日々更新される豪雨災害での数字が、毎朝胸に突き刺さる。
大学から田舎を離れ、テレビやネットで思い出の景色が壊され、懐かしい風景がまっ茶色に覆われ、人々が悲しみ、苦労し、疲れているのを見る。
外側の都会からそれをただ見ているのは辛い。
大阪にはそういった人も多いだろう。
実家があった瀬戸内海の島の叔父の家に電話を入れると、電気も水道も止まってるという。土砂崩れはやはり島内でも各所でおきているようだ。ただ、お亡くなりになった人はいないようだ。
ほぼ老人しかいないと言っても過言ではない過疎の島。疲弊し、困っているのかと思い、一昨年他界した父が生きてたら島内を駆け回り、精力的に活動していただろう。微力ながら、少しでも力になろうと帰る相談をしようかと電話した。
その返事に、叔母が、
「全然大丈夫よ、少し前の暮らしに戻ったようなもんよ、電気は昨日繋がった。水道は止まっとるけど、水は昔の井戸で出るし、電気なんかしょっ中とまっとったしね、ただ暑いだけよ。今、孫が避難しに来て、もう毎日賑やかよ。心配せんでええよ、全然問題ないけえね。」
ちょっと泣いてしまった。元気でよかった。
幼い頃、海底電気ケーブルが切れて長期間止まることがたまにあった。同時にポンプで汲み上げている水道も我が家は止まった。
そんな時は、ただ、日が登ると起きて、日が沈むと寝る。家の前は畑が広がっている。テレビはもちろんつかない。水は手漕ぎのポンプでくみ上げる。そんなことが普通にあった。
春になると咲く島の千本桜、来年、いつものようにここに笑顔がたくさん集まりますように。
災害が起きた時から配達なし
事前の準備を