六甲山縦走後編
前回↓
住宅地ルートが多い前半
さて、途中にある住宅地ルート、ラリーレースで言うところの「リエゾン区間」はまさに休憩のようなものである。自動販売機で飲み物も調達できるし、駅やバス停という、軟弱者にはキケンな施設もある。とはいえ、アスファルトは足にダイレクトに衝撃がくるので疲れやすい。土のクッションがどれほど大切かよく分かる。
荒熊神社 高取山 高取神社
住宅地の端まで来たら、登山口があった。あらためて山登りスタートだ。
登りも下りもひたすら似たような景色が続く。どのピークも1000メートル未満なので、とにかくマイペースでてくてく登っていけば、必ずピークにたどり着く。ただ、そのピークがいつ来るのなのかわからないと、頑張る気力の出しどころに困っている間に、ピークについてしまい、拍子抜けになる。かといってチラッと地図を見た時に思ったよりも登ってなかったら、これまた凹む。結局凹む確率が高い。
荒熊神社についた。鳥居がたくさんある。ここはトイレがあるので立ち寄った。
ここから尾根をしばらく進み、高取神社を通り、この山域を降りていく。
登って降りてまた登って、それが縦走登山だ。細かいことは考えてはいけない。
鵯越
そしてまた住宅地に戻る。前半は半分が住宅地なのだろうか。そうです。ここを終えると、六甲のひとつづきの山域に入る。
途中、「源平町」という街があった。鵯越にあるべくしてある地名だ。
鵯越駅まで来るとその先は山だ。ちょうどいい時間だったので、公園で昼ごはん。
相変わらずのカップラーメンとおにぎり。
水がやや心配だったので、自販機で調達した。
食べているとまだ何組かが前を通っているので、本日の最後尾ではなかったんだなと思った。ただし、これで最後尾かもしれない。
時刻的に摩耶まで行くのが怪しくなってきたが、取り敢えずめげずに進むことにした。
しばらくは川沿いを登り、ダムの手前についた。
なかなか大きなダムだ。
菊水山へ
ここから、上り道となる。キレイな階段が整備されている。
一段一段登っていく。
登っていく。
登って、登って、登って、、、、
かなり長い上り坂だった。
階段で直登なので、無理矢理ペースと歩幅が決まってしまう。よってしんどくなる。
相方いわく、今までで一番きつい登りだったらしい。たしかに、階段はつらい。
頑張ったかいあって菊水山は展望の良い山頂だった。
人も多く休んでいる。そりゃあ休むでしょうよ。みんなここでご飯をしている、たしかに、こっちでも良かった。
今まで来た山々が連なって見える。かいがある。
休憩をたっぷり取る。そう、なんとなくもう、今回は摩耶山までは無理かもしれない、無理は良くない。途中の市ヶ原で終えようかなという空気に包まれていたので、相方にその可能性を提案すると速攻オッケイを頂いた。
鍋蓋山〜市ヶ原
疲労も落ち着いたので菊水山を降りる。次の鍋蓋山を目指す。今回は住宅地のあるような標高までは降りないので、登り返しも、やや楽だろう。
おもったとおり、先程の菊水山よりは楽だった。
きっと鍋の蓋のような山なのだろう山頂に立ち、神戸の街を見下ろす。
スタート時ははるか遠く似合った神戸の町が今は真下にある。なかなか歩いた。
西を見ると、今まで来た山が見える。よく頑張った。うん、もう今日は終わりにしよう。そんな気分に二人はなっていた。
この先の大龍寺まで行き、その先の市ヶ原という峠で南下し、新神戸に降りる。というエスケイプルートだ。時刻的にも夜景が見えそうな時間になりそうだったので、市ケ原で、今回はおしまい。
ここからは一切登りがないので、気分も良い。
整えられた道で心地よい。
ICOMのIC-DRC1
途中、トランシーバーのテストをした。
最近新しい規格で登場したデジタルトランシーバ、免許いらず無資格で使えるモデルだ。見通しが良ければ3キロメートルは届く。その名もICOMのIC-DRC1
IC-DRC1 おもな特長|業務用無線機器|アイコム株式会社
くねくねとした林道の中で試したら、500メートルほどで通話が怪しくなったが、特小に比べるまでもなく、範囲と音質が良い。今後はこれが主流になるかもしれない。
オマケにラジオも聞けたりGPSログがついていたり、相手の周辺音を拾えたり、USBで充電できたり、もう登山のために作られたようなものだ。アンテナはSRH-140DHに変更してある。
SRH-140DH (SRH140DH) 142/146MHz帯デジタル小電力コミュニティ無線用ハンディ(IC-DRC1用)アンテナ 【ゆ】 SMA型 CQオーム
今度のGWで本格的に使い倒してやろうと興奮している。
市ヶ原〜神戸
興奮冷めやらぬまま、大龍寺についてそこから市ヶ原に降りた。
川沿いにキャンプをしている人たちがいたり、売店は充実してたり、トイレはキレイだったりと、なかなか良い場所だ。この先の布引ダムにも舗装された道が続いている。
トイレを借り、道を進みダムに近づいていく。
ダムのそばに断層を表す看板があった。
桜がきれい、ではなく、その奥の岩肌が凹んだ部分が断層である。
ダムも石積みのような古い設計で趣がある。まさかの飲料用貯水池だった。しらなんだ。
ダムの下流は当然ながら渓谷が続く。きれいな渓谷でこれが新神戸まで続いている。
神戸とは不思議な地域にできている。
布引の滝についた。
相変わらずキレイだ。こんな景色が新神戸駅のすぐ裏にあるなんですごい。さっそく何で調べたのか、外国人旅行客が数組いた。そういえば布引ダムにもいた。
きれいな滝を見終わったので、今回の六甲山プチ縦走はおしまい。
この縦走の続きはまた今度。