山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

権現山から蓬莱山 雪の縦走 その1

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二回目の雪の権現岳から蓬莱山

今回の登山は、琵琶湖を見下ろしながら楽しく縦走できる権現山から入り、蓬莱山へトレッキングするコース。昨年も行ったのだが、今年も楽しく歩きたいと思う。

ここへのアクセス方法は2つあり、一つは山の西部の「平」(だいら)からアラキ峠を経由して権現山に入るコースと、反対の琵琶湖側から栗原地区の道を通って「ズコノバン」を経由して権現山に入るコースがある。今回は後者のコースで入ることにした。

ここまでのアクセスも容易で、JR和邇駅(わに)からタクシーで栗原の林道まで行ってもらえる。ただし、途中で路面が凍るので、そこまでとなる。

 私達は、例によって早朝、大阪駅にいた。もう、週末の恒例行事だ。まだ暗い街を抜けて、大阪駅に着いた。

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 マイナールートなので雪は深いかもと予想

本日は晴天なり、天気予報は無風の快晴と出ている。前回の伊吹山とは打って変わっての登山日和である。あとは、雪があるかどうかだ。琵琶湖の北西に位置する比良山系は地理的に標高のわりには積雪が多くスキー場もある。インスタグラム等でも充分な積雪があるようだ。

今回は、アイゼンの他にワカンも持ってきた。このルート、もしかしたらだが、トレースがあまりないかもしれないので念のために持ってきた。

ワカンとは、日本独自の雪山装備で西洋のスノーシューとは用途が若干違うように思う。ワカンは軽く、コンパクトなので、斜面が登りやすく、複雑な木立の間も歩きやすい。そのかわり、面積が少ないのでスノーシューよりは浮かない。スノーシューは、幅広短めのスキー板に滑り止めの歯をつけたようなもので、重い割にかなり浮力がある。大平原や、ゆるい斜面ではうってつけだが、急斜面を登るのは先が埋まりやすいし、木立をかわすのも、難しくなる。長所短所あるので、毎回迷うのだが、今回はワカンにした。

相方はまだワカンを持ってないので、二人で一つだ。嫌な予感しかしない。

 

 

和邇駅にはコンビニ等がないのですべてのものを出発前に準備しておく必要がある。

GoogleMapsで駅上空の写真を見て意外と都会だなと思って泣きを見たことが何回あっただろうか。駅前によくある「○○スーパー」も信じてはいけない。たいていまだ開いていない。

京都駅で乗り換え湖西線和邇駅に向かう。琵琶湖の向こうに朝焼けが見える。この光景は毎回思うがほんとに美しい。これが山頂でいつか見れたらなと思う。車内には数人、登山客が乗っていた。他の駅でも降りて比良に向かえるので同じ登山口とは限らない。ちなみに「平」に冬季行くには、「堅田」という駅で降りてバスで向かうことができる。注意したいのは、出町柳からのバスは冬季は運行していないので、この堅田からのバスのみが登山口に行くバスだ。

 和邇駅からタクシーで

和邇駅についた。ここですべての装備をチェックして、ゲーターまで付けておく。

その間にタクシーを呼んでおく。5分ぐらいで来てくれた。タクシーのドライバーさんも慣れていて「権現山に行くので栗原地区の奥、行けるところまで」といえば問題ない。

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私達をのせたタクシーは集落を抜け、山道に入っていった。斜面をのぼると次第に雪をまとった草木が現れた。タクシーは去年と同じ場所で止まった。ここから先はびっしり路面が凍っていた。料金は2000円しないぐらいだった。ありがとう。

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歩行開始

ここでチェーンスパイクを付ける。愛すべきチェーンスパイク。もうこれなしでは生きていけない。雪深くなると全く効果はないが、凍った登山道や雪の浅い道などでは抜群の走破性能だ。タミヤでいうと、グラスホッパーからホットショットに替えたくらい違う。知らんけど。

ガリガリと凍った路面に歯が刺さる感じが心地よい。暫く歩くと、登山口に着く。一応ポストがあり、登山届を入れれる。私は毎回「コンパス」というネットサービスで登山届を出しているので、スルーする。

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陽の光を浴びながら雪道を進んでいく。青空に反射して雪の影は青い。これを見るだけで落ち着く。幸せだ。雪に埋もれた道を登っていく。

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トレースのような轍がある。何人か通った跡だ。ありがたい。「あと」を意味する漢字は「跡」の他に「後」という字もある。が、語源は一緒のような気がする。人が通った後ろに「あと」が残るのだ。雪山では人以外のトレースもある。なんともかわいらしい。

 アイゼン装着

暫く行くと、山の中に入る道となる。ここからはアイゼンに履き替えて登る。もう少しチェーンスパイクでも良いのだが、「もうここからはアイゼンでないと無理」という場所はたいてい雪深く、斜面が急だ。だからアイゼンに履き替えたくなるのだ。だが、そこで荷をおろしてアイゼンを出して履くとなると、少しばかり手間取ってしまう。そういう練習も必要だが、それは今日ではない。

傾斜は急になり、雪深くなってきた。とっとと取り替えて正解だ。

トレースはあるので登りやすい。天気も良い。心躍る、心でサンバカーニバルだ。たまに見える青空と山頂部がこのコースのいいところだ。目標が見えるのは健康に良い。

斜面は次第にどんどん急になる。踏ん張りどころは山頂まで続く。心地よい疲れだ。

気温はほどよいので暑い。どんどん薄着になっていく。

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開けた場所に出た。ここを登ると権現山、そしてあとは稜線歩きが待っていく。夏休みの宿題も早めに終わらせたらあとは楽だ、そういった経験はまったくないが。

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ところで話は変わるが、左右対称の名前は縁起が良い、と聞いたことがある。

漢字で左右対称の名前のことだろうが、カタカナに直しても左右対称の名前はあるのだろうか、少し考えてみた。

可能性としてはエキニハヘホ、キは許す範囲だ。

漢字になおして、名前っぽいのはあるだろうか。

「日来 木平画」と書いて「二キ キヘエ」でどうだろうか。

閑話休題、最後の上りをクリアし、無事権現山山頂に、とりあえず着いた。

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なんという見晴らしの良さ。素晴らしい。

琵琶湖が琵琶湖の形で見えている。

空は青く、雪は白い。

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 つづく

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