山と僕とカメラ

山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

【連続登山日記シリーズ】はじめての八ヶ岳 赤岳 その4

【スポンサーリンク】

お腹いっぱいご満悦。食堂中がご満悦。でも、次の組の時間もあるので、あまり長くはいられない。そそくさと2階の寝室に戻る。いったい何人泊まってるんだろう。

寝室であらためて明日の行程を確認する。明日は、日の出前に出ないと私達のペースでは帰りの最終バスに間に合わなさそうだ。間に合うのは間に合うのだが、ギリギリは怖いので30分か、それ以上は余裕がほしい。というわけで、明朝5時半をスタートとした。

ということで、事前に朝の食事はお弁当にしてもらった。朝食は6時からなので、それでは間に合わない。お弁当にしてもらえば今夜中に預かる事ができて、出発前、6時を待たずに食べられる。お弁当は外で食べなければならないなど、誰が決めたのだ。

f:id:fujikixblog:20200102101100j:plain

出発まで、まだ12時間以上ある。仮眠をとっても寝すぎてしまうほどだ。廊下で明日の支度を整える。もう、寝ている人もいるのでここは静かに。明日は地蔵尾根というルートから入り、稜線まで出たらそのまま赤岳に向かう。下りは文三郎尾根を下ってまたここ赤岳鉱泉に帰ってくる。あとは来た道を帰る。10時間ほどの行程だ。というわけで、しっかりと身体を休める。1Fからは多くの楽しげな宴の声が響いている。がここは流れに身を任せてはいけない。寝よう。

お弁当が届いた。この部屋には20人ほどはいるはずだが、お弁当にしたのは私達だけだった。やや不安。時間読みすぎたか。

何時間がすぎ、すっかり静かになった頃、目を覚ました。カメラを持って外に出た。明日の天気も良い。満点の星空だ。アイスキャンデーがライトアップされていた。テント泊の人達がチラホラ起きて外に出ている。今夜は風もなく過ごしやすそうだ。

f:id:fujikixblog:20190127100334j:image


f:id:fujikixblog:20190127100330j:image

カメラはいつものSONY a7iii

写真を撮り終えると、寝床に戻る。カメラの電池を満タンの物に替えて、下山後のビールの事を考えながら寝た。

 

 

アラームが鳴り、目を覚ます。4時過ぎ。

廊下に出ると、周りの人の中にも数人が起きて準備をしている。よかった早出の人達がいる。あながちスケジュールは間違ってないようだ。トイレ、着替えを済ませるとなかなかいい時間になってきた。朝はそうゆうものだ。日々の生活で、朝は分単位で出勤の準備をしている習慣なので、イレギュラーの朝の準備は時間が過ぎるのが早く感じる。こういう時こそ無駄に寝ないでとっとと起きた方が出発は定刻でできる。出発といえば、待ち合わせで、だいたいちょうどの時刻に皆んな集まれるが、あれはいったいどんな魔法を使っているのだろう。時間を潰しているわけでもなさそうだし、集合時間きっかりに駅の改札から出てくる。

私はそうゆうギリギリが怖い性分なので、1本前、いや、トイレに行きたくなったり電車が遅れたりするかもしれないので2、3本前の電車、に乗ろうとすると、その乗り換えでさらに前の電車で、となり結果、集合時間の1時間前とかについてしまう。これは乗り換え、距離が長くなればなるほど顕著だ。もう一度家に帰っても間に合うほどだ。仕方ないので、喫茶店に入って、時間を潰すが、ここで気をつけないといけないのが、ギリギリに行ってはいけない。せっかく早く来たのに、1番最後だと「すみません」と言わないといけない雰囲気なのだから。ああ、ジャストタイミングで颯爽と改札を抜ける日が来るのだろうか。

と、うだうだ言ってるあいだに、出発が近づいてきた。荷物を持って下に降りて、お弁当を食べる。お湯を沸かしてサーモスに入れる。

水を補給し、最後のトイレを済ませ、いざ出発。外はまだ暗い。ヘッドライトを点け、アイゼンを装着する。よく研いだ刃が凍った地面にサクッと食い込む。よしよし。

お互いの装備を確認しあって、赤岳に向かう。

まずはここから45分くらいの行者小屋を目指す。あたりは暗く、ヘッドライトで照らされた場所だけが白く光っていた。

振り向くと、暖かそうな山荘の灯りが見えた。

f:id:fujikixblog:20190126064041j:image

 続く

 

www.yamakamera.com