山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

槍ヶ岳へ表銀座縦走 その5 燕岳から出発編

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8/12

朝4時には起きただろうか。

山登りで、4時は早くはない。日の出前の天気が安定した時間に歩くほうが良い。らしい。午後は大抵崩れる、そうだ。さらに、テントを片付けたり、朝ごはんを食べてたりしていたらあっという間に1時間くらいたってしまうのだ。朝のバタバタは、都会と変わらない。

まだなれてない私達なら早起きは、なおさら必要だ。

 

朝日浴び

ぼちぼち歩けば

午後嵐

という俳句があったとかなかったとか。

 

周りを見てみると、大学生の団体も高校生の団体もとうにテントを片付け終え、出発の準備をしていた。さすがである。

 

前回

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我々もテントを片付ける。そこまで丁寧に片付けなくてもまた数時間後には出すのだから、適当に包める。こういうのがいかんのかな。

出発の準備を整え、燕山荘の近くのテーブルに向かう。

ちょうど日の出が出るタイミングだったので、5時前だ。

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日の出より飯だ。

ちゃっちゃとご飯を作り、食べる。

たしか、パスタだった気がする。

ゆっくりする間もなく、出発である。

行程ではここから大天井を経由して西岳まで向かう。ここでもテント泊だ。ただし、同じように激込みしていたらテント場が一杯になる。無理ギリギリでなるべく間に合うように着きたい。

お昼は大天荘でランチの予定だ。ここでは、名物のインデアンカレーをぜひとも食べたいのだ。

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(大天荘HPより)

というわけで、出発だ。

ここまで全く槍ヶ岳について触れていないが、それもそのはず、曇っててその姿が全く見えないのだ。心の支えを失った状態で、これから来る疲労に打ち勝てるだろうか。。

というのも考えつつも、進まなければならない。

さあ、表銀座、いざ出発である。

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登りは昨日終わらせたので、もう心臓を破るような坂道はない。のんびり歩くだけである。多少ガスっているが、視界がないと言うわけでもない。

まずは大天井岳までてくてく歩く。

ただ歩く。途中、奇岩的なものがあった。こういうのはどういう理由でできて、のこったのか、タモさんに聞きたい。

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幅の広い尾根をひたすら歩く。これで槍が見えたらなと、何度思ったことだろう。

 

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途中で、先行していた団体に追いついた。どうやら大学の団体だ。その中で一人、調子が悪くなって全体のペースが落ちているようだ。調子が悪くなったのは女子の先輩風な人で、その人のザックを後輩の男子が「担げるっす、余裕っす」とばかりに自分のも含め、2人分持っていた。

多分彼はあの女性先輩が好きだ。

 

更に行くと、笹の地帯を凝視しているオジサン集団にであった。北アルプスで笹の方を見る理由は一つである。

雷鳥だ。

おお、とばかりにどこぞどこぞね、と聞き込み、見つけ出す。

いた。

こんにちは、初 雷鳥さん。しかも親子連れ

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帰宅後、見直したが、イモトOP級に難問である。

更に進むと、高校の団体がいた。

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対向者もおおく、この先のはしごが詰まっているのだろう、停滞している。先を譲ってくれたので抜いていくことにする。

予想通り何十回もの「こんにちは」攻撃に合う。いいんだよ。いいんだけどね。

そしてその先の梯子を降りる。

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はしごを降りるとこんなプレートがあった

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そう、この表銀座縦走路を開拓した小林喜作のレリーフだ。ありがたやありがたや。

そして、ある場所につく。

この切通岩という場所に今いる。

向かって左に行くとカレーのある大天荘がある。

右に行くと、ショートカットで合流地点の大天井ヒュッテに行ける。

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簡単な法則だが「三角形の一辺は残る二辺の和より短い」である。

そして時刻はなんとまだ8時である。ここから大天荘まで40分、カレーが始まるのが10時半、2時間持て余すことになる。

私達は、なるべく早く西岳に着きたい。

結論は出た。

右側のショートカットコースを選んだ。

それがなかなかのコースであった。。。

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 続く

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