山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

冬季 関西の名峰伊吹山に登った時のこと 後編

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さあ、後半です。登ります。

(前編↓)

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 実のところ、ここまでの積雪の山の登山は初めてでした。

スキーにも学生時代以来、行かない私なので、緊張半分ワクワク半分、それら2つを「大丈夫かな?」という不安が覆いかぶさっている感じです。

伊吹山では周りは皆さん慣れてらっしゃる人が多く、そのおかげで少し安心、不安と緊張をふきとばしていただけました。よくないけど。でも、急に天気がかわったらどうしようとかは、考えちゃいますね。この日は丸一日晴天の予報でしたが、事故ってのはその予報が覆った時に起きそうです。ドキドキ。

とはいえ、気持ちいい天気です。本当に。

いつか行くであろう涸沢、穂高のシミュレーションとしてもぜひとも冬の伊吹山は登りたかったので、そのモチベーションはおおいに筋肉に助けとなりました。実際今考えると、登っててよかったと思います。雪山うんぬんとは別として、目的地までの距離感、とくにこのように雪一面の指標の少ない、距離感の掴みにくい時の「もうすぐだ」と思い込み、ペース配分が乱れてしまうことを如実に感じました。本当、なかなか上につかないのです。

振り返ると先ほどの避難小屋の大きさが毎回変わるので、ああ、ここまで上がったんだなあと、わかる程度です。

伊吹山は次第に勾配が上がっていく斜面です。だらだらゆるい斜面を登るのと、急勾配を一気に上がるのを両方楽しめます。前者は苦手ですが。

この積雪の下に、樹木が埋まってるのかと思うと、何メートル積もってるのか、驚きです。たしか秋に登った時は、数メートルの木々が生い茂っていたのでそれ以上ですよね。

標高が上がるにつれ気温は下がってきます。たしか100メートルで0.6度下がります。なので、4,5度は下がります。それと、運動による体温の上昇がプラマイゼロになるタイミング、ありますよね。気持ちいです。

隣や後ろの人と、励まし合いの挨拶をしつつ、上に上がります。まだ下山している人がいないから、ペースは遅すぎることはないようです。一歩一歩、怪我しないように登ります。スキーを背負って登ってる人を、初めて見ました。クレイジーだなと、思いました。この時は、北アでさらなるクレイジーに出会うこととはつゆ知らずのジャンイチでした。

↓クレイジーなBCのツワモノ達の記事

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ところで、装備の中でゲーターというものがあります。

これは時には、そして個人個人、あっても無くてもいいのですが、それには、目的がいくつかあるからだと思います。

1,ズボンの中に雪が入るのを防ぐ。

2,ドロ汚れを防ぐ。

3,靴に異物が入るのを防ぐ。

4,防水。

などなど、かなりの働き者です。

今回は、1です。インナースパッツ付きのズボンを履いている人は、必要ありませんよね。私もそうですが、隠れた目的

5,アイゼンの爪で高価なパンツを傷つけるのを防ぐ。

これ、私にとってとっても大切のです。。。

傷がつくのもいやですが、そこから雪や水が入って凍傷とかなったら、目も当てられません。

で、これの名称はスパッツなのか、ゲーターなのか、ゲートルなのか、脚絆なのか、いったい何が正解なのでしょうか。 

八号目付近まで来るともう斜度が素敵なことになります。

初体験の時は、ここでみんなヒー!となるでしょう、私もなりました。

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30度くらいでしょうが、気分は60度です。

そしてこのふかふかの雪です。トレースを逃すと、筋トレです。

ちなみに愛用の赤いザックはオスプレイのバリアントです。

この日は52リットルの方を持っていきました。

バリアント37リットルも持っています。それでも荷物は入ったのですが、冬は出し入れさえもダッシュでやりたいので余裕のある大きな52の方にしました。正解でした。

 

これについては、またレポートをアップします。

 

で、先人のステップをありがたく頂戴しながら、登りつめていきます。

そうそう、そろそろ山頂かな、と思う直前、着込みます。少し暑いんじゃないの?と思いながらも、でも、どの山でも冬は、山頂はそれまでとは天候が違ってました。あの向こうから来る北風にやられると。今回もそう判断して一応着込んでの山頂アタックです。

状況に遭遇してからの対処は非常に大変なんです。雨降ってきて、カバンから雨合羽出すのと同じで。なので、念には念を入れて。暑かったらまた脱げばいいし。

 

で、とうとう上がりました、登りました。見えました山頂らしき建物が。

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あれはなんでしょうか。

さらに登っていきます。ここまで来るとトラバースで徐々に登る感じです。

そして、なにやら祠が見えてきました。きっとあれがゴールです。人もいます。

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到着です!

やっぱり気温が下がって、風が強いですー!

でも景色サイコー!

来てよかった、頑張ってよかったと思える瞬間ですね。

風でできた波紋も美しい。

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とりあえず、記念写真をとっとと済ませます。

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山頂部は平らなので、無風ならとても楽しいでしょう。

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一面雪をかぶった山々が見えたす。ため息が漏れますね。

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ちゃちゃっと、ご飯を食べて下山です。

伊吹山は火気厳禁と聞きましたので、山専ボトルに入れたお湯でラーメンです。

うまし!!!

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ワンタンを追加しました。

トッピング、楽しいですよねー。入れすぎてお湯があふれることもありますね。

で、下山です下山。

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帰りは近江街並みを見ながら下山になります。

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この斜度が一番大きかったと思います。

行きでは、必死すぎて写真撮れませんよね。

 

帰りは尻セードを交えつつ降りていけるので、非常に楽チンです。

冬の方がやっぱり楽ですね。

 

さあ、早くビールビール。

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