山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

相方の富士登山日記 その3 富士山登頂へ編

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チコです。

七合目を出発しました。
山小屋が増えてきました。小屋前で休憩している人も増えてきました。
この道中、スタート直後から、登山道の脇で座りこんだり寝込んでいる人がチラホラいました。初めてみたときは驚いたしちょっと心配だったけど、結構そういう人は多く、なるほどあれは休憩なんだな、と。
あと外国人が多かった。さすが世界遺産。いろんな言語がここ日本一の山で飛び交っていました。

 

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黙々と岩場の道を登っていきます。ただひたすらに。次第に傾斜がきつくなります。鎖が張られていますが、これは掴んではいけません。この鎖はルートを示すためのもので、グラついているので、頼ると逆に危ないそうです。整備されていないルート以外の場所は、落石が起こるので危険です。
わたしは平坦な登山道より、こういう岩場が好きなのでうほほほ。友人は口数が少なくなり、かなりバテてきた様子。夜景もだんだん見慣れてきて、黙々と歩く夜の山。今は行動食のドライフルーツだけが楽しみです。

22時くらいでしょうか、八合目付近です。
とにかく小屋が多いので、まだかなまだかなぁ、どれが私達の小屋なのかなぁ、まだ先なのかなぁ、と思いながらガイドさんに案内され、ようやく愛すべき私達の山小屋「白雲荘」に到着です。
仮眠時間は3時間。思わず「やった!めっちゃ寝られるやん」とつぶやくと、「そうなんです、皆さんいいペースでした」と、ガイドさん。というのも、当初は仮眠は1時間程度かも…と聞かされていたのです。大人数のグループなのに素晴らしいペースです。
広いロビーと売店がありました。靴を脱いで中に入り、案内された場所は「部屋」というより「細長い廊下の両サイドに二段ベッド」を設置した一角。ざっと見た感じこのスペースだけで、100人は泊まれる感じ。すでに朝食のお弁当とお茶が枕元に用意されていました。

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電気は点いていていたので、その間に寝支度を整えます。明日の準備を整え、少し布団が頼りないので、ライトダウンを着て就寝。
耳栓のおかげで速攻眠れました。持ってきてよかった。

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気がつけば午前1時、起床時間です。「よく寝た〜お腹すいた〜」と起きたら、隣にいる友人の様子がおかしい…。吐き気と頭痛がするといいます。これはもしかして高山病……。ガイドさんにも相談をしたのですが、本人とりあえず頑張るとのことだったので、お弁当をザックに入れ、出発の準備をしました。

例によってザレた石の登山道を登っていきます。ペースはゆっくり。
友人を気遣いながら、なるべく段差のない箇所を選んで彼女の前を歩きます。頑張れ!誕生日ご来光はすぐそこだ!
本八合目に到着です。九合目じゃないのね。
本来は広い場所なのでしょうが、とにかく人が多く、立ったまま休憩でした。
ここでご来光に備えて休憩の時間を考えたりしているのでしょう。
ガイドさんが登山道の混み具合を鑑みて、ガイドルートで登ることに決定です。
砂の坂道です。先程よりは登りやすい登山道が続きます。ただし滑りやすいので小股で一歩一歩登っていきます。
左手には東京の夜景、星空が輝いています。スカイツリーも見えました。
風もなく、ベストコンディション。ご来光も絶対見れる、とガイドさん。

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さっきより自分の歩幅で歩ける道になったからか、友人も辛い中にも幸いを見出せたようで、少し笑顔です。何より、私達の後ろを歩いていたご夫婦。その奥様がすこぶる元気&ポジティブな人で、ずっと前向きな言葉を発している。思わず振り返って「こっちまで前向きになれます、ありがとうございます」とお礼を言ってしまいました。そのご夫婦、実は結婚記念日だったらしく「『結婚記念日にはしんどいことをしよう』と決めてて、今年は富士山なんです」と。すごい。いつかマッターホルンに登るまで二人仲良くいてほしい。

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なんて話をしていると、あれ、ここ山頂ですか?
そう、いつの間にか富士山山頂に着いていました。

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とうとう来ました。日本一高い場所。友人は感無量、やったー!やったー!と涙目です。お互いに抱き合い登頂を喜び、同じグループの人たちともお互いの頑張りを称え合いました。時刻は4時半。日の出まであと30分ほど。お盆休み最後の日曜日ともあって、山頂は今までの山で経験したことのない混雑ぶりでしたが、我々は無事山頂にたどり着いたのでした。

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