山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

剱岳の夏登山 その7 池ノ平から仙人池、そして秘湯の仙人温泉(池ノ平小屋〜仙人温泉)

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池ノ平小屋テント泊での2回目の朝が来た。この日の行動計画はまず、ここを出発し、トラバースを仙人峠まで戻る。そして前回来た道とは違い東の方に進む。その先の仙人池ヒュッテを通過し、谷を下って仙人温泉小屋に移動。心地よい天気、本日も晴天なりだ。剱岳が美しい。テントを畳んで出発の準備をする。そういえば和室の「畳」はたたんでるわけではないのになぜ「タタミ」というのだろう。腐ってもないのに「豆腐」と同じなのか。どうなのか。

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8時 池ノ平小屋出発

いつものように気温はしだいに上がっていく。暑くなりそうだ。十分に水を補給する。水は1リットルのナルゲンボトルと2リットルのプラティパス容器。ナルゲンボトルは最初、柿の種を入れていたが、容量の確保で本来の水筒に変化した。さようなら池ノ平小屋。私達は来た道を引き返す。

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仙人峠までは緩い登り坂が続く。右手には剱岳がある。ブッシュでその姿は見え隠れしている。心地よい。一昨日ここを通った時の印象とは随分違う。景色ではなく、疲労感と距離感だ。上り坂なのにもかかわらず来たときほどしんどくない。疲労とはここまで感覚を変えるのか、と思いながら歩く。あっけなく仙人峠に着いた。時間にして45分だ。やはり、一昨日は疲れ切っていた。下りの行きよりも登りの今日の実際通過タイムのほうが速かった。

8時45分 仙人峠ベンチ

仙人峠には大きなベンチがあり、のんびり休憩ができる。何が良いって大きな剱岳が目の前に見えるこの場所は、どこから来ても登りの地点としては最高の休憩場所である。剱岳の見ごたえ最高、結構休憩した。

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9時25分 仙人峠ベンチ出発

ここから道は更に良くなる。木でできた遊歩道が続く。このままずーっとこれなら良いのに、そんなわけないと分かっているが、まだある、まだあるぞと期待に胸膨らませ、陽気に歩いていった。下り道でなだらかな斜面が続く。木立の中をのんびりと進んでいく。この先に仙人池ヒュッテという小屋があり、そこに池がある。というか、見えている。そこの景色がこれまた見ごたえが良いと評判だ。早く着きたい。

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9時45分 仙人池ヒュッテ着

ほどなくして仙人池ヒュッテについた。水は有料。買う。早速仙人池に行ってみる。小屋の目の前にその池はあった。小さいが真正面に見えている剱岳が水面に反射して見えている。鏡池の状態だ。せっかくなので、少し早いが、食事タイム。カップラーメンの中身入れ替えシステム。お湯を沸かして入れるだけで食べれるカップ麺はほんとに便利だ。一体誰が開発したのだろう。日清の創業者に聞いてみたい。

4人で、のんびり食事をしつつ、劔の先に雲が取れるのを待つ。どうしてもせっかくなので、クリーンな姿の剱岳を撮りたかったのだ。待ったかいがあり、無事、それは撮れた。この場所にこの池があるのは必然的である、逆さ劔を写すためにこの池はあるのではなかろうか。縦位置にしたり、横位置にしたりズームアップしたり、広角レンズに交換したり、同じ場所でも高さをかえて、手前を入れたり入れなかったりと、選べる画角はとても多い。雲の様子もドンドン変わっていく。素晴らしい光景だ。

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ずーっといてられる

 

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仙人池、どうしてこんなところに池ができるのだろう。

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仙人池と剱岳

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裏剱の雄姿

 

11時20分 仙人池ヒュッテ出発

 

裏剱に来たならば必見、という見事な景色を堪能することができた。ここからは「下山」というイメージで行動する。実際、結構な下り坂が続く。ザレた岩場の谷をくねくねと曲がりながら下りるのだが、いかんせん浮き石が多い。気をつけながら進む。あいかわらず、荷重と足関節の苦しみにペースが遅れている私。だが、登りとは違ってバランスに気をつけて歩くためのペースなので疲労とはまた違う。けっこうな下り坂だ。さっきまでの快適な遊歩道が懐かしい。と思っていたら、足を滑らしてしまった。左足が乗せた石の摩擦が少なく、荷重が乗せれないまま、前、いや下に落ちそうになった。とっさに左手を地面につけて支える。滑落は免れたが軽い痛みが手のひらの親指の部分にはしった。大した衝撃荷重ではなかったがそれでも最低100キロはある。体勢を立て直し、他の各部を確認したが、痛みはそこだけだった。ゆっくり歩き直す。こころなしかペースが遅くなる。暫く歩くと、水場があったので休憩した。みなが心配してくれている。申しわけない。アイシングにうってつけの水の冷たさだ。痛み止めを飲み、程なく痛みはおさまった。水も補給して再出発。皆さん、下山には注意しよう。「注意一秒、ケガ一生」という言葉があるが、これを「注意一生、ケガ一秒」だと考える人の話を聞いたことがある。どこで聞いたかはもう忘れてしまったが、ほんとにそう思う。

くよくよしても仕方がないので、楽しんで下りる。Mさんが高山植物に詳しく、普段見過ごしているお花の名前や特徴を教えてくれる。心に余裕がある人は違う。

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これはキヌガサソウといって、衣笠に似ていることからそう名付けられたそうだ。不思議な形をしている。

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雪渓の成れの果てのような状況、その脇を進んで降りていく。何度か右岸と左岸を行き来する。結構降りてきたのだが、まだ雪が残っているとは驚きだ。

次第に手の痛みもおさまってきた。ただし、荷が重いのでペースはゆっくり。でも今日は、のんびりと仙人温泉小屋につけばいい。しかも小屋泊だから着いてすぐのんびりお風呂に入れる。ただそのモチベーションのみで前へ進む。

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雪渓の切れ目で少し休憩。相方も膝が痛くなってきたので、アイシング。

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アイシングに見えないが、アイシング。そして出発。

とにかく延々と急な沢を降りていくので負担が大きい。仙人温泉の標高はちょうど二股と同じくらいだ。雪渓沿いから次第に道は山の中に入っていく。そうすると、ゴロゴロとした石の道はなくなるので勾配はぬきにして若干歩きやすくなる。が、結局いまだ封も開けてないナンがやたら重く感じる。これはきっと今回はもう使わない。今夜は仙人の作るご飯を心していただけるはずだ。

とぶつぶつ考えていると、道はトラバースに変わる。そろそろ着くという気配が荷を軽く感じさせる。仙人に会うまでが登山ですよと、足元に目を配り、転ばないように進む。

14時20分 仙人温泉小屋に到着

そして、とうとう仙人温泉小屋に到着。無事到着。疲れた。

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つづく。

 

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