山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

2018年 年末年始は木曽駒ヶ岳 その5

気温は低いが風がない。天気も快晴。最高だ。

眼の前にはネットで見たことある最高の千畳敷カールの写真と同じ光景が広がっている。

ここはすでに2600メートル、頂上まで300メートルほど登るだけで到着してしまう。ひどく疲れたり、空腹で動けなくなったりはなさそうなので、マイペースでゆっくり歩いていく。

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 前回

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  • 出発
  • 急登を登る
  • ファイントラックのバラクラバは快適
  • トレースがありがたい
  • 気温低下
  • もう少し
  • 予定変更
  • 宝剣山荘へ

 

出発

まずはロープウェイターミナルから左手ある祠にお参りして安全祈願をする。何事もなく無事帰ってこれますように。

そして右手から斜面を降りて平原に出る。

涸沢カールと似ているが、大きさが千畳敷カールのほうがコンパクトだ。形が似ていると、山というのはスケールがわからないが、登っている人を見ると大体の距離感がわかる。

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なるほど1時間程度で登れるわけだ。もすこし時間かけて登ってもいい。なんてったって、今日は、上の山荘で宿泊なのだから。

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2018年 年末年始は木曽駒ヶ岳  その4

12/31の朝、夜明けから青空に恵まれた。

天気予報も晴れ、今日は間違いなくいい天気だ。

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ホテルで朝食を食べる。ビジネスホテルなので、よくあるバイキング方式だ。

食堂には他にも宿泊客が大勢いた。半数以上が登山装備の姿をしている。なるほど、よかった、ホテルで前泊は皆考える事はおなじだった。

朝食をたっぷり食べて、今日からの登山に備える。

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ホテル、早朝、出発

実は昨日のタクシーに、今朝のホテルから駅までの搬送の手配をしていた。チェックアウトを終えて、予定時刻に下に降りるとタクシーは待っていてくれた。

歩いてもきっと行けるし、近くにも立ち寄るバス停はあるのだが、念には念を入れて始発のバス停である駅に向かう予定にしていた。石橋を叩いて壊して鋼鉄で橋を作り直すのだ。

 

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年末年始は木曽駒ヶ岳 その3

ラーメン屋「幸楽苑」、その名は有名なドラマの中で出てきそうな名前のラーメン屋だが、どうだろう?

実は「幸楽苑」の看板を発見した直後にCIA並みの調査能力で私たちは裏どりをしていた。全国に500店舗を持つ大型ラーメンチェーン店だが、私たちには初めてだった。長野県の名物ではないが、なぜか惹かれた。窓ガラス越しに店内に大勢の客が入っているのが見える。年末とはいえ夜10時近くにこの人数はすごい。私たちは自信をもってその扉を開けた。

「いらっしゃいませ〜」

私たちは空いているテーブル席に着いた。

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前回

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とりあえずビールを注文し、メインのラーメンを迷う事にした。

う、うまい。相変わらずビールはうまいなあ。

メニューを見る。

さまざまな味ベースのラーメンがある。醤油、味噌、担々麺、鶏白湯。

イチオシは醤油ラーメンのようだ。

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年末年始は木曽駒ヶ岳 その2

大阪を出発したバスは、私たち乗客を乗せて長野県に向かっていた。

この時間のバスはどうやら電灯を消さないようだ。終始まばゆい電灯の光が天井から注いでいたので、私はドスンと寝ることも出来ず、寝たり起きたりの仮眠をしながらバスに揺られていた。

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前回

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 2つ目のサービスエリアによったとき、雪はなかった。どうゆうことか、先ほどの岐阜県のサービスエリアは「ザ・冬」という状況だったのに、なぜ。

あの辺はそういえば豪雪地帯だから、そうだったのかもしれない。という事は、目的地はどうなんだろうか。数日前に寒波が押し寄せてだいぶ冬になったはずだが、いかんせん暖冬の2018年だ。油断してはいけない。

 

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年末年始は木曽駒ヶ岳 その1

冬季年末年始営業の宝剣山荘へ

冬季に入り閉じてしまう山小屋でも、年末年始だけ特別にオープンする山小屋がいくつかある。

今回はそれを利用して年末から年始にかけて冬の木曽駒ヶ岳登山をする事と相成った。

候補は他にも、西穂山荘、燕山荘とあったが、大阪からのアクセス、そしてまだ行ってない所という事もあり、宝剣山荘がある木曽駒ヶ岳に決まった。

大阪からのアクセスはいがいと悪く、1日2便のバスで、午後、もしくは夜に駒ヶ根駅に着くバスしか無い。いや、他にもアクセス方法はあるのだが、経費を考えてバス一択のである。

というわけで、私たちは駒ヶ根に前泊し、市内のホテルを予約した。運良くなのか安価でまともなホテルが予約できた。

あとは山荘に連絡し、2泊の予約、そしてバスの手配だ。

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  • 冬季年末年始営業の宝剣山荘へ
  •  バスで出発
  • 水をどれくらい持って上がるか今回の荷物で迷ったのが「水」
  • ザック選びMammut Trion Guide
  • 準備完了

 


というわけで今回は

「2018年、年越しは木曽駒ヶ岳

である。

出発は12/30の午後、私たちは梅田のバスセンターにいた。

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12月、綿向山に向かう その3

最後の尾根から、素晴らしい景色を見ながら頂上まで歩く。今までの苦労が報われる瞬間だ。わずかながら霧氷が育っている。充分きれいだ。そして、周りの景色を堪能しながら、綿向山山頂に着いた。

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抜けはよく、遠くまで見渡せる。白山も見える。雨乞岳の向こうに鎌ヶ岳、そして鈴鹿山脈の向こうに伊勢湾周辺の街も見える。

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ああ、来てよかった。風もさほどではないし、雪や雨も降ってない。ただただ寒い。

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早速ご飯に取り掛かる。

もちろんカップラーメンだ。こう毎週毎週、山だから0カロリー説を謳いながらカップラーメンを食べていると、胃腸に悪そうだが、山だから大丈夫。

今回はガスを持ってきたので、サーモスのポットから約90℃のお湯を再沸騰させる。料理は一手間で見違える様においしくなる。炒飯は家庭ではボウルにご飯と溶き卵を最初から混ぜる。ご飯はサトウのご飯を温めずにそのまま入れるとより、美味しい。油はラードが良い。

 

そんなことを考えつつ、3分を待つ。

冬山での3分は長い。

2分50秒

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その10秒後

できた。

頂きまーす!山の頂きで頂くから「頂きます」なのか。いや、ちがう。「頂戴する」が語源のはずだ。

とにかく山の神に感謝を捧げていただく。

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美味い。やたらと美味い。これで0カロリー(山だから)なのだから山は素晴らしい。

ささっと食べきる。おにぎりも頬張る。

美味い。もう何も要らない。

ビールと唐揚げ以外。あとヤゲンナンコツと、餃子と、味付け海苔、冷奴、卵かけ御飯以外。

食欲の鬼とかした私たちの胃袋はひとまず落ち着いた。

この日はクリスマスなので、ケーキを持ってきた。コンビニケーキ、形が壊れていないか心配だった。

 

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なんと、無事形を保ったまま、ケーキは山頂に立っていた。

素晴らしい。

というわけで、ツェルトを立てて、コーヒーとともに頂く。

メーリークリスメース。

うまい。

またまた美味い。

そして、眠気が襲ってきた。

しばし寝る。

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 ああ、気持ちいい。なんと幸せなんだろう。

と、寝続けることもできないので、充分寝た気になってそそくさとツェルトをしまい、下山の準備をする。

そうそう、あのテムレスブラックも大活躍だ。

黒と青では全然市場感が違う。

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帰りはチェーンスパイクをつける。登りより下りの方が滑りやすいし、あのズルズルは有ると無いとでは、全然違う筈だ。

素晴らしい景色を見納めながら尾根を下る。

また会う日までー。

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尾根から斜面に出て、ズルズルを下っていく。

チェーンスパイクおそるべし。全然滑らない。

持ってきてよかった。

そういえば、持ってくるだけ持ってきたピッケルも何気に役に立っている。体重を任されるのはやはりトレッキングポールとは違い、頼もしい。

ズルズルを無事終え、祠に着いた。

気温も上がり始めたので着替えを済ませる。

あとはのんびり降りるだけだ。

下りの距離感は上りの半分くらいだ。

というわけで、あっという間に、鐘の避難小屋、そして杉林へ入る。

ここまでくれば、もう着いたも同然だ。

あとは、足をひねらないように降りようねー、声をかけているその瞬間に、足首を捻ってしまった。

どうしてだろうなぜなんだろう。

ああ、またやってしまった。

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ぐっと、痛みが収まるのを待ちつつ、歩き続ける。

そんなこんなで、無事、登山口に帰ってきた。

あとは、バス停までのんきに歩いて帰るだけだ。

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「バスは16時23分が祝日は最終らしい」説が私達二人に舞い降りた。

そいえばそんな言葉がバス停に書いてあったような。。。。

只今の時刻15時50分を回っている。

マジすか、行きでもダラダラと歩いてきたわけではない。しっかり歩いて40分かかったのだ。

残すところあと30分。

 

 

私達は走った。

メロスよりもまじめに。

とにかく走って10分稼がなくてはいけない。

しかもバスが23分丁度に出るとは限らない。

少しでも早くバス停に着かないと、タクシーを呼ぶしかないが、絶対に呼んでも来そうにない。あとは、歩くか。

だめだ、プランBがない。

走ってバスに間に合うしかない、その一択と確定した。

登山の後に、ランニングが3キロ以上あるとは、考えもしなかった。しかも、本日は蓋入りとも負荷をかなりかけたザックだ。筋トレ以外何物でもない。

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ペースが上がらない。

半分まで来たところで、相方のザックも持つ。

もうこうなったら根性で走り続けるしかない。

相方はペースが上がり、先へ行った。少なくとも一人はバスに乗れる。これで良い。

気分は新兵、私は鬼軍曹に罵られながら走り続ける新兵。

少し萌えてきた。ドM気質はこういうときに役に立つ。

そして、あと10分のところで、歩くペースで間に合うとわかり、ランニングを終了。

良かった。ああよかった。

そして無事まだバスは来てないであろうバス停に着いた。

時刻表を見る。

7時までバスはある。

「4時で終了」なんて注意書きはどこにもない。

、、、、、、

まあ、いいじゃない。早く帰れるんだし。

火事場のクソ力とはよく言ったもんで、後にもバスが有るなら、私達はあのペースで走っただろうか。答えは明白だ。

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そこにバスが来た。

無駄半分の苦労を何も知らない運転手に運ばれ、私達は近江八幡に向かいながら眠りについた。

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ふと目を開けると、外はもう暗く、あのまま、1時間なにもないバス停で待つことになるパラレルワールドに没入し、改めてあの時、走ってよかったと思うのであった。

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そこからは、もう、記憶のない旅で気がつけば、いつものようにビールとからあげを楽しんでいた。

ちなみに、最近行っている居酒屋では、今回は頼まずともお互いのファーストドリンクが出てきた。おもてなしの境地である。

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12月、綿向山に向かう その2

長い道を経てようやく登山口についた。こかからは、舗装された山道を暫く歩き、杉林に向かう。途中に何ヶ所か駐車場がある。そこにはすでに10台くらい車がある。何組かまだ準備しているがほとんどは出発し終わったようだ。ここまでは全く積雪もなく、道が凍っている様子もない。本当に関西に冬はくるのだろうか。

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目の前に長い階段がある。

相方がゾッとしているのがわかる。出だしてなかなかの勾配の坂を登ると、この後の傾斜にビビってしまうのはもっともだ。でも安心してください。ここだけですよ。

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出オチ階段を登りきり、暫く道を歩くと、本当の登山口らしき場所が見えてきた。

おばさま達一行が私達の後方についているが、1.1倍くらい我々より速い微妙なペースなので先に行ってもらう。彼女らはすばらしく元気すぎて、なかなかのおしゃべり具合、逆にこちらは沈黙してしまうのもなんなので、という理由もある。

追い抜いた彼女らはあれよあれよと、先に行ってしまわれた。いったいどこからあんなパワーが出るのだろう。尊敬しかない。

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そして静寂が訪れた。

本当の登山口、いい場所にある。大抵の場合、出だしの1合目あたりでレイヤリングを見直したり、日頃の運動不足を反省したりする。皆ここで改めて準備を整えている。ここもそういった場所のようだ。

私たちはすでにトータルの3合目まで来ているようなものなので、そのはかない儀式はすでに終わっており、そのまま先に進む。

つり橋を越えて森に入る。

こかからは、杉林の九十九折の登り坂が続く。とても整備されていて登りやすい。「自転車禁止」といった看板が立ててあるくらい登りやすい道だ。がしかし、以前帰りにここらへんを通っていたら、思いっきり足首を捻ってしまったので、気をつけなければならない。あれからしばらく山に行けなくなるほど痛かった。下山の時、ゴールが見えらくらいの時、ついつい視線がそちらの方に行きがちになり、足元を見るのを怠ってしまう。そこでなんでもない凸凹に引っ掛けてしまうのである。私の場合、非常に多い。以前は山荘に着いた敷地内でやってしまった過去もある。今日も帰りは気をつけよう。

冬なので、この時間でも日差しはまだ低く、目の前に太陽が輝いている。低い日差しはなんとなく、新鮮な雰囲気を感じささてくれる。ありがたいが非常に眩しい。

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この綿向山は頂上まで1合目、2合目、3合目とキチンと看板が出ている。非常にありがたいがどこでもそうなのか1合目と2合目らへんはやたらと長い気がするが、それは距離ではなく、高さを10等分しているからなのだろうか、それなら次第に勾配がきつくなる山ならば納得できるが、真相は知らない。が、ここは消費カロリーを10等分で表示してほしい気もしなくもない。これはとても新しいアイデアかもしれない。

九十九折といえば、よくあるのが切り返しの時に、ついついそのまま真っ直ぐ行けちゃうんんではなかろうか?といった道がたまにある。あれは本当に気をつけなければならない。人が多いと気にしなくていいが、誰もいないときならば、序盤の道でも、間違ってしまいそうになることがある。登るべき頂きの位置を、きちんと理解していればそんなことにはならなさそうだが、スタート時は油断していることが多そうなので、気をつけよう。

杉林を一旦車道を挟んでまた杉林に入るコースとなる。こういったルートは少し拍子抜けするが、忘却の彼方に追いやる。

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1つ目の東屋が見えてきた。

ここで一旦休憩をとる。そういえば、「休憩は疲れる前にする方がいいらしい」と、相方が言っていた。

東屋で小休止、ここで謎の羊羹をいただく。相方が知り合いからいただいた羊羹なのだが、それは円柱状で自転車のグリップのような大きさで、ぱっと見歌上げ花火のようだ。紐がついていてそれで好きな太さだけ出して切れるといった工夫が凝らされている。

一口いただく。

まじか、、、美味い。。これはとても美味い。

好きなサイズでしかも、咬みちぎらなくていいので、みんなでワイワイ食べれるのもいい。とても登山向きだ。むしろ登山以外でこの羊羹が活躍する場が想像できない。

 

五勝手屋(ごかってや) ミニ丸缶羊かん1本

美味しすぎて写真がない。

 

程よく休憩したら再出発だ。ここが3合目あたりだから全体の1/3来た。と思ってはいけない。何度も言うが正しくは3/10だ。全然違う。

次第に整った九十九折とは違った道になる。単純なジグザグではなく、景色が変わって楽しい。こうなると、お、山だ山だ、と感じる。とはいえしっかりとした道なのでとても歩きやすい。

谷と尾根をまたぎながらすすみ、5合目の避難小屋に着いた。ここにはなぜ鐘が付いており、鳴らすことができる。相方がボリュームを見誤って中に人がいる事はさておき、思いっきりの鐘の音を響かせていた。カラスがカーと言いそうだ。

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ここからは次第に杉林は見なくなりブナなどの原生林の中を歩く。こういった時、私はついつい「ブナ」と思っているが、正しくは知らない。そもそも「ブナ」ってどんな感じなのだろうか。

と、疑問を感じながらもそれも忘れ去られた。雪が積もり始めたのだ。正しくは雪が積もっている場所まで登って来た、だ。

来た甲斐があった。ハッピースノー。ああ来て良かった。

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寒さも感じてきた。これでこそ冬である。桜が咲くような冬は要らない。

ウキウキ歩いていると、祠についた。

そう、ここからが綿向山の核心、「ちょっとだけ急な坂」が待っている。

寒さも急にひどくなるかもしれないので、ジャケットを着る。

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登り始める。ズルズルである。しまった、帰りはこの辺まではチェーンスパイクをしよう。今は後の祭りという事で、このまま頑張ろう。

先行者の足跡も大いに滑っている。しばらく格闘し、そこを乗り切る。まったくもって油断していた。

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上を見上げると、青い空、そして、若干だが木の枝に霧氷らしきものがついている。いいぞいいぞ。寒くはあるが、この景色のために気温は上がらないでいてほしい。いや、暖かくなってもいいが、溶けないでほしい。

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そんな、無駄な葛藤をしつつ、白くなった景色の中を歩いていく。

そしてようやく尾根についた。なかなかの風だ。ゴーゴーと地鳴りのやうな音を立てている。「冬山」って感じだ。周りの木々はすっかり白で覆われている。ここまでくればほぼ頂上。ほんとに「合目」というのはあてにならない。

青と白の世界の中、私たちは無事、綿向山の頂上に着いた。

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さあ、ご飯ご飯。

 

続く