快晴の雪山
ここからは、右手に琵琶湖を見ながらの素晴らしいお散歩トレッキングだ。
前回の雪山蓬莱山も青空だった。今回も。その記憶と経験が、このトレッキングをそう思わさせてるのだろう。もし、去年の雪山登山と今回が吹雪の登山ならば、さぞ厳しい登山コースという記憶になっていただろう。ラッキーが続いている。次回も気を引き締めて挑みたい。そういえば、夏は霧だった。忘れてた。
ここからはなだらかな尾根なので早速ワカンをつける。アイゼンを付けたままのワカンは付けにくい。ほんとはもう少し長いワカンが正解なのだろうが、私のは小ぶりで前爪ギリギリのサイズだ。
前回
眩しい光を浴びてトレッキング。ワカンは沈み込みも浅く歩きやすい。大正解だ。追い越す人、すれ違う人達は皆ワカンかスノーシューを履いている。確かに何も付けてない相方はしんどそうだ。
ワカンは最高
ひと山越えたところで私のワカンを授けてみた。その後、相方は今までにない爆走ぶりを発揮し、どんどん進んでいった。
一方で私は、宇宙に放たれた地上用のザクのように雪に溺れるのであった。「あのザクIIは地上仕様のJ型なんです!溺れているんです」オリバーさん。
と、ラッセルを楽しみながら、林の中を抜けていくと、峠に出た。
小女郎峠という場所で、登山道がクロスしている。西には池があり、冬は凍っているのか雪の広場になっている。この写真の右下に、1人、登山者がいる。彼はこれからこの激坂を登るのだろう。ファイト!
休憩
その池の広場で少し早いが昼食を取ることにした。
まだほとんど誰も歩いていないので、モフモフと雪をかき分けて歩く。
池のある場所の辺りには他の登山客もいて賑やかだ。皆ご飯を食べている。
ザックを下ろし、足場を掘って腰掛けを作った。
お昼はやっぱりカップラーメン、そろそろ日清から表彰されてもいい。
サーモスのお湯を沸かし直して熱々の熱湯を注ぐ。
サーモスは保温性が高く、これだけでも充分カップラーメンは作れるのだが、さらなる高みを目指し、バーナーで再沸騰させる。ガスバーナーは常に持っているので使わない手はない。
コンビニで買ったおにぎりが変形しているので握り直す。冷たいので3分の間、蓋の上で温める。3分後、カップラーメンをいただく。相変わらず美味い。毎度毎度の大絶賛。
コカ・コーラも飲む。うまい。思春期の食卓のようだが、なるほど納得の組み合わせだ。元気もりもり。
ヒップソリは新雪は不可
池の向こうになだらかな丘がある。
相方のヒップソリを借りて、滑り降りることを試みた。
無駄にラッセルして丘に登った。
無駄だった。
雪はフカフカで滑るとすぐに雪が前にたまってソリが止まってしまう。
何度か試したが、一向に進まない。
諦めた。
子供達が沢山来た。リーダーのガイドさんが色々楽しそうに、説明してる。
後で調べると阪急のちびっ子用スノーハイクの集いだった。やるな、阪急。
さてここからは、もう蓬莱山に行ってロープウェイで降りるだけだ。
反則技のロープウェイを使う。いや、地元にお金を落とすという大義名分のもと、今回のスケジュールは組まれた。
ここからは、広い尾根を登ってすぐに到着するはずだ。
蓬莱山の山頂はスキー場なので、山頂がゴールとなる。
私達は賑やかなゴールに向かって歩いていった。
風はほんとになく、青空、これ以上ない天気だ。今日は周辺のどの山でも心地よい登山をしていることだろう。貴重な日をしっかり味わおう。
最後の急登
最後の登りに差し掛かる。ここはもう笑顔で全力で登るだけだ。
到着。
振り返ると琵琶湖の美しい姿が目に入る。
記念写真を撮って、下山?をする。
スキー場の脇を歩いて降りていく。
スキーヤーやスノーボーダーが滑り降りている。うらやましい。そういえば、今回の登山中もスキーを持って登ってバックカントリーをして楽しんでいる登山者がいた。あれが一番羨ましい。スキーのできない私は、ただひたすらに歩く。
スキー場の脇を抜けて
ネットのフェンスの向こうで楽しげに滑る彼らとは対象的に、雪庇におののきながら登山者は分け与えられた細い尾根を歩く。
雪庇が割れている。恐ろしい。
リフトの横を登ってロープウェイ乗り場に着いた。
相方がヒップソリをしたいという、すみっこで軽く滑った。
スキーエリアでは禁止らしいので、堂々とできるキッズエリアに行った。
だが、有料ということで、今回はその金額をオープンしたレストランでビールに使った。
なんという贅沢空間。オサレアイスあります。
9割スキーヤーの中、美味しくビールを頂く。
たまらん。
行動食の柿ピーは今回もビールのアテとなった。
ひとしきり、観光気分を味わった後、ロープウェイに乗る。
通常下で往復切符を買うので上には特に売り場はない。
売店の人とかに聞くところ、ようやくわかった。
最前線に監視室があり、中の係の人に言っら、チケットを出してくれた。
ロープウェイは、すごい速かった。ものの5分で麓に着いた。恐るべし。
駅行きのバスが到着している。発車寸前の時刻なので、やや急いだ。
バスに向かって何度走ってきただろうか。「バスを見たら走れ」と死んだおじいちゃんが言ってたような気にさえなる。
無事、バスに乗り、登山を終えた。
下山が機械だとやや尻すぼみになる登山、今度、たっぷり雪が積もった年は歩いて降りよう。
後日、相方がワカンを買ったのはいうまでもない。
おしまい。
次回は鈴鹿の登山。