山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

霧氷バスで行く三峰山

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三峰山、といえば霧氷バス

「霧氷バス」、関西では有名な(のかどうかはわからないが)奈良交通がこの時期だけ運行させる登山バスがある。

https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/index-muhyou.html

今年もその時期が来たので早速霧氷バスにのって霧氷を見に行くことにした。

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このバスで行ける山は、三峰山、高見山、和佐又山、観音峯、と意外とたくさんある。その中で、一番霧氷がついていそうな三峰山に向かうことにした。

 朝、近鉄本町駅から榛原駅に向かう。上本町駅は複雑な構造で、2階建てのホームになっていて、上のホームから出発する電車に乗る。

この上本町駅、始発駅のホーム形状で情緒がある。阪急梅田駅しかり、こういった形は「旅立ち」をうまく演出している。

上本町ホームの近辺にはコンビニがあるので、ここで朝ごはん等を仕入れる。

電車に乗り、しばらく寝る。すると榛原駅についた。

実際は1時間かかる。しっかり寝たということか。

 

 榛原駅

私達は榛原駅に着いた。電車には似たような格好の人たちがちらほらいる。

ここはなるべく急ぎ足でホームの階段を登ることをおすすめする。トイレが大混雑するのだ。スタート地点にもトイレはあるから、無理にすることはない。

この駅周辺には、コンビニは少し遠いところにある、と思ったらなんと、バス停の横に新しくコンビニができていた。しかもイートイン付き。もうこれは霧氷狙いの出店としか考えられない。そんな訳はないのだろうが。

いざなわれるようにそのコンビニに入り、あったかいコーヒーを飲みながら時間を潰す。周りには登山客しか居ない。もう1,2本、電車を遅らせてもよいのだが、そんなにも定時運行を信用していいものか不安な人たちが、今、こうしてコーヒーを飲んでいる。

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ここから出発するバスは、三峰山行き以外にも、高見山行きのバスもある。

しばらくすると、バスがバス停にやってきた。実のところ、本日は天気は雨、気温も高く、山も雪にならない可能性が高い。まあ、それも良かろうと、今回、霧氷か無氷のトレッキングということになった。

そして今、まさになんとなく雨が降っている。予報は外れてほしい、雨は、今だけであってほしい。

往復のチケットを買い、バスに乗る。本日は雨天なり、ということでややまばらな乗客数、いつもならば増便するくらい登山客が来る。

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そしてバスは出発。ここから約1時間、バスに揺られ、御杖村青少年旅行村に向かう。そこが出発点となる。

行けども行けども、周囲に雪は付いていない。これは、もう、ない。霧氷は、ないな。

しかも雨が降っている。とけているはずだし、なかなかズルズルの登山道になっているはずだ。

とはいえ、山はあり、頂上が待っている。楽しく登ろう。

御杖村青少年旅行村についた。マイカーの人たちがすでに準備し終わってもう出発したのだろうか、駐車場に何台か車がある。

すでに、待っている間に出発の準備は整えていた。これが意外と効いてくる。すぐに出発だ。

登山開始

まずは来た車道を降りていく。しばらくすると登山道に入る林道に入れる。林道は凍ってはなく、歩きやすい。

コースは複数あり、一般的なコースは登尾ルート、途中で分岐して滝を拝める不動滝ルートがあり、帰りはきた道をもどるか、新道ルートで戻るか、となる。

http://mitsue-kanko.jp/wp-content/themes/kanko/images/dl/map_miune.pdf

 

一番のおすすめは、不動滝ルートで上がって、新道ルートで降りるコース。これが一番カロリーを消費できつつ、楽しめる。

今回は、霧氷もないので、不動滝で上がって、登尾で降りることにした。

 しばらく舗装された林道を歩く。その後、不動滝手前で山道になる。

滝は、意外と雄大で、きれい。ここはぜひ見るべきだ。

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この滝を右側から巻きながら登っていく。すると滝口に近い所にある祠に行けるのでここでお参りすると良い。

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滝を見た後はひたすら登り

そこからしばらくは淡々と杉林のつづら折りの道を登る。次第にチラホラと雪らしきものが地面や葉っぱに付いてきた。ありがたい。そのまましばらく上がっていく。チェーンスパイクを付けているのでこういった雪と土と岩と木の根のミックスは歩きやすい。視線を下げすぎずに登ることができる。

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やがて道は登尾ルートとの合流点についた。稜線に出たので、風が急に強くなった。体感温度もぐっと下がった。状況は良くない。合流地点には小屋があるので、休憩のために入る。ここで早めの昼ごはんをして、山頂まで行くことにした。

部屋は人でいっぱいだった。登尾組にツアー客がいたようで、満員状態。外でご飯ができる環境でもないので、一考。

 予報によると、次第に天気は悪くなるということだ。昼ごはんは、鍋でラーメンとしていたが、これがゆっくり作れそうにもない。行動食を多めにとって山頂まで行き、そのまま下山して出発地点である「青少年旅行村」でゆっくりご飯を作ることにした。

どら焼きを頬張り、雨と風の対策をして、再出発。

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激しい風で雨が痛い。雨なのか雪なのか氷なのかわからないものが顔に当たる。本来ならばびっしり付いているはずの霧氷もない。だが、まあ、なんとなくこういうのも楽しい。次回に期待して、こんかいは雨天登山の練習だ。

山頂へ

暫く行くと山頂についた。ほとんど人はいない。貸し切りというか、物寂しい。いつもなら賑わい、そこらじゅうで昼食の団らんが見えるはずだが、本日は、なにもない。

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見通しも特になく、とりあえず八丁平まで行って戻ることにした。

八丁平は荒れ狂う風で、木が根元からちぎれていた。かわいそうに。

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下山

八丁平をあとに帰路につく。風の音だけが聞こえる。この環境が、この山でよかった。もっと高く、行程が長い山ならば、もっと大変だったであろう。

小屋に戻る。依然と人が多い、みなさん、山頂まで行かず、ここで引き返していつのかもしれない。完全雨天用装備でないと、風を引いてしまうかもしれない。

ここからは登尾ルートを下りる。道は行きと似ていて杉林の谷に入る。すると風がやんだ。

この時期に、このような雨はほんとに「暖冬」という名にふさわしい。ほんとに春の雪山が不安になってくる。

杉林を抜け、車道に着いた。ほぼゴールだ。早く戻ってラーメンを食べたい。それだけだった。

残すとこを僅かな車道を通って、青少年旅行村に戻ってきた。

甘酒の振る舞いをいただく。温まる。。。三杯も頂いてしまった。

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相方が、くじで一等賞を当てていた。運の使い方がトリッキーだ。

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さっそくラーメンを作って食べる。

うまい。うますぎる。

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売店もでている。イノシシとシカの唐揚げ、これが絶品であった。特にシカはうまい。

寒い思いをしてから食べる温かいもの。最高だ。

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薪ストーブで服や装備を乾かすと、色んなところから湯気が黙々と上がる。

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今回は残念ながら霧氷は見れなかったし、雨だったけれど、良い登山だった。

 

そして、温泉行きのバスに乗った。そう、ここは温泉までの送迎バスがあるのだ。

ここで、しっかり体を温めるのだ。

温泉に着いた。早速はいる。他にも登山客が多くいる。

なんとも言えないリラックス感。

たっぷり浸からせてもらい、座敷で更に寝る。天国だ。

そして、再びバスに乗り込み、駅に向かう。

今回は、コンパクトな登山だが、たまにはこういうのも良い。

さあ、次はどの山に登ろう。