山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

【連続登山日記シリーズ】はじめての八ヶ岳 赤岳 その2

美濃戸行きのバス待ちの間、商店が立ち並んでいたので散策をする、こういった場所にはなかなか面白いものがある。

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前回

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お笑い芸人に似ている。

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そういえば、旅立ちの前に仕事で知り合った人が、たまたま茅野市の人だった。ここぞとばかりに八ヶ岳について聞いてみた。彼によると中学生になったら強制的に八ヶ岳に登らされる「アルプス周辺あるある」がやはりあったようだ。滋賀県民の「うみのこ」だ。そのために、少し前からペットボトルをリュックの中に入れてトレーニングをしなければならないようだ。そして、彼はそんなイメージで山とは無縁の人生になったらしい。そしてここにはもう一つ、7年に一度の祭り、御柱祭があり、それに幼少期の頃から2度参加したという。荒々しい祭りに興味がなければ、なかなか大変だ。北海道出身で、スキーができない人もいるし、イタリア人なのに、パスタが嫌いって人もいる。

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バスは予定時刻に来た。早くから順番待ちをしていたのでちゃんと座れた。バスは定刻に満員状態で出発した。

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ここから約1時間バスに揺られて登山口に向かう。東西に山脈を抱えながらもこの辺りは平らな地域だ。土砂が流れ込んで平らになったのだろうか。タモさんならわかるはずだ。バスの料金往復で1800円也。

 

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そしてバスは無事、美濃戸口に着いた。ここには山荘がある。帰りに立ち寄ってバスが来るまでゆっくり過ごすのもいい。下車後、私達は早速準備に取り掛かる。少し暖かい。駅で待っていたほうがどちらかというと寒いくらいだ。今日の天気はどうなるんだろう。

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出発の準備を終え、歩き始める。ここから1時間は車道を歩いて奥に進んでいく道となる。

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暫く歩くと早速すれ違う登山者が居た。もう下山とは、すごい速い。んんん、10時過ぎているので、私達の出発が、遅いのか。

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轍に沿って進んでいく。左右はきれいな樹林帯で別荘地を思い起こさせる雰囲気だ。

その中を清々しい気分で歩いていく。延々と歩いていく。更に歩いていく。黙々と歩いて行く。

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1時間、飽きるほど車道を歩いた頃、赤岳山荘という場所に来た。ここまでは車で来れるので自家用車の人は、ここからがスタートとなる。うらやましい。ここには水が湧いているので、減ったぶん、水を補給する。

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ここから、次第に登山らしくなるかと思いきや、まだまだ車道が続く。少し上にある山小屋まで道は続いているのだ。

 

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15分ほど歩くともう一つ山小屋がある。そこでは皆、昼食をとっていた。11時過ぎ、時刻にしてはまだ早いが、私達もここでご飯を食べることにした。12時に昼ごはん、とは誰が決めたのだろうか。人生のスケジュールが、この「昼ごはんは12時」縛られている気がしなくもない。

朝、キオスクで買ってきたオニギリを食べる。

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元気がみなぎった所で再出発。ここからやや傾斜がついた道が始まるが、まだ車道な雰囲気だ。いつまでたっても登山な感じがしない。

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次第にようやく雪が積もってきた。想像とちがう。そう、全く違うのだ。来る前にこの時期の八ヶ岳の雰囲気を調べるとバスの降り口からしっかりと雪が積もっているはずだが今年は暖冬の影響でまったく冬の感じがしない。むしろ暑いくらいだ。中盤においてまだこの程度、路面は凍ってきているが、アイゼンの出番でもない。この先、大丈夫だろうか。

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林道を進んでいくと道路に水が流れて一面がアイスリンクのように凍りついている場所があった。土手を歩いてかわした。このように「見える」氷と、一見、氷とわからない部分がある。このわからない凍った路面が歯痒い。思わずツルッといってしまいそうだ。一歩一歩ゆっくり確認しないと恐ろしい。チェーンスパイクは今回置いてきた。誤算だ。出だしから積雪の予定だったので、アイゼンしか持ってきてなかった。チェーンスパイク、このような序盤に大活躍するはずだった。

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橋があり、その先からやっと「トレッキング」のような道になる。13時。

降りてくる人も増えてきている。団体が多い印象だ。連休だし、この時期、ベストタイミングだ。この先は雪も多そうだ。

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アイゼンほどではないのでこのまま進んで行く。降りてくる人は、アイゼンを付けている。気持ちはわかる。登りはそうでもないが下りは滑りやすい。しかも上の方は雪が積もっている。アイゼンを外すタイミングは、世の中の「10大微妙タイミング」に入っている気がしなくもない。岩と雪と氷の道は置いてきたチェーンスパイクの天下だ。無念。

次第に雪がしっかりと積もった道になり、足跡を踏みながら進んでいく。ちらほらと八ヶ岳の山々が見えてきた。初見なのでどの山かはわからないが、目指す赤岳なのだろうか。

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くねくねとした山道を歩いていく。

すると、目の前から見慣れた人たちが歩いてきた。インスタグラムでよく見かけるとても有名な人達だった。陽気で、爽やか、にもかかわらずガンガン山に登っている。きっと体力もすさまじいのだろう。

さらに進んでいく。すっかりアイゼンを履いてもおかしくない雪道だが、地図ではもう少しで目指す赤岳鉱泉だ。このまま進んでいく。

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ちなみにアイゼンとはドイツ語から来た和製語、で世界標準語としては「クランポン」が、正しいのだろう。アイロンとアイゼンは同じ意味だ。

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と、ぶつくさ言っている間に大きなガリガリくんな様なものが見えてきた。名物アイスキャンデーだ。ということは赤岳鉱泉に着いたのだ。私達はようやく赤岳鉱泉についたのだー。

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つづく。

 

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【連続登山日記シリーズ】はじめての八ヶ岳 赤岳 その1

大阪から八ヶ岳に公共交通機関

週末は近場でどこか行こうかなと、企んでいた。

しかし、連休、そして天気も良い、そしてまだ関西には雪がないということで、急遽目的地を変更することにした。

年始に木曽駒ヶ岳にいったところではあるが、この良い時期をのがしてはならないということだ。めざせ好日赤岳。八ヶ岳は気にはなっていたが、北アルプスに行ける時期はなかなか足が向かなかったが、今は旬だ。

 今回はバスで八ヶ岳のハブ駅、茅野駅まで向かう。山登りを始めるまでこの「茅野」という漢字が読めなかった。「しめの」とか適当に読んでいたので、いざ検索するときに、全然漢字が出てこないので困る。正解は「ちの」である。こういうことは日常でも多い。

その茅野駅から路線バスで美濃戸口まで行き、そこから登山が開始される。

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2019年 新年 山は吹雪の木曽駒ヶ岳 その10

温かい宝剣山荘

極寒の登山から宝剣山荘に帰ってきて待っていたのは、やっぱりあたたかいご飯だ。

元旦の夕食、その食卓は昨日とは違い閑散としている。私たちを含め、3組くらいしかいない。ほとんどの人が一泊のみで下山したのだ。まあ、そりゃそうだ。私達はせっかくの休みだし、ゆっくり過ごす事を目的として2泊とした。天気のこともあるし。

晩御飯は、昨日よりも豪勢だ。

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 前回

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エビフライに唐揚げ、ビーフシチュー。まるで学食のようなボリューム。ビーフシチューが絶品だった。ペロリといただいた。

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2019年 新年の登山は木曽駒ヶ岳 その9

元旦の朝食@宝剣山荘

有り難い朝ごはんを食べ終える。もう一泊するのだが、一旦チェックアウト。ここ宝剣山荘はそういうシステムらしい。今日は午前中伊那前岳にいって、午後からもう一度木曽駒ヶ岳に登る予定だ。

宝剣山荘は中での自炊は禁止されている。お湯を作るくらいは許されると思っていたが、そんな心配は無用であった。ストーブがあったので、その上に鍋を置いてお湯が沸かせてしまう。よかったよかった。

熱々の湯をサーモスに入れて、いざ出発。

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2018年から2019年へ 年末年始は木曽駒ヶ岳 その8

2018年 大晦日 

19時

私達は布団で寝ていた。8時消灯。こんな大晦日があってもいいのかもしれない。

寝不足で明日、調子が悪くなっては元も子もない。睡眠は明日への貯金だ、と偉い人が言ったとか言わなかったとか。

でも、ひっそりとでも年越しの乾杯をしようとは企ててはいた。

というわけで、23時頃起きる予定で仮眠をとった。

 寝ること数時間。

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 前回

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 23時

 部屋は2Fの相部屋、コソコソと起きて、お酒を持ち1Fの食堂に降りた。

皆、考えることは同じだった。

数組のご陽気な人たちが同じように酒盛りをしていた。

私達も空いている席で、2019年を迎える準備をする。ウイスキーを注ぐ。

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テレビではゆく年くる年をやっている。

隣の席の人たちからなんとお酒を頂いてしまった。ありがたやありがや。

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2018年 年末年始は木曽駒ヶ岳 その7

木曽駒ケ岳から山荘へ

木曽駒ヶ岳、そこはロープウェイを降り、千畳敷カールから出発して、約2時間で来れる山。千畳敷からならば日帰りでピストンも容易にできる。ショートコースにもかかわらず眺望も良く満足度は高い。おまけに宝剣岳や伊那前岳もあり、何度も楽しめるコンパクトな山域だ。今回も日帰り登山できるのだが、年越しを山の上で迎えたいというのがあり、持て余す時間はあるがゆっくり山小屋ですごすのも悪くないかなという事もあり、思い切って2泊した。ほんとはもうすこし距離感のある山かなと思っていた節もあるのだが、明日もまた、この山頂にくるのもアリだ。

とりあえず、今日は山荘に戻り、ビールを飲もう。

私たちは来た道を戻っていった。

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  • 木曽駒ケ岳から山荘へ
  •  無事宝剣山荘
  • 夕方、今年最後の夕日、ドローン
  • 夕食

 

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2018年 年末年始は木曽駒ヶ岳 その6 山でのドローンの許可申請についても。

再度、出動

ダウンジャケット、サーモスにお湯、そして行動食、などをザックに入れて、出発。あと、カメラとドローンも。

ダウンは勢いで買ったマムートのブロードピーク。スリムだが、あったかい。オーバージャケットの下に着ても着ぶくれしない。

ドローン

今回のドローン撮影機材はDJIのmavic air。小型で持ち運びが良いのに4k撮れちゃう優れものです。ただ、バッテリーの持ちが悪いのと、風に弱いので、そこだけ注意。

今回は、充電はできないので、バッテリー5コでなんとか回さないといけない。

普通の状態なら5コもあれば1コ15分として、1時間以上は飛ばせるが、氷点下で風も強い中だと、1コ5分程度しかもたない。安全のためにもバッテリーは50パーセントになったら降ろして交換すべきだと思う。

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