山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

木曽駒ヶ岳 宝剣岳 年末年始 厳冬期登山 準備編

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年末年始は木曽駒ヶ岳

昨年と同じく今回も木曽駒ヶ岳にある宝剣山荘で年越しをすることにした。

例によって駒ヶ根までのバスに乗ってお気楽にアクセスの予定だった。だがしかし、年越しをどこの山ですごすか迷っている間に、直行バスが売り切れてしまったので、今回は行きは大阪から名古屋経由で駒ケ岳に行くことになった。そう、年越しに開いている山小屋意外と多く、八ヶ岳などは盛んに空いている。他にも燕岳、西穂高も年越しの営業を行なっている。にぎやかすぎるのが苦手な人は、木曽駒ヶ岳の宝剣山荘がおすすめだ。カウントダウンなどのパリピなイベントはない。

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2019年12月30日10時半

私は大阪駅にいた。西側にモンベルやその他のアウトドアメーカのモールがある。しかしまだ営業前だった。どうしてこういう店は11時オープンと決まっているのだろうか?幾人の山野郎が、忘れ物を買いに来てうなだれて帰ったことか。私も特に忘れ物はないのだが、うなだれて踵をかえした。

バス停はこのアウトドアショップモールの前にあるのだが、まだ時間は早く、バスは来ていない。昼ごはんを済まそうとその向かいのラーメン屋行ったが、何の因果かこの店もまだ空いてなかった。例によって11時オープンだ。そうして、やはり、スターバックスへと誘われていったのであった。

コーヒーを飲むという時間潰しをして、11時になり、ラーメン屋へを向かった。このラーメは博多ラーメンで、とても美味しい。とにかく一番硬めで麺を仕上げてもらう。クリーミーかつ割とあっさりしたこのラーメン、「一幸舎」という、店だ。かつて博多店で食べ、「また食べたいな、また博多に行ったら食べよう」と思っていたところ、なんと大阪に堂々と営業していて歓喜に沸いたのは3年前だろうか。それ以来、食べても神様に許してもらえそうな日はこの店に行く。

替え玉をするという煩悩と戦いながら、スープを飲み干した。飲み干したら私の勝ちだ。もう、替え玉はない。

そんなこんなで店を出る。アウトドアショップも開いている。まだバスは来ていない。軽くモールを巡って知り合いの店員さんに今年一軽いトークをすませる。

特に必要なものはないが、欲しいものはある。そんな感じでバス停に戻る。

ちょうどバスが来た。ザックをバスに預ける

今回のザックはHyperlitemountaingear社の「PRISM PACK」だ。

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40Lにして余裕で1キロを切るこのザックは防水性も高く。雪山の登山にもってこいだ。アックスも挿せるので申し分ない。登山の荷物は私だけのようだ。そういえばこれはただの名古屋行きのバスだった。合計金額からして、新幹線でいくのもシャクだったのでバスにしたのだ。バス車内は若者が殆どだ。そりゃそうだ。

12時。

バスは発車し、15時を過ぎて名古屋に着いた。到着が予定より遅れている。大変だ。

次の名古屋発駒ヶ根行きのバスは15時30分だ。そしてバス停は同じではなく、大きな名古屋駅の反対側にある。しかも駅ビルの3階にあるという。謎だ。いや、なんだかそんな場所に行った事がある気がする。思い出せない。

とにかく小走りで、次のバス停に向かった。人質はいないが、メロスな気持ちだった。待ってろよ親友。「何かあればここにかけろ」とバス会社のメールに書いてあった。信号待ちの間にその番号にかけた。

私「来たバスが遅れたので、そちらに着くのがギリギリになるか、微妙なので電話しました」

相手「そうですか、でもバスは定刻に出発します」

私「ありがとうございます、失礼しました」

なんの甲斐もないやりとりをしてしまった。今年一意味のない電話だった。

なんとかギリギリに間に合った、つもりだった。だが、時間はまだ数分あり、その時間でコンビニに行き次の日からの予備食を買う。

寿がきやの本拠地だけにカップ麺が立ち並ぶ

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バスに乗り込む。登山者は多少はいただろうか。確認できなかった。

15時30分名古屋出発。

予定通り18時17分駒ヶ根到着。

商店街にクリスマスの名残かイルミネーションが光って先まで続いている。がしかし、人は殆どいない。年末の商店街とは思えぬ静けさだ。キラキラした通りを進み駅に向かう。駒ヶ根駅はロータリーがあり、タクシーが誰かを待っている。その一台に乗り込んで、ホテルに向かう。去年泊まった「駒ヶ根プレモントホテル」だ。タクシーの運転手に明日の迎えを手配してもらった。様子を見て7時。ホテルに着いた。一般的なビジネスホテルだが、若干平均より綺麗だ。

 

駒ヶ根プレモントホテル

チェックインをすませ、部屋に入る。多少タバコ臭かったが、空き部屋はもう無いだろうと判断し、そのままにした。

明日は、シャトルバスに乗りすぐさまロープウェイに乗る。そしてそのまま出発なので、着替え、あらかたの装備は既に装着した状態でホテルを出るのが良い、と思う。知らんけど。

幸楽苑

準備が終わったら外出だ。このホテル街道近くにラーメン屋がある。またラーメンだ。最後の晩餐になるかもしれない、好きなものを食べるべきだ。

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10分ほ暗い夜道を歩くと、見えてきた。「幸楽苑」と書かれたラーメン屋だ。なんて事はないただの安いどこにでもチェーン展開している普通のラーメン店だが、なぜかここのラーメンに軽薄ながらも深い味わいを感じる。

年越しに特別メニューがある。迷わずそれを注文。去年は売り切れていたが、今年はあった。素晴らしい。

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それと、餃子とビールを。間違いないラインナップだ。

商品が次々と目の前に到着する。ビール、美味い。餃子、美味い。そしてラーメン、やはり美味い。

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周りも楽しげにラーメンを啜っている。なんでこんな年末にラーメンなんか食べているのだろう。いや、自問ではない、彼らだ。他にもあるだろう、もっと美味しいものは。いや、そうではないのだ。年末、平日にかかわらず、自然とここに向かってしまうこの軽薄ながらも深い味わいに皆もやられているのだ。

そう感銘を受けながら、完食した。

準備

程よく満腹になった。ここに来る時に見つけたディスカウントストアに水やビールを買いに行く。去年こんな店はあっただろうか?思い出せない。思い出は全部記憶しているが、記憶は全部思い出せない、という名言がある。

そこに入り、ビール1本と水2リットルを買う。ビールは今夜飲む分、水は明日からの分だ。山荘では水は有料だ。雪を溶かせばいいのだがそれでもガスのコストが高くくつ。

ホテルの部屋に戻り、明日からのおつまみを1つ拝借して今夜の酒のアテにする。

飲みながら、明日の準備を続ける。なんと、水は蛇口から飲料可能の水が出るようだ。しまった。アルプスの美味しい水をここで汲めばよかった。

ザックには大体詰め方が本に書いている。下から軽いもの、上にに重いもの、というやつだ。だが、実際はそうすると不便になる。底の方にダウンジャケットなどがきて、緊急時、非常に取り出しにくい。私が思うベストは、次のチェックポイントまで必要で無いものから下に入れていく、だ。そうすることで、山荘での飲食物や、食器が下に、レイヤリングや、グローブ、カメラが上に来る。多少アンバランスでもテントもシュラフも1週間分の食料も積んでないザックなどでは、上下のバランスなど無いに等しい。雪山、吹雪の中、ザックを開け、外に置いた物は、全て遥か彼方に飛んでいく。

次第に眠気が発生し、この日を終える。

 

 

12月31日朝5時

起床。その直前に目覚ましが鳴った。かけててよかった目覚まし時計。寝ててもしょうがないので、早めに起きる。適温のシャワー浴びて着替えをすます。

テレビをつけると、見慣れないテレビ番組が流れている。ここは長野県駒ヶ根市

冬のレイヤリングが十二単のように重ね着が多い。

とはいえ、今回は千畳敷カール内は無風に近い可能性が高いのでそこまで防寒でなくてよいはずだ。

レイヤリング

アンダー

ファイントラック ドライレイヤー

ファイントラック ラピッドラッシュ

ファイントラック ドラウトクローパンツ

MAMMUT  ノードワンド HS FLEX

 

ラピッドラッシュは沢用なのだが保温性に優れていそうなので今回導入した。結果を言えば全く問題なし。

 

トップス

 

ファイントラック ドライレイヤー

モンベル スーパーメリノウールシャツ

モンベル シャミースジャケット

ファイントラック ポリゴン4ジャケット

ファイントラック エバーブレス アクロ

 

ポリゴン4 は初投入なのだが、軽量且つ抜群の保温性で、とても良いかった。

 

グローブ 

モンベル ゴアテックスグローブ

マジックマウンテン ヒマラヤングラブ

 

ヒマラヤングラブのみだと通気性が良すぎてすぐに皮膚が冷えてしまうので、オーバーグローブは外では必須。

 

バラクラバ  

ファイントラック 

このバラクラバは立体構造で、吐く息が素直に出ていき、ゴーグルを曇らせない。間違いない一品だ。

タクシーで菅の台へ

装備をまとって、荷物をまとめる。6時半の朝食に合わせてチェックアウト。

朝食はバイキング式でしっかりと食べる。

7時前にタクシーが来た。タクシーに乗り込んで「菅の台バスセンター」まで行く。

料金は1690円(赤穂タクシー0265-83-5221)

ものの10分ほどで到着。

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さて、いよいよ出発だ。チケット売り場はまだ開いていなかったので、しばし待機。

 

つづく。

 

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