前回の霊仙山は夏の終わりだった頃なので、やや暑かったが、今回は12月、さぞや寒いだろと思いきや、全くそんなことはなく、半袖でじゅうぶんの穏やかな気温。いったい冬は来るのだろうか、とその時は思ったが、ブログに書いている、今はもうすでに寒い。やはり冬は来たのだ。カモンベイビーウインター。
とはいえ、この時はまだ暖かく冬の兆しもない、そんな秋と冬と夏が入り混じった時だった。ここ霊仙山は最初杉林、そして、原生林、そして、奇岩の山頂部がコンパクトに収まっていて様々な景色が楽しめる。
前回
と、簡単に言うが簡単なルートしかまだ来たことがない私が言うことなので、実際はもっと大変なルートもあるはずだ。前回帰り道に使った周回ルートも結構大変なコースだ。
養鱒場から上がるルートは本当に登りやすい。山頂部の景色を散策という目的がメインならばこのルートを選ぶのが一番いい。何しろ時間を節約してゆっくり過ごせる。
そうこうしてるうちに、道には白い石が見え始める。これが霊仙山特有の岩石、石灰岩のカレンフェルトが見え始める。
ここまでくればもう、山頂部に着いたもの同然だ。
木々はなくなり、空が青くみえはじめる。
赤土と石灰岩の斜面をジグザグに登っていく。
初めて見たとには本当にびっくりした。なんだこれと。
相方も今、まさにそういう気持ちなのだろう。山のてっぺんはなだらかな高原のようで実はまだまだ先は長い。小一時間ほど、歩いて丘を越えてやっと山頂にたどり着く予定だ。
標識の根元に、カメラが置いてあった。これはかつて誰かが忘れて置いていったのであろうか古いニコマートだ。それが持ち去られるでもなくあるというのは、素晴らしい。
これからもじっと空を見上げててほしい。
そして私たちはなだらかな丘を進んでいく。
ところどころ、テントがすっぽりと入るような穴が点在している。地下水が地下を削って凹みができたっぽい感じの穴だ。こういったヘンテコな地形が楽しめるのも霊仙山である。前方に高い丘が2つ見えてきた。
最高部頂上と、展望のよい頂上だ。
まずは最高部を目指して進む。
ところで今回はトレッキングポールの代わりにピッケルを1つ持ってきた。
別に雪が降ってるわけではないのだが、というのも前回来た時、ひどく赤土の斜面でズルズルと危ない箇所があったので、そのためだけに持ってきたのだが、今回は全く危険な箇所はなく、なんなく使わずに来れた。
ピッケルはグリベルのバックカントリー用の軽量モデル「GHOST」
軽さはピカイチ、刃の部分は若干頼りないけど、十分必要条件を満たしている。
テント泊でもないので荷物はとても軽い。
六甲山よりも早く快適に登れる、そんな山。
にもかかわらずこんなに抜けのいい山頂部を持っているこの山は不思議だ。
山頂部まで一気に進んでいく。
程なくして無事、私たちは霊仙山に到着しましたとさ。
続く