地蔵岳への道
普通の道といって岩場を降りるので、正確には道ではない。
さっきと比べると、岩場でも安全度が高いので、「道」だ。
さっきまで下に見えていた地蔵岳が、今度は高く見える。それほど降りてきたということだ。
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登山は、距離や高さがどれくらい変化したかが、パッと見ただけではわからないことが多い。そこで、経過時間でおおよその距離を算段することが多い。
急激な上り下りは、全く進んでないのに時間だけがたったりして、しかも真上からの平面上の距離は殆ど動いてないが、断面を見ると数百メートル降りていることもある。そして、運動量、またはしんどさ、でどれくらい登ったかを考えることもある。
息が上がる度合いで傾斜角が増加し、疲れる。ただし、下りの場合は、ほとんど心拍に変化がないので、あっという間にとんでもない高さを降りた感覚を覚えることがある。おそらく夢中になっているので、時間のことは飛んでいる。
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