山と僕とカメラ

登山初心者のバタバタ日記

一眼レフのレンズノススメ、ボケるレンズには秘密がある。F値だけではありません。

少し前の記事に写真の「ボケ」に関して記述しました。

ここではもう少し掘り下げていきましょう。

 

 

 

一眼レフカメラで、前後が「ボケ」て目標物がくっきり見せれる描写、これを「ボケが効く」、とか言いますね。ゆるふわ〜なアレです。

一眼レフカメラのレンズには、ボケを作れるレンズが豊富にあります。

そもそも、おそらくですが、カメラの歴史から言ってこの「ボケ」というのはそもそも良くない、必要ないものでした。逆に「絞り」を、絞って、より精細な描写を印画紙に残そうとしたはずです。ボカして撮るというのは、被写界深度の問題、さらには発光量の大きさを技術的にいったん克服した後の、機械として残された機能を使って、表現する割と現代的な副産物としてのカメラ独自の撮り方なのだと思います。

活版印刷が、今では凹みがあるのが活版印刷だと思われているのと同じかもしれません。

昔は暗い照明、感度の低いフィルムだったはず、それをどうにか印画紙に残そうとする技術として明るいレンズを作ることにつながり、それが結果的に開放値で撮ると、ボケが大きく表現できるようになったのではないでしょうか?知らんけど。

下の写真は、そのボケを生かした写真ですね。

f:id:fujikixblog:20180612104315j:plain

5D/50mm 1.4 

f:id:fujikixblog:20180612093935j:plain

5D/50mm1.4

 対象物の前後がボケていて、それが効果的に「手」を、印象的なものにしてます。

よくある「空気感」ってやつですかね。あの表現はナンセンスだと思いますがね(笑)。

強いて言うなら「空間感」だと思います。

 

ボケを作る撮り方についての法則

 

1,近づいて撮る

2,絞り値の小さいレンズで撮る。

3,望遠レンズで撮る。

 

この3要素があればボケやすくなります。

 

反対に、「遠ざかる」、「絞りの大きなレンズ」、「広角レンズ」、これはボケません。

それをいい意味で言ったのが、「パンフォーカス」です。

 

 

近づいて撮る

iphone等でも寄って撮影すると後ろがボケますよね。

f:id:fujikixblog:20180612094127j:plain

5d/100mm macro

 

マクロレンズというのもあります。極限まで寄るとピント面が1mmないくらいになります。ちなみに「ジオラマ風」写真とかありますが、あれはなぜジオラマ風なのかと申しますと、遠くの街を撮ってるのに、前後がボケている、ということは、この「ボケる」法則に反していますので、近づいて撮っていると見る人は誤解してしまうのです。だから、写っているものがミニチュアで、それらを近づいて撮っていると人は誤解して感じてしまうのです。

 

絞りの小さいレンズで撮る

F値といいますが、その数字が小さいほどボケが大きな写真が撮れます。

 

f:id:fujikixblog:20180612094729j:plain

a6500/30mm1.4

f:id:fujikixblog:20180612095354j:plain

GFX50s/50mm1.4

 

1.4とか、1.2とか、0.95とかのアレです。85mmや、135mmで且つ絞り値の小さいレンズをポートレートレンズと言いますね。ちょうどバストアップや、フェイスアップでがっつりボケる画角なのです。

ちなみに、最近のスマホのレンズが1.7とか1.8とか、「明るい!」と書いてますが、夜間撮影にはとても良いですが、ボケにはあまり効果は発揮しません。F0.1.とかF0.2とかの何じゃそれ級のF値のレンズを付けないと一眼レフに50mm1.4の組み合わせと同等のボケはきまへん。もしできたとしても、結局レンズが途方もなく大きなってしまいます。なので、今は距離を測ってその前後をデジタルでボカすというすんごい技術でやってるのがiPhoneポートレートモードです。物理カメラ的に一番いい大きさは、645とか67のセットアップでしょうかね。2.8で十分ボケます。135ライカ判は携帯性重視で開発された面もありますので、今でいうところのスマホVS一眼みたいな感じですね。

 

望遠レンズで撮る

焦点距離の大きなレンズほど、ボケて撮れます。

f:id:fujikixblog:20180612095522j:plain

 5D/400mm f4

スポーツとかでよく見るあの白いでかいやつ、そんな感じです。ほら、サッカー選手とか、後ろがボケてますよね。あれでもF4とかF5.6とかで撮影して、十分後ろは、ぼけぼけになります。スポーツの場合は、ボケがどうのこうのではなく、人物を止めたいので、シャッタースピードを速くしたいのです。しかもナイターで。そのためには、耐高感度性能も必要な要素ではありますが、開放値が小さいレンズが良いのです。AFの動作も良くなりますし。

 

 

 

いちおう、結論

ということで、ボカすためには、「望遠レンズ」で、「絞り値が小さい」レンズで開放値で「寄って」撮る。これが一番ボケます。

で、一番寄れる距離まで近づけて、それが「ちょうどいい画角」の焦点距離のレンズがボケてくれたら最高ですね。

「ちょうどいい画角」、これが難しいのです。

なんでもかんでも望遠で撮りたいわけじゃありませんよね。周囲を十分広く入れつつ、それら背景はぼかしたい。これ贅沢の極み。

 

具体的にいきましょう。

50mmレンズで、開放値1.4で、ある人物のバストアップを撮る、とします。

後ろの背景はいい感じに離れてます。ちょうどいい感じでボケますね。

ここで、あ、もうすこし膝くらいまで撮りたいな、と感じたら、後ろに1歩離れますよね。で、背景が今度はさっきよりボケなくなりました。残念。

彼の失敗は何でしょう。

そう、離れたからです。

ということは、離れずに、膝まで入る画角の広いレンズを選択しないといけません。

で、彼は膝まで写るレンズに交換します。

たとえば50mm1.4から35mm1.4に変えたとします。

で、これで広く撮れますが、実はボケの感じは変わってきます。ボケの量は少なくなります。35mmF.1.4では50mm1.4ほど同距離ではボケないのです。

理由は、細かいことは抜きますが、先ほどの法則、望遠レンズとは逆方向の広角側へのレンズ交換なので、結果的にボケなくなります。

「ボケの量は、これくらいでいいので、もう少し広めで撮っておく」

簡単に思ってしまいますが、これはとても大変難しい事ことなのです。

1.4のレンズでは同じボケはしませんから、1.0とかのレンズが必要になります。

ですが、そんなレンズは、そんじょそこらじゃ、存在しません。

で、現実的な対策としては、85mm、105mm等の望遠側のレンズにつけかえて、さらに離れて撮る、そんなことになるでしょう。これで離れるデメリットを、望遠レンズのボケ効果で相殺するのです。

ですが、これでは背景との圧縮比が変わってしまっておなじ絵になりません。

そうなのです。同じボケをそれより広いレンズで求めるとはこのように超絶めんどくさい事なのです。

 

その点、GFX50sは35mmセンサー、フルサイズの35ミリセンサー、36mm:24mmより一回り大きなセンサーを持っているので、35mmの画角で構図を決めておいて、44mm:33mmの広いセンサーで撮るということができるのです。

同じことが、APSと135フルサイズにも言えると思いますが、そもそも、APSフォーマットで、広角、標準域で十分ボケるレンズが少ないのが難点です。

 私はGFXで、ボケを求めるときは、50mm1.4と85mm1.2を付けてます。

f:id:fujikixblog:20180612100144j:plain

気持ちとしては、35フルサイズ縦位置の画角そのままでGFX横位置の短辺で画角カバーして撮れるイメージです。

こんなかんじで、ゆったりとした広い画角で、かつボケが効きます。

f:id:fujikixblog:20180612104613j:plain

GFX50s/45mm 1.8

 

 

さらなる結論

というわけで、自然な距離感で撮影する場合、ボケてほしいキーとなるレンズは、35mmから50mm域のレンズでしょうか。 

この、いわゆる標準レンズはフルサイズでで50mmレンズ、APSで30mmレンズと言われてます。

みなさんがよく見る50mm1.4の写真、これ、非常にボケが大きいのです。そして安い。

ですが、この50mm1.4のボケをAPS30mmのレンズで表現するのは非常にコストがかかる設計になるでしょう。30mm1.2とか1.0でしょうか。メーカーとしては、悩ましいところですよね。

で、その辺のしのぎを削る戦いの結果、メーカーも、各社こぞって出してます。

 

おすすめボケるレンズ 

イパーイあるのです。

50mm

キャノンはこの1.2と、1.4の二本があります。そろそろ1.4はリニューアルするはずです。1.8もあります。

ニコンもあります。妙に安価ですね。

シグマの50mmはキレッキレです。

ただしUSBドックでピントの微調整をした方がより良いです。

SONYさんからもツァイス印と無印があります。a7系はまだ持ってないので、他のレビューをしっかり参考にしてくだい。

タムロンはAFは遅めだけど、安価で良いです。タムロンはボケに特徴がある気がしますが、これは人それぞれです。

 

35mm

フルサイズで程よい距離感で開放値で撮影する時、たまにいい働きをします。APSはこれが標準域になります。

キャノンは最近新型になったので高いですね。

レンズメーカーはオススメプライスです。

 

 

85mm

いわゆる中望遠レンズです。

これを標準域で使うのは無理があるかもしれませんが、GFX等中盤ならば標準域のレンズです。

いわずもがなの1.2と新参入の1.4です。

1.4欲しい。1.2は電源切るときに儀式があります。

EF85/1.8これは忘却の彼方にあるキャノンユーザーも多いのではないでしょうか。設計が古い。

85mm は花形であり、かつ、沼にはまった人が財布を緩めた時に買うタイミングのレンズなので、なかなか贅沢な設計の贅沢なレンズです。

70-200に埋もれる焦点域、決して稼働率は高くないので、悩ましいでしょう。がしかし、2.8では表せないのだ!と思うあなたは、これを持ってお出かけです。がしかし、1.2や1.0のレンズで快晴の日のベタ光、シャッタースピードが追いつかない事実も知ることでしょう。

 

オススメはよりどりみどり。

そんなこんなで、安全側のオススメは、純正のカメラメーカーのもの、でしょうか。AFの速さが相性があり、やはり良いです。

ですが、レンズメーカーの根性で安価になっておりますので、SIGMAや  TAMRONで一部揃えても良いかもしれません。沼にズボ。

 

まずは目的をもう一度整理しましょう。

あらためて「撮影」の目的を。

しっかり狙って撮るなら、マニュアルレンズでも、AFの遅いレンズでもよいし、スナップで、瞬間を狙いたいならAFの速いレンズ、そして解像度の高さを求めるなら収差のないレンズ、逆光をふわっと思いっきり浴びてハレーションが欲しいなら古い安いレンズ、と、様々です。

値段は様々、中古も豊富にあり、しかも、マニュアルレンズやアダプターで、何でもありです。とくにミラーレスとなれば、メーカー問わずこれらほとんど全部のレンズが使えるでしょう。その中で、TAMRON45mm1.8はF値こそ抑えてますが、何より寄れるので、安価、コンパクトさもあって、なかなかオススメです。

それでは、楽しいボケライフを。