風は激しく、雨の大粒がテントを叩く。
ネットで見ると、警報が出まくっていた。
そして雨雲レーダーはごらんの有様である。
その、どセンターに布一枚の中にいる。 おそろしい。
数十分耐え忍んだ。
本当にビビった。
雨雲は常念岳の方に去った。
あの、大学と高校の団体に凄まじい思い出を残すつもりだ。なーむー。
雨もやみ、静かになった。
急に眠気が来て、落ちた。
目を覚ますと、雨ではないものが降っていた。
自然とは、ホント勝手気ままである。
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