前回↓
涸沢から奥穂高へ
さあ、いよいよ穂高岳山荘にむけてアタック。
アタックと言うほどでもないはずなのだが、ビギナージャンイチたちにとっては立派な核心部だ。
4/30
朝6時半くらい。
天候は最高、無風で気温は若干高め。
アイゼンを付けてピッケルを手に、ザックの中身は最低限の荷物で軽くした。
ザックは小型のアタックザックに変更した。
小屋泊なので、「えー、、これで大丈夫かな、、」というくらい軽くなっちゃいました。ザックはBLACKDIAMONDのブリッツ28
これでだいじょうぶかなあ?とペラペラ具合が不安でしたが、同型を背負ってる人、結構いたので安心。長いものに巻かれるわたし。
中にはロープとギア、水分と行動食など必要最低限のものを詰めて出発。
ハーネスを付けぴりりと緊張する。そんな空気だった。
登頂先を北穂高と悩んだのだが、やはりビギナーなので今年は安全に穂高岳山荘に向かうことにした。
出発後、すぐに暑くなり、こりゃあ汗かくなと、アウターを脱いで半袖になりました。涸沢カールがパラボナアンテナ状なので、日光をどんどん吸収するのだ、すんげえ暑い。
斜面自体は昨日のゴール直前の「無心雪渓」より急だが、登った成果を、振り向いた時のテント場のサイズ感で確かめることができるので、気持ちは楽だった。
ただし、次第に斜度はどんどんきつくなるし、雪の状態は先行者でズボズボなのでペースはゆっくりになる。はい、それでいいのだ。
それにしても、青空と、雪の白、素晴らしいの一言に尽きる。
左手に見える前穂高群を見ながら未だ見えないゴール(山荘)に向けて、ゆっくりとぐでも元気にぐいぐいと登る。
ザイテングラート
トレースが縦に何本もある。ステップが残ってるトレースがあればかなり楽だ。
おそらく下りに尻セードで降りたであろう滑り台のようになってる筋は登るの大変だ。誰も踏んでないコースはもっと大変だった。
良いステップを選びながら登っていきます。本来トレーニングのためには駄目なんだろうけど、いいのだ、、、。
右手にザイテンングラートが見えてきます。
なんでこんな名前なんだろうと、何人が思っただろう、そして何人がググっただろう。「穂高 ザイテングラート 由来」
右手にドイツ語で言うところの支稜線、を拝みながら黙々と登っていくのだが、周囲はスキーヤーや、スノーボーダーの人たも多く登っていた。何だこの人達、ここからくどり落ちる気か、、、ツワモノめ、、、
そして後にさらなるツワモノっぷりを彼らは見せてくれるのだ。
穂高岳山荘到着
0900
正面になだらかなコルが遠くに見え、それが次第に近づいてくる。
「ああ、あれでしょ、偽ピーク的な、、、気持ちは緩めないで、まだまだだから頑張ろう!」
とそこまでいくと、なんと、ゴールだった(笑)
わーい
続く