鎌ヶ岳、長石尾根ルート
鎌ヶ岳、長石尾根ルート。はじめてのコースなので、気をつけながら入る。出だし迷うと致命的だ。最初は川を越える。相方がジャンプした時、少々足をひねる。大丈夫そうだ。そして、早速出だしから迷う。左に行くところを右に巻いてしまった。
どこもそうだが、尾根の登山道に入るまではどこからでも登れそうな雰囲気なので、15分ほどロスしてしまった。引き返したときに見つけた赤テープ、かなり最初から間違ってたようだ。正しい登山道に入った時の「そうだよね、こうだよね」という整備された道の安心感。いきなり藪こぎで、このまま山頂まで行くのかと、少々びびったところであった。
無事正しい登山道を見つけ、進んでいく。
前回
出だしは、やや勾配はキツく、尾根筋に出るまでは我慢の登り。でも雪は着いていないので登りやすい。いきなり筋肉と会話しなければならないが。
暫く行くと鉄塔がある場所についた。こういうのがあると、ああ、もう登りは一旦終わりかなと思う。
が、違った。まだまだ登りは続いた。
急勾配は、ある意味標高を稼げるので、「後が楽」と前向きに考えることにしている。だが、尾根道あるあるだが、稼いだ標高は、見晴らしと引き換えに、もう一度下るということを繰り返す。無念だ。地図を見る限り、今回もありそうだ。その点、谷ルートというのは、安定して延々と登るので、精神的には良いのかもしれない。
ちなみにこの登山道はトレッキングポールなどいらない。
きつい上りを登り終えると、やっとこさ楽ちんな尾根筋に出た。
きっと、この時期、本来なら霧氷がきれいなのだろう道を進んでいく。
ガッツリ雪がついているかもしれないということで、ワカンも持ってきたのだが、もう、いらないことが確定した。
今年は、どこも積雪が少ない。今少ないのだから、もう期待できない。
短い冬だった。。。
出だしはきつかったが、しばらくなだらか
ここからは見晴らし抜群の道が続いていく。右手に御在所岳が見えている。
鎌ヶ岳は鈴鹿山脈セブンマウンテンと呼ばれる山の一つだ。
藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、入道ケ岳、そして鎌ヶ岳だ。
鎌ヶ岳にはいくつもの尾根と谷があり、故に登山道も多い。今回は一番容易そうな登山道を選んだ。
チェックポイントに着いた。
こういう標識があるということは、やはり、下って登るということを意味する。小さいことは気にしない勇気。
遠くに鎌の先が見えた。こういうのが嬉しい。
立派な山容だ。
この辺からざれざれの花崗岩の道になる。どことなく六甲山ににている。同じ花崗岩質の山なのだろう。
ちなみにズワイガニを松葉ガニとか、越前ガニとか言うのと同じで御影石とは花崗岩のご当地ネームで、六甲山の御影で採掘された花崗岩の事を言う。まさ土も花崗岩が細かくなった砂のことを言う。名前って不思議だ。
目指す鎌ヶ岳も大きく見えてきた。
ところどころ、別の登山道と交わる場所がある。
熊の爪痕発見
歩いていると、なかなかおもしろいものを発見した。
おそらく熊さんの爪痕。冬眠から覚めないでおくれと願った。
登山道もしばらくすると、雪が積もってきた。標高が上がった証拠だ。嬉しい。ここからは、雪山かなと思ったが、ザレ場とツボ足の繰り返しとなった。
アイゼン装着
次第に雪の斜面の回数が多くなってきたので、アイゼンを付けた。
大きな雪の斜面にでた。今回一番楽しそうだ。
斜面は長く続き、斜度もちょっとある。
相方が、立木と戦っていたので、ロープを用意したが、頑張って登ってきた。
ここを越えると、もう山頂だ。
後は尾根を進んでいくだけだ。
最後の斜面のヤブを抜けていくと、鎌ヶ岳の山頂に着いた。
山頂は狭く、尖っている山であることが体感できる。
続く。