山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

海外撮影 ATAカルネのお話

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今回イタリア10日、フランス7日を撮影で行ったりきたりした。機材が高額になるとのことで「カルネ申請」をすると制作会社からの申し出があり、書類作成をした。

ここで初めて「ATAカルネ」の存在を知り、説明を受けた。「ATAカルネ」簡単にいうと、高額な物品の国家間の移動は通常税関の検査があり、関税がかかる場合がある、その場合、一時物品は保留されてしまう。自国から他国に一時的に輸出入し、また自国に持ち帰る等の場合に限り、この通関手続きを予め簡易的に済ませるための書類が「ATAカルネ」なのである。しかも課税された場合の保証金を予めカルネ協会に収めないといけない。帰国し、すべての書類に各国の通関のスタンプがあれば無事保証金は戻ってくる。

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私はその書類にはカメラ、レンズ、三脚、バッテリーなど、充電器やケーブルなどのアクセサリー以外のすべての、製品名、生産国、シリアルナンバー、重量、価格等を記入しなければならない。項目は60以上になった。もちろん全てのシリアル番号を突き止める事は出来なかったので空欄もあった。

さて、出発当日、その書類を持って日本を出国する。いわゆる「輸出」となるらしい。

まずは関西空港の税関を探すところから始まった。すべてが終わってみると、大したことがないのだが、この「税関探し」がカルネを持った人たちをかなり疲弊させることとる。

なので、今回は写真は景色だが、メモ代わりに税関探しについて書こうと思う。

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関西国際空港はさすが日本、かなり親切な空港で、チケットチェックインのときに税関職員を呼んでくれた。だが、結局その人は場所をなんとなく教えてくれた程度でどこかに消えてしまった。が後々考えてもイタリア、フランスで別の部署の人間を呼ぶなんて親切なことは一切なかった。

セキュリティチェックを通過し、出国手続きの手前になんとなくそれっぽいカウンターがあった。そこには中国人がレシートの束をカウンターに次々と置いている。カウンターにいくと、なんとなく分かっていただいたのか、カルネの書類にスタンプとサインを貰えた。担当管は関西弁を交えながら慣れない手付きで作業していた。大丈夫かこの先。

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とにかく無事、1つ目の輸出のサインはもらった。

そして日本を出国、飛行機に乗り、そしてイタリアのミラノに入国。

 

ここで輸入のスタンプをもらわないといけない。

イタリア入国を終え、荷物をピックアップ、あとは税関を探す。通常なら全く不要な手続きのために目の前の出口に出れない。税関、これがなかなか見当たらない。いろんな係員にカルネを見せるがこんなもの見たことがないと、相手にされない。税関だということが伝わると、真っすぐ行って曲がってさらに真っすぐ行けと言われた。そこは先ほどとは違うターミナルの出国ゲートでその角にそれっぽいオフィスがあった。思えば遠くへ来たもんだ。きっと現地の人との待ち合わせ場所はこのターミナルではない。

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恐る恐る税関らしき場所に入る。日本とは違う、警察な雰囲気。大抵の職員は拳銃を持っていたので、警察の管轄なのだろうかそれとも着用の権利があるだけか。

カルネを見せると、ここであってたらしく、座れと言われた。

荷物はどれだ、機材を見せろ、シリアルナンバーはどれだと聞かれ、素直に応じた。

すべての機材は見ることなく、カメラだけ確認して、あとはサインをくれるそうだ。だが、この書類をあまり記入したことがないのか、なにやら悩みながら記入をし、ようやくすべての手続を終えた。そしてきた道を引き返し、ようやく入国を終えた。

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と、まあ、税関をさがして、記入してもらうのがとにかく大変だった。

今回は、日本出国、イタリア入国、イタリア出国、日本入国、日本出国、フランス入国、フランス出国、日本入国、と8回税関でスタンプを貰ったのだが、イタリアフランスの空港が全て違うため、税関を探すのが毎回の恒例行事となった。

特に大変だったのだ、最後の出国のフランス、シャルル・ド・ゴール空港。ここはだめだ。

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まず、チェックインを済ませ、セキュリティを通る。ここがすべての過ちだった。関所ごとに、税関を探すが見つからないので出国手続きをする。搭乗口近くまできてもそれらしいものは見つからない。今考えれば当たり前のことだが、そのときはよくわからなかった。それっぽい人に聞きまくる。

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空港職員に聞いてもわからないという、あの上司が知っているかもしれないと言われたが、すでにやつには聞いていたので堂々巡りだった。2階に上がれ。と言われるばかりだ。聞き方がおかしいのか。その2階でとうとう1階の「ポリスオフィス」と言わた、じゃあそれはどこだときくと、下のトイレのフロアの小さな出口の外だと言われた。

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そのドアはすでにチェックしていたが、いかにも入ったら向こうからは入れない雰囲気だった。本当にそこか、ときくと、そうだと言われたので、仕方なくその帰れないドアまで行く。向こうは静かな広いフロアで、いかにもなんか違う雰囲気だ。迷っていると後ろからまた別の係官が通りかかり、何してんだこんなとこでと言われたので、このドアを通過して、ポリスオフィスに行きたいんだ。

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でもここに帰ってこれないよね、このドア?と聞くとノープロブレム、と言って私達を率いてドアを開けた。私達は「ノープロブレム」だけを信じてドアをくぐり次の関所へと向かった。まるでドラクエの夜の街の宝探しのようだ。皆てきとうな助言だけして、私達を放つ。関所はまさに入国審査所だった。あの中川家がやるやつだ。

 

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まてよ、私達はすでに出国を済ませている。ここで入国したらもう、出国はできないんじゃないか?と変に疑ったが、もう行くしか無い。二人で良さげな人のところに行き、カルネを見せてこれにサインしてくれるポリスオフィスはどこだ?さらに翻訳アプリで「税関はどこですか?」という画面を堂々と見せると、笑いながらパスポートにスタンプし、通過よしと言われ外に出された、とはいえ、じゃあどうするんだ?と後ろのドアからアピールすると、出て左行って右行ったとこにある。と言われた。その通り歩いた。その先、そこはもう、ただのフランスだった。人名を書いた紙を高く上げるあの場所である。振り出しに戻った。。。

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とそこに警備員みたいなニーチャンがいたのでその人を捕まえて、カルネを見せると、フォロミー的な感じで笑顔で答えてくれた。今回唯一カルネを知っている人だった。

いざなわれて入ったらまさにそこは見慣れた税関だった。ホッとした。

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一通りのやり取りをすませた。ほんで来た道を戻る。あの入国審査官に、ここから入れるのか?と聞くと、無理無理、最初からセキュリティを通ってくれと言われた。まさにふりだしである。時間もない。チケットカウンターを通り過ぎ、私達は大急ぎでセキュリティを通過し、出国審査を終え、飛行機に搭乗した。

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無事日本に帰国すると思いきや、トランジット前の機内に私はスマホを忘れてしまった。こんどはドバイ空港である。またまた右往左往し、スマホを探して届けてもらうべく、カウンター、遺失物受付所、そして搭乗ゲートを回った。

スマホを探して見つけて、届けるには最低2時間、人によっては3時間、更に人によっては、もう無理、機材は動いちゃったから探せないよ。と人によって違う。結局、搭乗ゲートで素早くきくのが良かったような気がした。搭乗ゲートに間に合えば持ってきてくれるというので、そのゲートで待ってたが結局間に合わず、そのまま日本に帰国した。

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さて、関西国際空港、ここの入国税関は2回目なので慣れたもんだ。入国を済ませ、右側の税関カウンターでカルネを見せる。後はサインを貰うだけ。

とおもったら、なんと、フランス出国のサインの場所が違う、日本入国の場所に書かれてしまってるから、サインできない。と言われた。そんな、、私達は何も悪くない。一生懸命駆けずり回って押してもらったサインとスタンプだ。書く場所は各国の 税関職員に任せている。だってプロだもの。でもみんな、慣れない手付きと顔つきで、何か見ながら人に聞きながらやってたような、、この役所仕事の日本の税関が書くべきところが無いということで書類を完成させてくれる気がしない。。。

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と思ったら、なんとか書類項目を書き換えてくれて、空いているところにサインをしてくれてメモ書きをしてくれた「フランスの税関がヘンテコなとこに書きやがったから仕方なくここに書きました」的な。

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こうして私達は無事、カルネをコンプリートすることができたのであった。ATAカルネエストだった。

正式なチケットとパスポートがあれば、空港でぐるぐると出入国できることが分かった。試したのはシャルル・ド・ゴールだけだが。

みなさんも一度申請し、空港を駆けずり回ってはどうだろうか?