雪彦山、下山開始
すべての山を回り終えたので、ここからはひたすら下山だ。
ところどころに見晴らしの良い場所があり、天気の良い日は明石海峡大橋が見えると書いてある。今回は見えない。
見えている山を示す絵の看板に、「書写山」と書かれていた。なにか聞き覚えのある名前だなと考えていたら、相方が「ラストサムライに出てたからじゃない?」と教えてくれて、ああそうか、と思ったがラストサムライなんか見てないのになんでそれで覚えてるのか、疑惑が増した。
ジャンクションピークという場所についた。ここから谷に降りる。
謎の倒木の被害と道
先に進むと、木々が台風て倒されているような場所に来た。
あたり一面木がなくなっている。相当大きい被害だ。
と思っていたら、まさかの車道があった。
なんだこれ?こんな山頂に車道があるなんて、なんだか拍子抜けした。
登山道を切り通して車道ができている。無理やり切通の崖を降りる。
道だ。。。。。
もしかして、倒された木々は、工事?
まだ未舗装のようだ。これが完成すれば、何らか便利になる道なのだろうか。
疑問を残しながら、谷へと降りる。
谷も木が倒されている。豪雨で流されたらエライコッチャだと思うのだが、素人考えなのだろうか。
登山道に復帰する。それにしても、伐採工事の理由の表示ぐらいしてほしいもんだ。
杉林をつづら折りで一気に降下していく。かなりの勾配だ。逆回りする人はいないだろう。
沢まで出れば、想像だが沢沿いのなだらかな道があるはずだ。
木々にはきちんと赤テープが巻かれている。
瓦礫が細く伸びる場所に来た。沢だ。やっと底についた。
やや不安だったが、沢の横にきちんと登山道ができていた。ありがたやありがたや。
延々と沢道を下る
ここからはしばらくこの感じの道を下っていく。
今日の行程を考える前半の地蔵岳までが岩場のコースで後半は、のんびり歩くというコースだ。地蔵岳からのこの先出会うだろう滝までの下りは結構な下りだと思うので、それはそれで大変そうだが、おそらく岩場なので、楽しそうでもある。だが、半日立たずに回れてしまうので、せっかくきたのにあっという間という感がないのが惜しい。
振り返ると沢は何本かに別れている。
逆コースで道も印もなかったら地図にのってない起伏のとき、読図大変だろうな。
谷下りは登山道でない限り、迷ったらするべきではない。急に滝がお待ちしていて行き止まりの可能性もある。どんどん一本道になるので安心感はあるが、滝や崖に続くと命取りだ。
尾根はそういった心配はないが、絶えず分かれ道の連続なので、しっかり場所を確認しないといけない。
というわけで、登山で道に迷ってはいけない。
今回はもちろん安心登山道なので、のんびり沢の道を下っていく。
木の杖もとても便利だ。さっき折れたので、新しいのをゲット。
木の杖を持つとなぜか水戸黄門のものまねをしてしまう。
それほどまでに、延々と進んでいく。
沢にも水量が増えてきて、何度か渡る。
水はとてもきれいで澄んでいる。
明らかにヤバそうな木が橋のように横たわっているが、全く渡る気になれない。
その先に泥壁コースの合流地点があった。
ほんとに泥壁なら、誰も登れない。
道もどんどん整備されてきた。
そこから更に進んで行くと、滝の音が聞こえた。
ナメ滝
ナメ滝という滝。
たしかに、舐めるように水が流れている。
その滝の脇を抜ける。この後は当然急な下りがあるはずだ。でないと、沢に戻れない。
しばらく杉林を降りていくとまた沢に出た。
川の中の石に矢印が書かれている。なかなかウィットに富んでいる。
水を引いているパイプがあった。もしかして飲めるのだろうか。
案内の表示板が「B-1」と書かれていた。もしかして、もう、これで終わりなのでは?と思ったが「この先50分」と書いている板があった。数歩進むと「あと45分」と書かれている。5分、気を失っていたらしい。
ここから急に、崖下りに道は変化した。沢の切り立ちが急で狭いので、滝の横を蟹歩きで渡っていく。私達は今、サワガニ。
杉林は、そういえばなくなっていて、原生林に変わっていた。
杉林というのは畑なので整備されているので、道がある。
ロープが張られているので、それを頼りで降りていく。
木の根をたどって降りていく。
すこし山の様子が変化した。地蔵岳の近くに来たのだろうか。
滝の巻道をこうして降りながら進んでいく。さっきまでののんびり下山とは全く違う。これはこれで楽しい。
一体何本滝を過ぎただろうか。
虹ヶ滝
「虹ヶ滝」と書かれた場所に来た。
ということは、地蔵岳の合流地点だ。
地蔵岳からここまでショートコースで降りていたらたかだか20分なので、やはり一日味わうなら周回で良かったかもしれない。
お昼ご飯
東側の斜面を登ると、ベンチがあったのでここでお昼ご飯。まあ、その斜面も結構きつかった。
見上げると、地蔵岳などがきれいに見えた。
とりあえずお昼ご飯だ。
相変わらずの日清カップヌードル、朝ドラでも盛り上がってますが、本当に美味しい。おうちではあまり食べないんだけど、野外では食べたくなる味だ。
毎度のパターンだが、相方が自分のプラティパスの水で2人分作ろうと企む。その水の重さ、600グラム軽くなるからだ。実際には300グラムしか軽くならない。私は300グラム増える。
昔、「UFO」というカップ焼きそばを生まれて初めて買って作ったとき、そうそれは小学生の頃、
お湯を注ぐ前に入っていた粉のそーすも入れてしまい、お湯を切る時に茶色い汁が出た。気にせず混ぜて食べたら、今まででいちばんまずい何かを食べた思い出がある。
あと、大学の頃、友人Aがカップラーメンを作る時、お水を沸かさずにそのまま注ぎ、電子レンジでチンして食べていた。アレは衝撃的だったが、その後私も真似したが、ふつうに美味しかった。でも、真似してはいけないよ。
ちなみに「どん兵衛」は昔の麺の方が好きだ。
そういった数々の思い出を作ってくれた日清に感謝しながら食べ終える。
更に下山していく
ひと休憩して、さらに下山だ。もうここからは何もないだろう道を進まなければならない。
因みに今回は車で来た。いつもは電車やバスを使う。
交通手段の違いで明らかに登山の心構えというか、スケジュール感が違うことに気がついた。
どちらが良いというわけではない。
まず電車やバスの場合、時刻が、非常に重要になる。ローカル線は本数が少ないので事細かに時間を見たり、現在地からのペースを計算したりとなにかと忙しい。間に合わなさそうな時は、走ったりもある。
がしかし、地図を見て現在地の把握、かかった時間を見るという大切な行為を疎かにする事はない。登山中のメリットデメリットといえば、
メリットは何度も言うようにスケジュール管理がきちんとできる事、デメリットは、急いでしまって、怪我などをする恐れがある事。
車で来た場合、時間など全く気にする事はない。全くと言うのは言い過ぎだが、昼ご飯と、日没を気にする程度で良い。実際にはキチンと管理しなければならないので、良い、わけではない。その分時間に縛られる事なく、ゆっくりしたり、ルートを変更してみたりと、自由度は高まる。
メリットは時間に縛られない事、デメリットはスケジュール管理が甘くなる事をした場合、日没までに降りれなくなる事が起きる可能性が増える事。
トータルで考えると、当然ながら車で来てキチンと時間を管理するのが良いだろう。という事が、わかっただけでも良い。
ここからは沢をしばらく離れる登山道。なぜそうなったかはわからないが。このあたりになると、登山客が多い。みなさんショートコースを巡っているのだろう。すれ違う人もいるので逆周りで登っている人もいる。お昼時にまだ頂点に達してなくてもよいのだから、かなりコンパクトだ。自宅の近場にこんな山がある人が羨ましい。
杉林に入り、おやおや、もうこれでおしまいかと思ったが、右折し、また沢に戻ってきた。きっとこの沢の登りは険しいのだろう。
沢道はなかなかタフだ。なるほど全体的に面白い道である。
途中、クライミングの家族とすれ違ったが、お子様の背負い方がなんとも可愛らしかった。奥様のタフさハンパねー。
最後の方はしっかりした登山道でとても歩きやすかった。どちらから登っても楽しそうだ。
そして、私達は無事登山口に帰ってきた。
近くにお風呂屋さんがあるらしかったが、珍しく相方が、「そんなことよりラーメン」と提案したので、そそくさと大阪に帰って、あのラーメンを食べに行った。
ご褒美はあのラーメン
なつかしい、、、この味。わざわざ遠くまでいって食べるほどではないが、おいしい。絶妙なバランスの味。
ごちそうさまー。
おしまい