山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

北アルプス

剱岳の夏登山 その9 水平歩道 (阿曽原温泉小屋〜水平歩道〜欅平)

阿曽原温泉小屋 仙人谷ダム建設のために資材運搬用のトロッコ軌道(現関西電力黒部専用鉄道)トンネルが掘削された際、阿曽原谷付近で160℃を超える極めて高温の岩盤に行き当たり工事が難航した。この区間は「高熱隧道」と呼ばれ、トンネル開通後に導水管の設…

剱岳の夏登山 その7 池ノ平から仙人池、そして秘湯の仙人温泉(池ノ平小屋〜仙人温泉)

池ノ平小屋テント泊での2回目の朝が来た。この日の行動計画はまず、ここを出発し、トラバースを仙人峠まで戻る。そして前回来た道とは違い東の方に進む。その先の仙人池ヒュッテを通過し、谷を下って仙人温泉小屋に移動。心地よい天気、本日も晴天なりだ。…

剱岳の夏登山 その4 剱岳登頂編(剱沢キャンプ場〜剱岳ピストン)

お盆の剱岳別山尾根ルートは多くの登山者で賑わう 前回 www.yamakamera.com お盆の剱岳別山尾根ルートは多くの登山者で賑わう まずは一服剱を目指してウォーミングアップ 一服剱の頂上は一服させられる見事な前剱を見ることができる 6時50分 前剱頂上到着 大…

剱岳の夏登山 その3  一日目の夜、そして出発編(剱沢キャンプ場〜剣山荘)

今回は撮影登山。いつもとは違う装備で、ということで重い。 今回は三脚を持ってきた。軽いながらもしっかりとした三脚。マンフロットのbefreeというカテゴリの4段の三脚。小さいながら割としっかりしていて重量1.6キロ。イヤ三脚ならズバ抜けて軽い方。しか…

剱岳の夏登山 その2 登山開始編(室堂〜剱沢キャンプ場)

10時 室堂、ここから立山三山がよく見える。多くの人がいる。6割が登山客で残りは観光客といったところか。雄山に向かう道、そして私達のように雷鳥沢に向かう道、この2つに登山客は分かれる。整備された石畳を通っていくと、大きな池に出くわす。みくりが池…

剱岳の夏登山 その1 出発編(大阪〜室堂)

今年のお盆は長期休暇なので、いざ立山の剱岳に登ることに。 登山計画 剱岳 機材 ザック 21時50分 出発 午前5時 午前5時30分 5時45分 6時10分 6時30分 7時15分 7時50分 8時00分 8時17分 8時40分 9時 室堂到着 10時 室堂出発 登山計画 8月の盆休暇、どこに行…

新穂高から西穂高岳ピストン 西穂山荘泊 その2

夕方の西穂山荘のご飯 連休の小屋は大賑わいだ。それに加えて生憎の雨天で急遽テント泊から小屋泊にかえた人たちもいるだろうか、時間を2つに分けての夕ごはんのようだ。私達は17時からで18時からの組もあるようだ。 ご飯はアジフライとハンバーグ。昼の登…

新穂高から西穂高岳ピストン 西穂山荘泊 その1

2019年、梅雨の山行は西穂高岳に。 西穂高岳 長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる標高2,909 mの飛騨山脈(北アルプス)南部の山である。山域は中部山岳国立公園に指定され、花の百名山に選定されている。上高地や東西の方角から眺めると鋸歯状に岩稜が連な…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その9 徳沢〜上高地

徳沢 上高地のオアシスと言うべきこの場所は、槍ヶ岳や穂高から下山してきた登山者が一息入れるのにちょうどいい場所だ。上高地まで戻ってしまうと、観光客の賑わいが強すぎて、ゆっくりできない。エンドオブ登山としての寄港地が徳沢なのだ。ここには宿が二…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その8 穂高岳山荘~徳沢編

穂高岳山荘 今田重太郎氏が建設したのが原点、かの秩父宮も宿泊し今では北アルプスの穂高の象徴となっているなくてなならない山荘。とても居心地がよく、本棚がある部屋は常に温かい。朝日が入ってくる太陽のロビーではストーブを囲って一期一会の談話が自然…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その7 奥穂高岳~穂高岳山荘編

奥穂高岳 標高3190m 富士山・北岳に次いで日本で3番目の高さを誇る。長野県と岐阜県の最高峰。穂高神社の主祭神「穂高見神」が降臨した場所とされ、嶺宮が置かれている[13]。南方へ続く稜線には、馬の背、ロバの耳、ジャンダルムなどの難所がある。 (Wikiped…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その6  涸沢の夜~穂高岳山荘編

昨日とは打って変わっての快適な涸沢テント場。 青と白の世界。ぐるり穂高の稜線に囲まれた涸沢カール。これが見たかったのだ。 そしてここの日没は早い。明日、登る奥穂高の右手にあるコルの部分に陽が沈む。まだ時間は夕方にさえなっていないが。 日が沈む…

【連載中綴じ】GW残雪期登山涸沢〜奥穂高北穂高テント&小屋泊に持って行った登山の装備を紹介

今回私達が、2019GW涸沢〜奥穂高のテント泊登山で使用した装備をご紹介。 間違った選択もあると思うので、素直に真似しないようにしていただきたい。 www.yamakamera.com 今回の登山要素 残雪期奥穂高ならびに北穂高アタック、雪山トレッキング、テント泊、…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その5 涸沢~北穂高岳編

涸沢の朝 まだ朝日は上がってない。穂高の頂上付近には雲は残っているものの、降雨降雪はない。今日の北穂高はGOだ。すでにヘッドライトの明かりが北穂高の登山ルートに見える。頂上で朝日を拝む人たちだろうか。今朝の寝覚めは悪く、何度か寒さで起きてしま…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その4 涸沢到着編 涸沢ナイト

涸沢カール 涸沢カール、言わずと知れた日本有数のキャンプ地。雪山はもちろん紅葉の時期となると無数のテントで賑わう。カールは圏谷と言うくらいなのでその周りに山陵がキャンプ地を囲う。涸沢圏谷では山に向かって左手に前穂高群、正面に奥穂高と涸沢岳、…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その3 涸沢到着編 横尾〜涸沢

横尾出発 10時30分 横尾から先も雨の様子。登山道は川沿いに凸凹の細い道が本谷橋まで続くはずだ。雪が積もっている場所と石や泥があらわになっている場所が混在している。上高地から涸沢の間で、一番足元を気をつけないといけないのがこの横尾から本谷橋の…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その2 出発編 上高地〜横尾

アルピコ交通の長距離バスは発車オーライネットで予約。 いつもお世話になってるこのサイト、焦って往路復路が逆で予約してしまいやすいので注意を。予定した日が満席でも、毎日見ていればポツッと空く日があるので辛抱強く。 男女の予約は特に注意、同性で…

【連載】令和の一発目はGWに涸沢テント泊 北穂高と奥穂高 その1 準備編

2019年、平成と令和の本年もゴールデンウィークを利用して残雪期登山。 上高地から涸沢テント泊、北穂高と奥穂高に。 標高 北穂高岳3106m 奥穂高岳3190m 涸沢岳3110m 涸沢カール2300m 上高地〜涸沢の距離約15KM、高低差800m、8時間程度 行程 天気 荷物 服装…

北穂高岳敗走記 その8  笑顔の敗退編

博多にラーメンを食べに行く、北海道にジンギスカンを食べに行く。そんな感じで、上高地にカレーを食べに行く、のような変な満足感であった。 穂高は雲に包まれていたが、私達は笑顔に包まれていた。ぺろりと平らげ、しばしボケっとする。相方もチキンカレー…

北穂高岳敗走記 その7  岳沢小屋に向けて編

上高地というのはどこからどこまでを言うのかはよくわからないが、北アルプス南部の穂高の麓を流れる梓川周辺地域の勾配のない平地部分を指す、と私は思う。ここには登山以外にもハイキングや、森林浴、宿泊といったカジュアルな観光でも充分楽しめる場所で…

北穂高岳敗走記 その6  カレーなる敗退編

徳沢といえば、徳沢園のカレー。大盛りカレー。 時刻的に、少し心配。15時を回っている。荷を担いだまま食堂に入って確認する。 無念 。 14時半で終了だった。いやいや、しょうがないしょうがない。 毎回毎回カレーばっかりも食べてられない。今夜は麻婆春雨…

北穂高岳敗走記 その5  パノラマコース編

夜中、目を覚ますと雨は止んでいて、星が出ていた。穂高がシルエットで見えていた。このままずっと晴れてくれていたらいいが。 まだ、起きるには早かったので再度、眠りについた。 日の出前にもう一度起きた。のんびりした朝だ。夜明け前アタックが無しなの…

北穂高岳敗走記 その4  涸沢到着編

ここまでくれば、後はただ、進むだけだ。 雨は一向に止む気配はなく、しだいにその雨は強くなってきた気がする。 しばらく休憩する。周りには同じく休憩している人がちらほらいる。それにしてもこの雨は、ほんとに止まないのだろうか。明日から晴れるのだろ…

北穂高岳敗走記 その3  止まない雨編

午後からは晴れると、予報では出ている。 雨量の多い時間に、わざわざ急いで涸沢に行く事もない。雨が少し止むタイミングを見ながら、明神館を出ることにした。 30分後、やや小雨になった気がしたので、明神館から出発することにした。まだまだ先は長い、せ…

北穂高岳敗走記 その2  雨の上高地編

バスに乗り込んで、おにぎりを食べながら、スマホで天気予報を確認する。 明日は午後から回復ということなので、最初のほう我慢していればなんとか安全に涸沢に着きそうだ。 今は雨は降っていないので、もしかしたら天気予報が外れてくれるかもしれない。 ま…

北穂高岳敗走記 その1  出発編

この連休は、以前から決めていた「剱岳登頂」。 で、タイトルが北穂高となっている理由というと、天気。 この連休、雨が降り続くらしく、C→C→B、とまるで往年のバンド名のような予報だ。 とはいえ、行ってみないとわからないのもあるし、行っても、剣沢で何…

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編

人はなぜ山に登るのだろうか。 という永遠のテーマがある。 よく「そこに山があるから」というが、実際はどうだろう。 前に14サミットの登山家の竹内洋岳さんの講演を聞きに行って、その中で同じようなテーマで喋っておられた。彼の答えがすんなり入ってきた…

岳沢からジャンダルムへ その8 ジャンダルム復路編

ここ、ジャンダルムから奥穂高に戻る道は、行きと同じだが、行きは下りがメインだったのだが、帰りは登りが多い。それはとても嬉しいことだ。崖は登りよりも下りが難しい。木登りと同じだ。下りは足場が見つけにくい。そいうわけで、幾分安心感があった。慢…

岳沢からジャンダルムへ その7  ジャンダルム編

山荘に戻った。すっかり夜だ。 乾燥室にたちより、服を回収する。寝室の前の廊下で荷造りをする。明日は午前3時起き、4時出発。日の出が5時位なので、4時半くらいから明るくなってくるはずだ。ということは最初の30分が暗闇だということである。ヘッドラ…

岳沢からジャンダルムへ その6  奥穂高岳から穂高岳山荘編

時刻はまだ13時半 本日は1時間ほど降りた穂高岳山荘に宿泊するだけなので、まだまだ時間がある。 明日の目的地、今回の目的地、ジャンダルム様が真正面にそびえ立っている。たくましく立派な出で立ちである。 明日はそんなに天気は良くないという情報だった…