山と僕とカメラ

山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

12月、綿向山に向かう その1

【スポンサーリンク】

ようやく冬らしくなってきた。とはいえまだまだ積雪というほどでもない。Facebookには「去年の今頃」といった感じで一年前に上げた記事が載ってたりするが、去年はこの時期は、とっくに「冬らしく」なっている。去年はすでに雪が積もり寒そうだ。このままだと春山も長い期間は期待できないのかもしれない。

そんな微妙な2018年の12月、私たちは滋賀県の綿向山へ向かう事にした。

f:id:fujikixblog:20200102101118j:plain

 インスタグラムでは綿向山の山頂には雪が降ってたり、それが溶けたりといった日々の様子が見れる。それを参考に何を持って行くかを判断する。当然急激な天候変化に対応できる準備は当然としての道具の選択となる。

 とはいえ、今回もやはり年末の山行に向けての準備運動でもあるので必要でないものも持っていく。ロープやらハーネスやらフルアイゼンやらである。それらをザックに入れて負荷をかける。

 当日、朝5時過ぎに出発。いつもはタクシーで大阪駅に向かうが、今回は少しばかりゆっくりめの出発なので、最寄りの地下鉄もすでに動いている。始発ではないので、あのカオスの中に紛れ込む空気とは違い、若干のぎこちなさはある。

f:id:fujikixblog:20181227164343j:plain

大阪駅から快速で近江八幡駅に向かう。運良く座れた。この時間から座れないほど人が乗る事実はさすが都会だ。実家の島なら1時間に1本の船にいったい何人が乗るだろう。過疎化の一途をたどる小さな島だ。帰るたびに料金が上がる仕組みも納得がいく。

大都会大阪を離れ電車は進むよ琵琶湖まで。

高槻、京都、そして大津、その頃には薄ピンクの雲を東に見ることができた。今日も晴れらしい。

「てんきとくらす」というサイトで天候を確認している。Cマークだが、ふもとの降水確率は0パーセント、雨や雪は降らないが、やや風が強いようだ。稜線に出たら寒そうだ。

 近江八幡についた。

雨だ、今日はなかなか大変な山行になりそうだ。と思っていたが、しばらくすると雨はやんだ。ついている。そう、今回はついている。電車でも、京都の乗り換えがない。そして快速。ブログ一話使うことなく出発地点の駅に着くことができた。ここから少し待ってバスに乗る。目的地が終点という乗りごたえと寝ごたえたっぷりのコースだ。日本一運賃が高いと噂の近江鉄道と並行してバスは一路東へ向かう。情緒たっぷりの街中を走る。

f:id:fujikixblog:20181227164310j:plain

 この日は休日ということで、通勤通学で乗り込む人は皆無だ。一番後ろの席でほぼ貸切の状態だ。たまに乗る人もすぐに数駅で降りる。駅?バス停だから、数停で降りる、が正しいのだろうか?口頭では絶対伝わらない気がしてならない。私はバスのあの「次止まります」ボタンを押すのがどうも苦手だ。理由は2つある。1つは単純に「恥ずかしい」という私のシャイな一面が原因だ。大勢降りるなら良いが私1人ならなんとも私1人のためにバスが止まってドアが開いて、おそらくはないであろう乗客の視線を感じてしまう。

もうひとつは、どうやってもこのネット社会でも調べ上げきれない最寄りのバス停と、その前後関係ならびに類似するバス停の名前に翻弄され、本当にここが降りるべきバス停なのか不安になる時がある。今回のように終点ならば全く問題はないが例えば目的地が「青木町一丁目」のとき、「青木町一丁目西」とか出てきた時に、果たして降りるべきかどうか、もしかしたらこの次に「青木町一丁目本通り」とか出てきて、そこが一番正しいのかもしれない、とか考えてしまううちにバス停は過ぎ去り、そして目的地が前から後ろに流れていき、次のバス停で降り、進行方向とは、逆に引き返しの徒歩が待っているかもしれないとか考えると、それはそれは恐ろしい。実際の経験に基づいているのだから、確信している。

そんなこんなで、バスは長い時間をかけ、無事、終点に着いた。

時刻は、はやもう9時前、ここから一般の車道を40分ほど歩いてやっと登山口に着く。ちょうど良いウォーミングアップだが、本心は違う。ああ、とっとと登山口に着きたい。

ザ田舎道という道をひたすら歩く。抜いていく車のナンバーを見ると、地元ではない車も多い。登山客カーがどんどん抜いていく。「私を登山口に連れてって」とかいったタイトルの映画を思い出した。

40分後、やっとこさ綿向山登山口についた。ここには看板があり、人気のある山だということがわかる。

f:id:fujikixblog:20181227163731j:plain

そうして私たちは穏やかな冬の綿向山に入っていった。