マウントアダプターとはメーカーに縛られない道具
カメラは基本的に同じメーカーの同じマウント機構のボディとレンズしか組み合わせることができない。例外的にマイクロフォーサーズというのがある程度だ。SIGMAやTOKINAなどのレンズメーカーは各カメラマウント用に接合部を替えて販売している。
「マウントアダプター」とは、そういった本来のメーカーのボディとレンズの組み合わせ「以外」でも使えるようにできる便利な道具である。近年はミラーレスのカメラが出てきて、フランジバックが短く設計されたので、従来のミラーボックスが着いたものに適応したレンズ群が軒並み使えるようになった。
たとえば、EFレンズやFマウントレンズをSONYのFEマウントにつけたりできる。
今回は、私の使っているマウントアダプターについて紹介する。
でも、注意しておきたいのは、やはり純正どうしの組み合わせがAFなどは一番良いということだ。
レンズラインナップを1社に絞って揃え、ボディはいろんなメーカを揃えるというのが、最大のメリットだ。
- マウントアダプターとはメーカーに縛られない道具
- SIGMA MC-11 EFレンズをSONYのカメラで
- TECHART LM-EA7 ライカMマウントレンズをSONYのカメラで
- SHOTEN EF-FG01 EFレンズをFUJIのGFXで
- KIPON L/M-GFX ライカMマウントレンズをGFXで
SIGMA MC-11 EFレンズをSONYのカメラで
シグマ製のEFレンズをSONYのEマウントに変更し、SONYのEマウントカメラに装着できる。電子接点が付いていて、AF、絞りが連動する。
ただし、AFは最短から無限遠まで一往復しがちなので、決して速いとは言えない。その店でいうと、焦点距離の短いレンズは往復距離が短いので良いかもしれない。SIGMA製レンズはロックオンAFが働く。
Canonの4K動画機能に業を煮やした私は動画のためにSONYのa7iiiを買った。純正レンズはF4通しのズームしか揃えていない。動画なのでAFは使わないので、EFレンズ資産がそのまま使えるということで、満足している。マウントアダプター全般に言えることだが、アダプターの太さのぶんだけフォーカスリングが遠くなるので、持ち方がややぎこちなくなることがある。
SIGMA マウントコンバーター MC-11 キヤノンEF-E用 キヤノン⇔ソニーEマウント
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: エレクトロニクス
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TECHART LM-EA7 ライカMマウントレンズをSONYのカメラで
ライカMマウントのレンズをSONYのEマウントに変更し、SONYのEマウントカメラに装着できる。なんと電子接点が付いており、アダプターの太さといえばわかりやすいだろうか、ヘリコイドではなくフランジバックを調節してAFを駆動することができる。
もちろんライカMマウントレンズは全てマニュアルフォーカスレンズなので、未来の道具で自転車がバイクになった感覚だ。ただし、使い方に癖というか、しきたりのようなものがあるのでなれるまで注意しなければならない。絞りは実絞りなので、絞り込んだままだとAFが合焦しないことが多い、たとえ晴天でも。なので、開放でAFを決めた後、ぎゅと絞って撮る、そんなカンジ。メリットがもう一つあって、ノーマルの最短距離よりも、更に近づいて撮ることができる。
2019年4月11日のA7iiiの大幅アップデートで、LM-EA7のAFの動きがかなり良くなりました。AF合焦が速くなり、AF-Cの動きもよくなったように思います。AF-Cの瞳AFも機能します。おすすめ設定は、AFのオンオフボタンをカスタムで割り当てると、AFの迷いの時に対応しやすい。ちなみに無限遠で使うのが基本。ヘリコイドをどこにしても、その近辺ならAFは効くのでマクロのときにはギュッと最短距離にしたら良い。ただし、先述したように無限遠に戻さないと、遠景はいつまでたってもピントは来ない。
TECHART(テックアート) LM-EA7 ライカMマウントレンズ - ソニーα.Eマウント電子アダプター
- 出版社/メーカー: テックハート(TECHART)
- メディア: Camera
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SHOTEN EF-FG01 EFレンズをFUJIのGFXで
富士フィルムのGFXにCanonのEFレンズを付けることができるマウントアダプター。
富豪でないGFXユーザーには必須のアダプタかもしれない。
GFXはそもそもそんなにAFは速くないので、このアダプタを付けて更に遅くなったとしても気にならないだろう。それよりも一回り広い画角でボケ味は一緒というのが一番のメリットだ。GFXは中判カメラなのだ。
ただし、ケラレが生じるレンズが多い。このアダプタで確かめると、いかに35mm用レンズが画角ギリギリで設計されているかがよくわかる。
ズームレンズは全てと言っていいぐらいアウトだ。70-200がかろうじていけるかなといったところ。4:3ではなく、2:3ならば、こなせるレンズもある。
単焦点や長いレンズはケラレが少ない傾向にある。50mm以上は大丈夫だ。24mm1.4も2:3なら大丈夫だった。面白いのが広角ズームレンズは、ズームしてもケラレが攻めて来るので、意外と使えない。シグマの12-24F4で16mmくらいでケラレは消えた。2:3ならばもうちょっとよくばれる。広角のおすすめはTS-E17mmだ。TS-Eはイメージサークルがとても大きいのでケラれることはない。17mmだと、35mm換算12mmくらいだろうか。
レンズを変える時は、一度電源を切ることをおすすめする。ご認識してしまう。
またAFスピードを速くする設定にすると、AF合焦しました!とでても全くピントが来てない事が多い、私はこれで最初使うのをやめようかと思ったが、AFスピードアップをOFFにすると割とましになった。
Techart PRO キヤノン EFレンズ - 富士フィルム GFX カメラ オートフォーカススマートアダプター
- 出版社/メーカー: Techart PRO
- メディア: エレクトロニクス
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KIPON L/M-GFX ライカMマウントレンズをGFXで
同じくGFXにライカMマウントレンズを装着できるアダプター
GFXには他にも多くのアダプターが存在するが、やはりAFが効かないなど、実用的でないものが多い。お遊び程度、もしくはじっくり撮影程度の使用としている。だが、フォクトレンダー50mm F1.1という馬鹿みたいにボケるレンズとGFXの組み合わせは、すさまじいボケの写真が撮れる。
KIPON L/M-GFX ライカMマウントレンズ-FUJIFILM GFX 50S 富士フイルム マウントアダプター
- 出版社/メーカー: KIPON
- メディア: エレクトロニクス
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今後、RF-GFXアダプターとかが出てくれたら良いのに。
と思ったが、フランジバックがGFXが26.7mm、RFが20mmなので、ちと厳しいか。中に突っ込むマウントアダプターが必要だ。
では、楽しい写真ライフを。