山と僕とカメラ

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登山初心者のバタバタ日記

相方の富士登山日記 その3 富士山登頂へ編

チコです。

七合目を出発しました。
山小屋が増えてきました。小屋前で休憩している人も増えてきました。
この道中、スタート直後から、登山道の脇で座りこんだり寝込んでいる人がチラホラいました。初めてみたときは驚いたしちょっと心配だったけど、結構そういう人は多く、なるほどあれは休憩なんだな、と。
あと外国人が多かった。さすが世界遺産。いろんな言語がここ日本一の山で飛び交っていました。

 

前回

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黙々と岩場の道を登っていきます。ただひたすらに。次第に傾斜がきつくなります。鎖が張られていますが、これは掴んではいけません。この鎖はルートを示すためのもので、グラついているので、頼ると逆に危ないそうです。整備されていないルート以外の場所は、落石が起こるので危険です。
わたしは平坦な登山道より、こういう岩場が好きなのでうほほほ。友人は口数が少なくなり、かなりバテてきた様子。夜景もだんだん見慣れてきて、黙々と歩く夜の山。今は行動食のドライフルーツだけが楽しみです。

22時くらいでしょうか、八合目付近です。
とにかく小屋が多いので、まだかなまだかなぁ、どれが私達の小屋なのかなぁ、まだ先なのかなぁ、と思いながらガイドさんに案内され、ようやく愛すべき私達の山小屋「白雲荘」に到着です。
仮眠時間は3時間。思わず「やった!めっちゃ寝られるやん」とつぶやくと、「そうなんです、皆さんいいペースでした」と、ガイドさん。というのも、当初は仮眠は1時間程度かも…と聞かされていたのです。大人数のグループなのに素晴らしいペースです。
広いロビーと売店がありました。靴を脱いで中に入り、案内された場所は「部屋」というより「細長い廊下の両サイドに二段ベッド」を設置した一角。ざっと見た感じこのスペースだけで、100人は泊まれる感じ。すでに朝食のお弁当とお茶が枕元に用意されていました。

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電気は点いていていたので、その間に寝支度を整えます。明日の準備を整え、少し布団が頼りないので、ライトダウンを着て就寝。
耳栓のおかげで速攻眠れました。持ってきてよかった。

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気がつけば午前1時、起床時間です。「よく寝た〜お腹すいた〜」と起きたら、隣にいる友人の様子がおかしい…。吐き気と頭痛がするといいます。これはもしかして高山病……。ガイドさんにも相談をしたのですが、本人とりあえず頑張るとのことだったので、お弁当をザックに入れ、出発の準備をしました。

例によってザレた石の登山道を登っていきます。ペースはゆっくり。
友人を気遣いながら、なるべく段差のない箇所を選んで彼女の前を歩きます。頑張れ!誕生日ご来光はすぐそこだ!
本八合目に到着です。九合目じゃないのね。
本来は広い場所なのでしょうが、とにかく人が多く、立ったまま休憩でした。
ここでご来光に備えて休憩の時間を考えたりしているのでしょう。
ガイドさんが登山道の混み具合を鑑みて、ガイドルートで登ることに決定です。
砂の坂道です。先程よりは登りやすい登山道が続きます。ただし滑りやすいので小股で一歩一歩登っていきます。
左手には東京の夜景、星空が輝いています。スカイツリーも見えました。
風もなく、ベストコンディション。ご来光も絶対見れる、とガイドさん。

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さっきより自分の歩幅で歩ける道になったからか、友人も辛い中にも幸いを見出せたようで、少し笑顔です。何より、私達の後ろを歩いていたご夫婦。その奥様がすこぶる元気&ポジティブな人で、ずっと前向きな言葉を発している。思わず振り返って「こっちまで前向きになれます、ありがとうございます」とお礼を言ってしまいました。そのご夫婦、実は結婚記念日だったらしく「『結婚記念日にはしんどいことをしよう』と決めてて、今年は富士山なんです」と。すごい。いつかマッターホルンに登るまで二人仲良くいてほしい。

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なんて話をしていると、あれ、ここ山頂ですか?
そう、いつの間にか富士山山頂に着いていました。

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とうとう来ました。日本一高い場所。友人は感無量、やったー!やったー!と涙目です。お互いに抱き合い登頂を喜び、同じグループの人たちともお互いの頑張りを称え合いました。時刻は4時半。日の出まであと30分ほど。お盆休み最後の日曜日ともあって、山頂は今までの山で経験したことのない混雑ぶりでしたが、我々は無事山頂にたどり着いたのでした。

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登山一年目、買ってよかったグッズを紹介します。

登山というほどでもないけれど、トレッキング、山登りを初めて1年が経とうとしています。

ということは、使うグッズも一巡したということです。滅多に使わないものほど高いので、買わなくて良い二年目は何かとありがたいですね。

 

  •  finetrack カミナドーム2
  • LEKI  トレッキングポール SPD2 ソフトライトDSS
  • SCARPA RIBELLE LITE 
  • CASIO PROTRECK PRW-7000
  •  テント用LEDランタン
  •  JETBOIL MiNiMo
  • SOTO マイクロレギュレーター ウインドマスター
  • 100円ライター

 

では、ここ一年で、通年たくさん使って、特に良かったものをご紹介します。

もし何買うか悩んでいたら、ご参考に。ただし、まだまだ若輩者ですので、ご参考程度に。もっといいものがあったら、教えてください。

 

 finetrack カミナドーム2

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はじめてのテントなので、比較しようがないけど張りやすく、色んな所が便利にできてます。窓が二重になっていて、虫も入りません。

そしてこれにしたきっかけは、軽さです!

1280g!!!!!!

もう一度いいます。

二人用で1280g!!!!!!

212cm x 130cmで

1280g!!!!!!

もうこれは、買いです。買ってよかった。

西岳の嵐にも平気でした。

 槍ヶ岳へ表銀座縦走 その7 ヒュッテ西岳の夜編 - 山と僕とカメラ

同タイプのグループでは、少しお高め、ちょっとだけ奮発しましたが、ウェアと一緒で、生地系は値段に比例すると思います。特に縫製でコスト掛かりそう。コストかけてください。そう、母は縫製業、超絶複雑な縫い方のサンプルを作るのが仕事です、関係ないけど。

とにかくこのテントは、もう、100点です。

さあ、どんどんいきましょうー!

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相方の富士登山日記 その2 登山開始編

チコです。

富士山は10年くらい前にも登りました。
でも当時は登山に興味がなかったので、今ではその記憶は薄いです。覚えていることといえば、普通のスニーカーと、フリースに謎のシャカシャカウェアで登ったこと。9月初旬なのに頂上では雪が降り始めたこと。そして山じまい直前だったので、下山のトイレは5合目までなく、転がるようにダッシュで駆け下りたことぐらい。好きじゃないことの思い出は曖昧なものです。

 

前回

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富士スバルラインの終着点、5合目にバスが到着しました。現地で登山ガイドの人らしき人に案内され、五合園レストハウスへ。ここで私達ツアー客のお弁当が用意されていました。大きな部屋にお弁当が並べられていて、その横に『ほうとう』の小鍋も温まっていました。いつもよりずいぶん早い17時の夕食です。

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ほうとうは山梨の郷土料理らしく、昔、まさに富士山のおみやげで貰いました。団体ツアーの中でも遅い到着だったからか、ほうとうはちょっと伸びていたけど、それが大阪人好みの柔らかいおうどんみたいになっていて、するすると喉に通っていきました。ちゅるん。8月と言えども肌寒い富士山5合目、バスもクーラーで冷え冷えだったので、温かい食事はありがたし!
お弁当の富士山の形に、「よし、登るんだな」とあらためて思い、そして、揚げ物の多さに、「よし、カロリーを使うんだな」と思いました。ちょっと残してしまいました。いや、多いでしょこれ、多い。

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今回びっくりしたのは、バスに着替えを置いたりできることから、普段着で来ている人が何人かいたこと。中にはワンピースにサンダル姿の女性も。ザックの他に大きなサブバックを持っている人がほとんどでした。ジャンイチさんと私の山行はいつも公共交通機関利用なので、荷物はザックにまとめ持ち歩くスタイル。そうか、貸切バスやマイカーならそういうこともできるんだなと、なかなか新鮮な驚きでした。車に荷物を置けるって超便利。
ご飯を食べ終わって、外に出てガスバーナーでお湯を沸かして、コーヒーを作ってポットに入れました。これは山頂で飲むコーヒー。
富士山に水はないので、途中のSAで買いました。現地で買うと例によって高いのです。

ガイドさん曰く「水は山小屋で買うと高いんですけど、最初から持って上がろうとすると重くて体力が無くなってしまうので、ペットボトル2〜3本ぐらいを持って登って、山小屋で買い足してくださいね。」ということでしたが、私はいつもどおり水2リットルとポカリ500ml。雨の槍ヶ岳縦走の後だからか、小屋泊の荷物だからか、いつもより軽く感じました。

まだ少し明るい18時、いよいよ出発です。
出発は私達のツアーが最後ぐらいのタイミングでした。すこし、時間が押し迫ってる感はあるみたいでした。
登山ガイドさん登場、さっきの登山ガイドさんと、なにか背格好が違う。どうやら最初の人は荷物の積み下ろしのオジサンだったよう。
私達40人のパーティを前に、ガイドさんが注意事項を話します。
「前の人と離れず詰めて歩くこと」
「はーい」
「体力に自信がない人は先頭のガイドのすぐ後ろについてくださいね」
「はーい」
「落石を起こさないためにも、谷側の道は歩かないよう」
「はーい」
「今ここにいる場所が富士スバルライン五合目です、ゴール地点もここなので、この名前を覚えておいてください、さあ、そこのお兄さん、ここの場所は?」
「えーーーー、えーっと何でしたっけ?」
おいおい、大丈夫かなこの人よ。

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私達の出発地点、富士スバルライン5合目、ということで吉田ルートです。
富士山には、須走ルート、富士宮ルート、吉田ルート、御殿場ルート、と主だった4角ルートがあります。
ネットで調べると、大体がこの吉田ルートで登って、吉田ルートで下りるコース。
コースの看板はコースで色分けされていて、わかりやすいです。ちなみに吉田は黄色。
ほかも、赤、緑、青、とあります。今回はそっちに行っちゃいけない。

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出発時は、ウィンドブレーカーを着て出発です。5合目は標高2300メートル。2日前は暴風雨で下山命令が出たそうですが、今日は風もなく少し肌寒いぐらいの快晴。
富士山の協力金1000円と交換にキーホルダーをもらって、スタートしました。

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関西出発の1泊ツアーはどうしても時間が足りず、すべて急ぎ気味なのですが、ゆっくりと一定のペースで登ります。友人は登山経験が少ないので、なるべくガイドさんの後ろをキープしながら、夕日を背にして歩いていきます。最初は人の顔が見える感じでしたが、段々と夕日に包まれて、いつの間にか暗くなっていました。ヘッドライトが頼りです。

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歩き始めて10分……家族4人で来ていたグループのお母さんが高山病で脱落!ガイドさんに「限界まで我慢するより、これぐらいで無理しないほうがいい!また次も登れるんだから!」と励まされ、お母さんは一人、五合園レストハウスに戻って行かれました。高山病は、半分がその日の体調、そして半分は遺伝だそうです。高山病にかからないように、バスの中でしっかり眠りました。これからできることは、ゆっくりと深い呼吸と、こまめな水分補給。一歩一歩登っていきます。

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1時間ぐらい歩いたでしょうか。6合目に到着です。トイレと警察の詰め所みたいなのがあります。もう真っ暗。
そこでトイレに行って10分ぐらい休憩して出発です。まだまだ先は長いです。お友達は、すこししんどそうで心配でしたが、まあまあ、大丈夫そう。
私は、まだ大丈夫、さあ、出発です。
6合目までは綺麗な歩きやすい道、6合目を過ぎてからは、だんだんと、登山の山道に変わってきました。例えて言うな伊吹山。立木はないので、見晴らしは良く、ヘッドライトの列が見えていました。暗いので、ただひたすらに歩く感じ。景色を楽しむことはできません。でも、振り返ると東京の街明かり、星空、流れ星が見えてました。ここでしか見れない景色です。
登りでは、まだトレッキングポールは使いませんでした。私は前かがみがしんどいので、できるだけ姿勢良く登ることに気をつけました。
次第に岩場が始まります。ヘッドライトは首から下げて足元を見やすくして慎重に小股で歩きます。とはいえ、アルプスのようなゴリゴリの岩場ということはないので、気をつけて歩けば体力も大丈夫です。
無事7合目に着きました。7合目でトイレに行きました。
15分休憩して出発です。後1合で第一の目的地、山小屋です。お水も十分足りてます。
いざ、山小屋へ向けて出発。

 

つづく

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【これで解決】SONY α7IIIとmacbookが接続できなかった苦労話。

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SONYa7iiiのテザー撮影の構築

私がSONYのa7iiiを導入した理由4k動画がクロップが比率が小さく、トリミングが少なく画角を考慮し直さなくてよいからだ。でも写真撮影でも使いたいので、パソコンにつないでテザー撮影の確認をすることにした。 

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というわけで、テザー撮影の準備。

SONYのサイトからソフトウェアをインストール

まず、sonyのHPに行き、ソフトをダウンロードする。

どうやらソフトウェアが移行するらしく、「REMOTE」「VIEW」「EDIT」という新しいソフトに変更となるらしい。

ソフトウェアダウンロード | デジタル一眼カメラ α(アルファ) | サポート・お問い合わせ | ソニー

a6500は持っていたので、旧型のソフトは入っていたが、新しいソフトも入れた。

ダウンロード | Imaging Edge (Remote/Viewer/Edit) | ソニー

そして、USBでカメラと接続してみる。

エラー画面が出る。

どうやらカメラを認識していない。

 

 

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相方の富士登山日記 その1 出発編

今回は相方の登山奮闘日記です。

 

私はチコ。登山を始めたのは去年の10月。登山したいなーとは前々から思ってました。登山をしている知り合いがいる同じ事務所の人、この人も登山初心者なのですが、むりやり私がお願いして、その登山してる人に連れて行ってもらったのが六甲山。それがきっかけ。

六甲山は、言わずとしれた、関西のトレッキングの人気スポットです。私も名前だけは聞いたことはあるので、普通の山登りかな?とおもってでかけました。いちおう、私は自転車を趣味で乗っているので、体力は人並みにはある、はず。この日のために登山ブーツとレインジャケットを買いました。家賃払える、、、もう後戻りはできません。

というわけで、六甲山にでかけました。

案内してくれたコースは、あとから考えると、普通の一般的なコース。芦屋川駅で待ち合わせして、街なかを登り、そして登山口へ。でも、恐るべし六甲山、ロックガーデンという、すごい岩場があって、上から岩が崩れたり、もう、びっくり。

そこで今までの「山登り」の常識を覆されて、それ以来、ハマっちゃた。

 

というわけで、今回は、お友達の誕生記念登山ということで富士山に登りに行きました。

集合は、大阪梅田の第4ビルの横、ここに富士登山ツアーのバスが来ます。時刻は朝、7時くらいかな。

ツアーで申し込んだので、ご飯は持っていかなくってもよいみたい。いつもの登山とは勝手が違うので、そわそわ。

というわけで、持ち物。

30リットルのザック。バーグハウスの何も知らない頃に買ったザック。ピンク。

いつものモンベルのとレッキングシューズ。タイオガブーツ。

トレッキングポール。

ハイドレーションの水筒。

行動食。カロリーメイトと、ドライフルーツ。あめちゃん。

ヘッドライト。

この辺は、いつもの六甲山と同じです。悩んだのは、服。いわゆるレイヤリング。

なにしろ3700メートルなのですから、山頂の寒さは8月とはいえ相当なはず。アルプスよりも高く、そして一気に上るので、気温差が激しいと予想しました。

今回の最大防寒着としては、ベースレイヤーに、Tシャツ、アームカバー、その上にユニクロダウン、そして、レインジャケット。これでバッチリ。

下は、2WAYでハーフパンツにもなるズボンとゲーター。その下はCW-Xです。いちおう、上に上がると寒いので、レインのパンツも持っていきました。

あとは、サングラスと、帽子。帽子は二種類、登っているとき用と、山頂用。最後に、日焼けと土ホコリ対策で首に巻く布。なんていうんだっけ。フェイスカバー

これで富士登山はバッチリです。ご参考までに。

あ!あと、誕生日プレゼント!

 

バスに乗るときは、Tシャツ。なんてったって夏ですから。

お友達と無事待ち合わせを終えて、いざ出発。です。

天気は上々。まさに登山日和。

3日前に槍ヶ岳縦走したときは散々な天気だったのが嘘のよう。

 

バスは2時間おきにSAに入ります。コンビニでうどんみたいな、何かを食べました。きしめんかな。ということは、名古屋あたりでしょうか。美味しかったです。ほんとは、きちんとしたごはん屋さんで食べたかったけど、すっごい混んでて、出発時間も迫ってるので、仕方なくコンビニのご飯でした。ああ無情。

 

バスの中で、ガイドさん曰く「寝てください、とりあえず寝てください。」

睡眠は大切です。

寝ます。

んごー。

15時、朝霧の道の駅についたところで起きたと思います。レンタルグッズを借りる人は、このあたりで立ち寄るレンタルグッズやさんによります。

ハンググライダーの人が見えました。

寝起きで全く覚えてないし、写真もないので、情報は不確かです。すみません、、、

そこからはずっと起きてました。

というのも、寝続けると、高度順応できてなくて、高山病にかかりやすいのです。「スバルラインに入ったら必ず起きてください!」としきりにガイドの人が言ってました。

ここで言うガイドは、ツアーガイド、いわゆるツアコン、女性、普通の人。

この人が大阪からバスで案内してくれます。もちろん山頂まで行きます。

で、5合目から登山ガイドが合流して、先頭を引っ張ってくれて私達を日本一高い場所に連れてってくれるのです。

いつの間にか富士山も見えていました。

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いつもは遠くから見ているので、気が付きませんでしたが、赤い。

夏の富士山は赤い。土が赤い。近づくにつれ、どんどん赤くなっていく。すげえ。

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段々と富士山が大きくなってきて、私達のワクワクも大きくなっていくのでした。

スバルラインで暫く行くと5合目です。五合目に着いたのは17時。

いよいよ、始まります。その前にご飯です。

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 つづく。

 

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岳沢からジャンダルムへ その10 ビールを飲みながら振り返る編

上高地アルペンホテル。

ここはザ・リゾート地と言わんばかりの観光ホテル。泊まったことないけど。

ここのお風呂は外湯として開放している。

営業時間、午後は12時から2時半まで。利用料金は600円。このジャストな時間帯が、もう素晴らしい。

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前回同様、少し待たされるが、すし詰めにならないように配慮してくださっているのだ。この前は、名前を呼ばれて入ったら、程よく広い浴場に8人ぐらいだったで、びっくりした。

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しきたりとして、ここについたらまずフロントで料金を払い、入浴手続きをする。

奥の乾燥室に入り、ザックと靴を置く。

着替えとタオル、お財布を取り出し、ロビーで待つ。

名前を呼ばれたら手を上げて「はい」と答える。

係員に案内され二階の浴場に入るのだ。

あとは気が済むまで体を洗い流せばいい。

風呂から出たら、暖炉の向こうのレストランに入り、ビールとおつまみセットを注文する。

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お腹が空いていたので、今回はそばを頂いた。

うまい。

カレーではないが、うまい。

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ビールが喉に染み込んでいく。

ああ、感無量。

いまここで、こうやって、ビールを飲めていることに安堵しながら、スマホを見て今回の登山を振り返る。

 

 

30時間ほど前、バスターミナルに着き、いつもとは違う道を進み、岳沢に入った。6時。迫力の吊尾根が見え、あそこに行くんだと思うと、ワクワクした。

岳沢からジャンダルムへ その1 準備編 - 山と僕とカメラ

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 岳沢からジャンダルムへ その2 出発の朝編 - 山と僕とカメラ

 

7時半、岳沢小屋につき、缶を潰さない理由を知った。

岳沢からジャンダルムへ その3 岳沢小屋編 - 山と僕とカメラ

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8時半、白いパラソルの奥方に出会う。まさかのストーリーの始まり。

岳沢からジャンダルムへ その3 岳沢小屋編 - 山と僕とカメラ

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9時、序盤にして、なかなか手ごわい急登にあせをかく。

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9時半、紀美子平で休憩。パンを食べる。

岳沢からジャンダルムへ その4 紀美子平と前穂高編 - 山と僕とカメラ

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10時半、前穂高岳、登頂。絶好の登山日和。クライマーから岳沢カレーの情報を聞く。ワクワクする。

岳沢からジャンダルムへ その4 紀美子平と前穂高編 - 山と僕とカメラ

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11時45分、紀美子平に帰ってくる。奥穂高に向けて出発。

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12時半、吊尾根半ば。なかなかのルート。今回は殆ど平らな道はない。

岳沢からジャンダルムへ その5 吊尾根から奥穂高岳編 - 山と僕とカメラ

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13時半、奥穂高岳到着。ドローンでジャンダルム偵察。パラソル女性に再会。

岳沢からジャンダルムへ その6 奥穂高岳から穂高岳山荘編 - 山と僕とカメラ

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14時半、穂高岳山荘到着。早速ビール。ちょううまい。

岳沢からジャンダルムへ その6 奥穂高岳から穂高岳山荘編 - 山と僕とカメラ

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18時、涸沢岳にて夕日を浴びる。パラソル女性と三回目の遭遇。雲海が綺麗。

岳沢からジャンダルムへ その6 奥穂高岳から穂高岳山荘編 - 山と僕とカメラ

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20時、就寝。

翌、3時起床、準備、朝食。贅沢な鮎。

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4時穂高岳山荘出発。まだ暗い。

岳沢からジャンダルムへ その7 ジャンダルム編 - 山と僕とカメラ

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5時、奥穂高岳到着。ジャンダルム出発。

岳沢からジャンダルムへ その7 ジャンダルム編 - 山と僕とカメラ

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5時15分、ウマノセ、5時25分、ロバの耳、そんなに短かったのか。永遠に感じた。

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5時40分、ジャンダルム登頂。天使に出会う。

岳沢からジャンダルムへ その7 ジャンダルム編 - 山と僕とカメラ

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6時10分、ジャンダルム出発、再びロバの耳、ウマノセに。

岳沢からジャンダルムへ その8 ジャンダルム復路編 - 山と僕とカメラ

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7時20分、奥穂高岳、到着、吊尾根へ。

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編 - 山と僕とカメラ

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8時半、紀美子平到着。服のボロボロに気がつく。

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9時半、重太郎新道の険しさに閉口。

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10時半、岳沢小屋到着も、カレーは食べれず。

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編 - 山と僕とカメラ

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12時半、登山口到着。途中熊に間違われる。

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そして、今、上高地アルペンホテル、ビールを飲む。

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なんとも楽しい二日間であった。

8月のこの穏やかな季節に岳沢に来れたのは、初めてということもあり、とてもラッキーだ。これがまた、寒くなり、荷物が増え、雪が交じるとさすがに、初めてでは、なかなか楽しさ100%とは行かなかったかもしれない。ということで、次が楽しみだ。また違う岳沢コースを見てみたい。

今回の目的地、ジャンダルムは本当に楽しかった。行けてよかった。行ってよかった。

 

ジャンイチ、ジャンダルム登りました。

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岳沢からジャンダルムへ その1 準備編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その2 出発の朝編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その3 岳沢小屋編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その4 紀美子平と前穂高編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その5 吊尾根から奥穂高岳編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その6 奥穂高岳から穂高岳山荘編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その7 ジャンダルム編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その8 ジャンダルム復路編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その10 ビールを飲みながら振り返る編 - 山と僕とカメラ

岳沢からジャンダルムへ その9 華麗なる重太郎新道下山編

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人はなぜ山に登るのだろうか。

という永遠のテーマがある。

よく「そこに山があるから」というが、実際はどうだろう。

前に14サミットの登山家の竹内洋岳さんの講演を聞きに行って、その中で同じようなテーマで喋っておられた。彼の答えがすんなり入ってきた。

 「人生、その生きる意味、ではなくて、今生きている、そこに意味を探すのが大切ではないか。今生きているから山頂に立って、星を見れる、その中で色々考えることが『生きている』ということなのです。」

「生きている」とは、単純に「死んでない」ということではない。いろんな場所にいて、いろんなことを考え、いろんな行動にチャレンジする。これが「生きている」という意味だと。

 登山は、登るだけでなく、山から降りるという事とセットでなくてはならない。行ったっきりは絶対ダメだ。

仮に「人はなぜ山に登るのか」という問いがあるならば、「なぜ人は山から降りるのか」という問いもしないといけない。

もちろん、「生きて帰りたいから」だと思うだろう。でも、どうだろう。

私の場合、「次の山に登りたいから」である。

帰結するならば、「なぜ山に登るのか、それは次の山に登りたいからだ」である。

 

前回

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というわけで、この下山「次の登山はどこに行こう」、と考えながらの吊尾根ウオーキングとなった。

 奥穂高から前穂高に行く吊尾根は、左右対称ではなく、奥穂高のほうが高い。前穂高は、その下の紀美子平に続いているので、多少のアップダウンはあるものの、全体的にくだり勾配だ。とはいえ、楽な道ではないのは前述したとおり、急な崖や、細いトラバースを通っていく。

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時刻は7時半、気温は涼しく、気持ちいい。先程までの、緊張感を抜ききってはいけないが、周りの景色を見ながら歩く余裕はある道であることにあらためて気がつく。そもそも、この道も、もともとはなかったので、先程のような厳しいルートだったはずだ。それを重太郎さんが必死で道に変えたのだから、素晴らしい功績だ。こんな私でも半日で上高地から穂高岳に登れるのだから。

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霧が晴れたりまた曇ったりをくりかえす。振り返るとジャンダルムは曇っている。昨日はずっと晴れていたのに、今日はやや天気が悪い。ジャンダルムでは、見晴らしは良くなかったが、曇っていて幻想的ではあったので、それはそれで、良しとしよう。

あのひとときは、本当に孤独と幸せが入り交じる空間だった。

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↑(孤独満喫中の私)

 

先にゆく人たちがチラホラ見える。山では比較するものがないので距離感はなかなかつかめないが、その人達がいる場所までここから何分で着くか、それを確かめて、その場からまた振り返って、計測した地点を確認すると、距離感が何となくつかめる。

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歩行ペースは、街なかを歩くよりもかなりゆっくりだ。半分の半分くらい、それを考えると、意外と遠くないのがわかる。時間はかかるが、距離は遠くないのだ。でも遠い。

途中、鋭利なナイフのような岩場があった。あれも誰か登ったのだろうか。

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たまに稜線に出ると、左右に涸沢、上高地が同時に見える。何度も見た景色だが、不思議な光景だ。横尾まで回って涸沢に入るのは、Uターンしているルートなのだ。上高地から涸沢まで、横尾を通る道は、気持ち的にはどんどん奥に入っている気がするが、実際は明神岳と前穂高連峰が南北に連なり、それを巻くようにして涸沢に入るルートだ。こうやって見ると、実感できる。

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 前穂高岳がだんだん大きくなってきて、次第に山頂部は奥に隠れてしまった。ということは、そろそろ紀美子平だ。

 

紀美子平に到着したのは8時半、普段ではモーニングコーヒーにピッタリの時間だが、今の私にとっては、昼ごはん前の胃袋だ。

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残りの行動食の中から、カロリーメイトと、ソイジョイを選んで食べる。なるべく歯応えのあるものが食べたかった。ここで、はたと思いだした。

「さあ、岳沢小屋のカレーを食べに行こう」

昨日、前穂高の山頂で聞いた貴重な情報を。

うおおお、俄然やる気が出てきた。山といえばカレー、カレーは素晴らしい食べ物だ。

山で食うカレーはもう「カレー」ではなく、「華麗」と表記してもいい。それほど素晴らしい。ああ、もうカレーの口になってしまった。

 

気がつけば手袋がぼろぼろになっていた。長い間使っていた物だが、これほどまでになるとは、北アルプスの山頂稜線の険しさ、まさに手に取るように感じたのであった。

ちなみにレインアウターも着ていたが、お尻が綺麗に破れていた。やった場所の大体の見当はつく、あの跳び箱で越えたウマノセ辺りだ。

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手袋を予備に交換し、影でアウターを履き替えて、いざ、重太郎新道を下りる。いきなりの崖だ。やはり、登るより下りるほうが危ない。とはいえ、一歩づつ降りれば問題ない。浮石に気をつけて、踏み外さなければ大丈夫だ。

それを警鐘する看板もある。なんとなく、かわいい。

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すれ違う登山客を譲るのが一苦労だ。あまり場所はないので、壁にへばりついて足場を広くしたり、少し高台に登ったりと、こちらのほうが気を使う。斜面のザレ場に足をすくわれかけた。危ない。

ハイマツの岩場をすぎると、木立の中を急峻なつづら折りの岩場の連続を降りていく、ここからのほうが危なかった。土混じりなので、足場が滑りやすい、だから次の一歩までの重心移動が慎重になり、ペースもゆっくりになる。

そこを恐るべきペースで降りていく二人の登山者に道を譲った。彼らはあっという間に下の方に降りていった。どうなってるんだ、すごすぎる。いや、今の私は、今のペースでいいのだ。てくてく。

やはり、ここは足元に集中するので、「岩」「土」「木の根」ぐらいの記憶しかない。

ただ、所々に休憩できる平地があり、そこからみる上高地がだんだん低くなり近づいていることで、ああ、今やってることは無駄じゃないんだなと思うことができた。人生休憩は大切である。そうだ、カレーだ、あいつが待っている。

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急登もこの長い梯子で最後になる。ここを慎重に降りてあとは少し臭うお花畑を行くだけだ。この梯子は岳沢ブログによると、最近、一番上から足を滑らせて一気に下まで堕ちてしまた遭難者がいたらしい。20メートルはあったであろうか、生きているらしかったので、それは良かったが、ここを落ちて、生きていたって、よほど運が良い、そレほど長い梯子だ。

お花畑は、やっぱりすこし臭った。これは私だけだろうか。

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あきるほど嗅いだら、やっと沢に出た。ここを越えたら岳沢小屋だ。

足が軽くなる、このへんで足をくじきやすいので、慎重に。

テント場を越えると茶色いウッドデッキ、そして屋根が見えた。

岳沢小屋に着いた。

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先程の健脚無双の登山コンビも休憩していた。会釈をかわす。

ザックをおろし、お財布を出し、ロビーに入る。

メニューの張り紙を見る。

 

【本日はカレーは作ってません】

 

 「。。。。。。。。」

気が遠のいたのは言うまでもない。

 そのお金で手ぬぐいを買った。すぐに封を開け、涙を拭いたかった。お土産なので我慢した。

 

気分をあらため、次なる胃袋を幸せにできる場所、上高地を目指す。

「あーあ、食べたかったなー、岳沢カレー」

「しょうがないじゃない、今日は作ってないんだもの」

「作ってないって書くぐらいだよ、それほど問い合わせが多いってこと、つまりは美味しいってことじゃん」

「そうかもね、まあ、そもそも、棚ボタの情報なんだからさ、食べれなくってあたり前、食べれてラッキーって思えない?」

「そうだね、たしかに。よし、麓でビールと、おやき食べよう!」

「あの売店のチーズ的なやつね、うん!」

と一人問答をしながら、上高地までの長い道を歩く。

だんだん暑くなってきた。少し汗ばんでしまったので一枚服を脱ぐ。だが、気温はまだ低いのか、そうなると少し寒い、くしゃみをしながら下りる。いつものことだ。温度に敏感な鼻だ。

すれ違うワンデイ・トリッパーが多くいた。全てとは言わないが、ほとんど外国人だ。なぜなんだろう。彼らの装備からして、岳沢小屋までが限界だ。カレーか、奴らもカレー狙いか、今日はやってないぞ。いや、ツワモノ怖いもの知らずな外国人は紀美子平まで行くかもしれない。全部で10組ぐらいの外国人にあったであろうか。

そのうちの一組の外国人カップル、男性の方がすれ違い挨拶の時にビールがどうのとかを私に言ってきた。

私「ああビールは上の小屋にあると思うよ。」

彼「ビールじゃねえよ、ベアーだよ!ベアー!」

私「ああ?熊?熊が出たの?」

彼「そう思ってたんだが、熊だと思ったら君の鼻をすするノイズだった」

私「え?ブヒブヒ、これ?」

彼「そうそう!それ、それが遠くから、ずっと聞こえてて、熊かと思って俺たち、ビビってたんだぜ」

私「そりゃすまねえ」

彼「いやいや、じゃあな、お大事に」

私「君たちも熊に気をつけて」

彼「ありがとう」

となんだか、私の鼻をすする音が、二人をビビらせてしまっていたようだ。

今日はカレーがないことは伝えきれなかった。

風穴に着いた。

行きは全然感じなかったのが嘘のように穴から冷気が吹き出していた。すげー!!

こ、こ、これが天然クーラーか!ネーミングのダサさからは計り知れぬ、快適空間がそこにあった。

暫く行くと、下り勾配はなくなり、のんびりと木立の中を歩く。もうここまでくれば、あとはもう惰性で行ける。

登山口に着いた。おお、文明よ、久しぶり。

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目の前を、排気ガスふんだんのトラックが通過する。何か一気に汚染された気分だ。

いや、彼らこそ、私達が安全に登山できるように日々、働いているのだ、ありがとう。

上高地というリゾート感に包まれながら、私は一路、お風呂とビールを目指すのであった。

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つづく

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北海道で地震がありました。緊急時に備えを